祭りの果て、郡上八幡

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種別
長編
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あらすじ

2003年09月01日 祭りの果て、郡上八幡 (文春文庫)

ダムの底から発見されたカメラマンとミス・郡上八幡の死体。男性の衣服からは覚醒剤が見つかり、しかも彼は現・警視総監の息子だった。十津川警部の必死の捜査により、事件は4年前の血塗られた連続女性殺人事件へと繋がってゆく。真相究明を目指す十津川と、スキャンダルを恐れる警視庁上層部の確執を描くサスペンス長篇。(「BOOK」データベースより)

評判

祭りの果て、郡上八幡の評価:

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祭りの果て、郡上八幡の総合評価:

8.33/10点 レビュー 6件。

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No.6
(4pt)

やや性急さが感じられますがとにかくいろんな面白さが詰め込まれた力作だと思います。

600冊に近い著作を著し今も尚精力的に執筆し続ける西村京太郎氏が2001年に発表された311作目の長編推理小説です。本書はジャンル的には明らかにサイコ・サスペンスと呼んでいい作品なのですが、その部分には全く触れずに「祭りの果て、郡上八幡」と普段通りに「日本の旅情ミステリー」の趣を醸し出すタイトルにするのが如何にも日本的で著者らしいなと思いますね。
ダムの底から男女二人の遺体が見つかり、男は有名カメラマンで女の方は当初彼と同行していた有名モデルだと思われたがその後に別人で元ミス・郡上八幡の女性だと判明する。やがて男は警視総監の息子だと判り衣服から覚醒剤が見つかった事で捜査に当たる十津川警部に警察庁上層部からの圧力が掛かり始めるのだった。
本書はフーダニット・ミステリーではなく犯人の正体は推理の焦点ではないですが、捜査の途上で浮上する連続女性殺人事件の異常性がまさに血塗られた狂気の性を感じさせ、著者本来の社会派ミステリーというよりも一昔前の本格ミステリーのテイストが感じられて何時にない迫真性がありましたね。そして狂気の殺人犯を追い詰めるクライマックスまでの興奮に満ちた展開と遂に迎える意外な結末に続く十津川警部でさえ如何ともし難い理不尽な事後処理には憤りを覚えながらも現実に十分ありそうな日本の体質が肯ける興味深いストーリーを読めた事には満足しましたね。ここまでは良い点を並べましたが、不満な点をあげると結末から見て仕方ないですが狂気の殺人犯の心理にもう少し迫れなかっただろうか、あまりにも展開が速過ぎてじっくりと考える余裕のない性急さが感じられるのが残念でしたね。それから十津川警部が山勘で述べる推理が犯人のプロフィールを含めてことごとくピタリと当たるのがどうにも安易だなあと感じてしまいますが、これは忙しい現代人読者に向けて余計な面倒と時間を省く著者のサービス精神という事かも知れませんし、まあそこは理解するしかないのでしょうね。それから最後に読まれた方は気づかれたと思いますが、行方不明と見られていたモデルが世間に向けて出したFAXがその方法を含めて誰の仕業だったのかと言う点が最後まで全く書かれないままで終わってしまいましたが、まあもしかして著者が筋を見失ったか失念したかとは幾らなんでも思えませんので、そこはわざと書かずに謎のまま残したのかなと考えるしかありませんね。
祭りの果て、郡上八幡 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 祭りの果て、郡上八幡 (光文社文庫)より
4334769594
No.5
(4pt)

やや性急さが感じられますがとにかくいろんな面白さが詰め込まれた力作だと思います。

600冊に近い著作を著し今も尚精力的に執筆し続ける西村京太郎氏が2001年に発表された311作目の長編推理小説です。本書はジャンル的には明らかにサイコ・サスペンスと呼んでいい作品なのですが、その部分には全く触れずに「祭りの果て、郡上八幡」と普段通りに「日本の旅情ミステリー」の趣を醸し出すタイトルにするのが如何にも日本的で著者らしいなと思いますね。
ダムの底から男女二人の遺体が見つかり、男は有名カメラマンで女の方は当初彼と同行していた有名モデルだと思われたがその後に別人で元ミス・郡上八幡の女性だと判明する。やがて男は警視総監の息子だと判り衣服から覚醒剤が見つかった事で捜査に当たる十津川警部に警察庁上層部からの圧力が掛かり始めるのだった。
本書はフーダニット・ミステリーではなく犯人の正体は推理の焦点ではないですが、捜査の途上で浮上する連続女性殺人事件の異常性がまさに血塗られた狂気の性を感じさせ、著者本来の社会派ミステリーというよりも一昔前の本格ミステリーのテイストが感じられて何時にない迫真性がありましたね。そして狂気の殺人犯を追い詰めるクライマックスまでの興奮に満ちた展開と遂に迎える意外な結末に続く十津川警部でさえ如何ともし難い理不尽な事後処理には憤りを覚えながらも現実に十分ありそうな日本の体質が肯ける興味深いストーリーを読めた事には満足しましたね。ここまでは良い点を並べましたが、不満な点をあげると結末から見て仕方ないですが狂気の殺人犯の心理にもう少し迫れなかっただろうか、あまりにも展開が速過ぎてじっくりと考える余裕のない性急さが感じられるのが残念でしたね。それから十津川警部が山勘で述べる推理が犯人のプロフィールを含めてことごとくピタリと当たるのがどうにも安易だなあと感じてしまいますが、これは忙しい現代人読者に向けて余計な面倒と時間を省く著者のサービス精神という事かも知れませんし、まあそこは理解するしかないのでしょうね。それから最後に読まれた方は気づかれたと思いますが、行方不明と見られていたモデルが世間に向けて出したFAXがその方法を含めて誰の仕業だったのかと言う点が最後まで全く書かれないままで終わってしまいましたが、まあもしかして著者が筋を見失ったか失念したかとは幾らなんでも思えませんので、そこはわざと書かずに謎のまま残したのかなと考えるしかありませんね。
祭りの果て、郡上八幡 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 祭りの果て、郡上八幡 (文春文庫)より
4167454254
No.4
(4pt)

やや性急さが感じられますがとにかくいろんな面白さが詰め込まれた力作だと思います。

600冊に近い著作を著し今も尚精力的に執筆し続ける西村京太郎氏が2001年に発表された311作目の長編推理小説です。本書はジャンル的には明らかにサイコ・サスペンスと呼んでいい作品なのですが、その部分には全く触れずに「祭りの果て、郡上八幡」と普段通りに「日本の旅情ミステリー」の趣を醸し出すタイトルにするのが如何にも日本的で著者らしいなと思いますね。
ダムの底から男女二人の遺体が見つかり、男は有名カメラマンで女の方は当初彼と同行していた有名モデルだと思われたがその後に別人で元ミス・郡上八幡の女性だと判明する。やがて男は警視総監の息子だと判り衣服から覚醒剤が見つかった事で捜査に当たる十津川警部に警察庁上層部からの圧力が掛かり始めるのだった。
本書はフーダニット・ミステリーではなく犯人の正体は推理の焦点ではないですが、捜査の途上で浮上する連続女性殺人事件の異常性がまさに血塗られた狂気の性を感じさせ、著者本来の社会派ミステリーというよりも一昔前の本格ミステリーのテイストが感じられて何時にない迫真性がありましたね。そして狂気の殺人犯を追い詰めるクライマックスまでの興奮に満ちた展開と遂に迎える意外な結末に続く十津川警部でさえ如何ともし難い理不尽な事後処理には憤りを覚えながらも現実に十分ありそうな日本の体質が肯ける興味深いストーリーを読めた事には満足しましたね。ここまでは良い点を並べましたが、不満な点をあげると結末から見て仕方ないですが狂気の殺人犯の心理にもう少し迫れなかっただろうか、あまりにも展開が速過ぎてじっくりと考える余裕のない性急さが感じられるのが残念でしたね。それから十津川警部が山勘で述べる推理が犯人のプロフィールを含めてことごとくピタリと当たるのがどうにも安易だなあと感じてしまいますが、これは忙しい現代人読者に向けて余計な面倒と時間を省く著者のサービス精神という事かも知れませんし、まあそこは理解するしかないのでしょうね。それから最後に読まれた方は気づかれたと思いますが、行方不明と見られていたモデルが世間に向けて出したFAXがその方法を含めて誰の仕業だったのかと言う点が最後まで全く書かれないままで終わってしまいましたが、まあもしかして著者が筋を見失ったか失念したかとは幾らなんでも思えませんので、そこはわざと書かずに謎のまま残したのかなと考えるしかありませんね。
祭りの果て、郡上八幡 Amazon書評・レビュー: 祭りの果て、郡上八幡より
4163198504
No.3
(5pt)

御母衣ダムの湖底から現れた車の中に死体で発見

郡上八幡の祭りの時に行方不明になった人が
御母衣ダムの湖底から現れた車の中に死体で発見された。

男性が写真家で女性がモデルだとの推測が外れ,
女性は近所の人だと確認された。

女性モデルはどこへ行ったのだろう。
写真家は、警視総監の息子とのこと。

麻薬所持の疑惑から,殺人の可能性を探る。

警視総監といえども人の子という西村京太郎の社会派の面目を示すものかもしれない。

十津川警部が処分されなかったのは何故だろう。
処分された後で、事態が変わるのが現実的ではないだろうか。
祭りの果て、郡上八幡 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 祭りの果て、郡上八幡 (光文社文庫)より
4334769594
No.2
(5pt)

御母衣ダムの湖底から現れた車の中に死体で発見

郡上八幡の祭りの時に行方不明になった人が 御母衣ダムの湖底から現れた車の中に死体で発見された。 男性が写真家で女性がモデルだとの推測が外れ, 女性は近所の人だと確認された。 女性モデルはどこへ行ったのだろう。 写真家は、警視総監の息子とのこと。 麻薬所持の疑惑から,殺人の可能性を探る。 警視総監といえども人の子という西村京太郎の社会派の面目を示すものかもしれない。 十津川警部が処分されなかったのは何故だろう。 処分された後で、事態が変わるのが現実的ではないだろうか。
祭りの果て、郡上八幡 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 祭りの果て、郡上八幡 (光文社文庫)より
4334769594

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