日曜日と九つの短篇(棚の隅)
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短編集
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評判
日曜日と九つの短篇(棚の隅)の評価:
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日曜日と九つの短篇(棚の隅)の総合評価:
8.00/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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冒頭の「日曜日」に、観覧車のシーンが出て来る事もあって、私は荻原浩氏「月の上の観覧車」を思い浮かべた。傷を背負った男女の交錯を描き、優しく見守ると共に、見据えるべき将来をそれとなく示唆するというハート・ウォーミングな短編揃いである。その中で、<桔梗の花>をモチーフとし、<花葬>シリーズを想起させる「母の手紙」は、本作中ではミステリ的趣向を凝らした異色作(佳作)であるが、作者のファンにとっては既視感が強く、「レジェンド」に採られる程の傑作とは思えなかった。むしろ、上述した「日曜日」の方が本作の意匠を良く反映していて印象に残った。
「幸福を追求する生き方」が、必ずしも「幸せ」をもたらさない、という含蓄のある人生観が全編を通底している様な気がした。作者の熟練した小説技巧が味わえる秀作だと思う。なお、本作は絶版の様で、中古本しか手に入らないのは誠に惜しい。出版社の再考をお願いしたい。