ズー シティ
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南アフリカ・ヨハネスブルグを舞台にした、ハードボイルドとファンタジーが絶妙に混ざり合った一風変わった物語。主人公は、ナマケモノを伴う元ジャーナリスト。過去の過ちから、今は「失せ物探し屋」として生計を立てている。この街では、犯罪者は動物と契約し、超能力を得る代わりに、その動物を生涯連れ歩くことになる。 そんな奇妙な設定が、物語に独特の雰囲気を与えている。 一方で、本書は社会問題や人間の心の闇なども深く掘り下げている。特に、主人公のナマケモノという動物との関係性や、過去のトラウマとの向き合い方が印象的だった。 | ||||
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動物と精神的・肉体的なつながりをもつ特殊な人たち(動物憑きとか作中色々別称がある)が登場するSF。 動物と一緒になることで特殊能力を使えるようになるのだけど、主人公の女性はナマケモノと一心同体となり、 失くし物を見つけることができる能力を持っている....のだけど基本的には設定は添え物レベルで、ある双子のシンガーの片割れの女性を探すことがメインのストーリーになる。 関わる登場人物が多くて、誰が誰だっけ、と読んでてもいまいち頭に入ってこない。 展開はちょっと個性的だけれども、もしこの「動物憑き」という設定を日本人作家が書くとなるとすぐに スタンドバトル的な単なるバトルものになってしまうことを考えれば、やはり海外作品だな、と思う。 | ||||
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説明だけ見ると、ジョジョ第三部以降のような各特殊能力が入り乱れるバトルものを思い浮かべるかもしれません、私はそうでした。 しかし内容のほうは元ジャーナリストらしく相当に社会派で、どっちかっていうと純SFというかSF風味の推理ものといえるでしょう。南アってほとんどノータッチだったのですが、国の現状をエグく綴るところなんかけっこう楽しめました。 訳のほうは雰囲気をよく伝えていて好感が持てます。これ翻訳きつかったんじゃないかなーなんて思いますが、それでも相当読みにくいです。まあおそらくそれもこの小説の持ち味のひとつでもあるのでしょう。映画化済みらしく、そっちは期待できそうです。 南アレストランみたいなところに持ち前の好奇心でもってサクッと入れるような人がSF好きだった場合、これはおすすめできます。 | ||||
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アーサー・C・クラーク賞受賞。南アフリカが舞台のハードボイルドSFミステリ・・・という惹句です。 凶悪犯罪者ばかりが集う吹きだまり、ヒルブロウ地区、別名ズーシティ。 ここでは前科者・凶悪犯罪者は、なんらかの動物と共生関係を結ばされ、その代わりに超能力を得る。 この町に住み、「紛失物発見」の特殊能力を持つ、主人公のジンジは、ナマケモノと共生関係を結んでいる。ひょんなことから売り出し中の双子ミュージシャンの失踪事件に関わることになり・・・ こうした粗筋を読んで、期待するのは疾走感のある物語ではないでしょうか? キャラクターと魔法と超能力が、謎解きに絡んで、ワクワクするような物語。 ・・・でも本作の中身は、そういうものとは違っていました。 まずは主人公ジンジの一人称の語りが、「今風の若い女性の語り」っぽくしているせいでしょうけれど、非常に読みにくくて、疾走するようには読めません。そして、最後まで読んでも、あんまり充実感が得られません。 こんなに面白そうな設定で、なぜ読後に充実感がないのか? ・・・まずは私が、南アフリカという国に対して無知な読者であることが、一因だと思います。作者は緻密に取材をされており、「凶悪犯には動物が」という設定以外はすべて現実なのでしょう。未知なる文化を知る、という意味では興味深いのですが、「ズー・シティ」ですから、動物と超能力の話が読みたいのですよ、なのに、主人公以外の登場人物の超能力はろくに活用されません。 また、最終的に主人公は精神的に成長した、という展開だと思うのですが、「辛い経験を経て、大人になった!」という感動は得られず、「それくらいのことは、苦労する前から分かっておいてほしい・・・」という程度のような。うーん。 ・・・まあ、期待する方向が違っていたのでしょう。私のように、キャラクターと魔法と超能力に期待しておられる読者は、書店にてどこか一部でも、ためし読みしてから購入されることをおすすめいたします。 (追記) 本作を読後、アフリカの民族学的な雑文をいくらか読みましたが、ある動物を家系のトーテムとして扱う一族があるそうです。夢にみた動物を守護霊として扱ったり。動物と自分たちは「同類」だと考え、その肉を食べなかったり。 「ズーシティ」「前科者は動物同伴」などと云う設定は、そこに暮らす人々にとっては、古風な感覚??? | ||||
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