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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数86件
全86件 81~86 5/5ページ
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現場の刑事達ではなくキャリア官僚の上層部視点で描かれた
警察小説というのが興味を惹きました。 登場する人物も、参事官や刑事部長、刑事局長など。 現場の刑事さんは殆ど出てきません。 あまり見なれない舞台がとても新鮮でした。 主人公の竜崎もキャリア官僚の1人。 ページの初頭から、 「俺は東大で、東大以外は脱落者」 「国を守るのが俺の仕事だ。」 と、主人公竜崎のエリート思考を突きつけられます。 人を突き放したような性格の主人公ですが、 読み進めると、信念の通った思考と行動がいくつも見られ、 いつの間にかこの主人公に魅了されてしまいました。 ミステリーでお馴染みの興味を惹かせる謎やトリックは皆無ですが、 複雑な組織関係や上層部達の心理模様で最後まで一気に読まされます。 誘惑などの雑念に負けず、自分の信念を貫き、 正しい事を実行していく竜崎がとても格好よかったです。 シリーズ展開されているので続編も楽しみです。 |
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エコール・ド・パリに関する芸術論が舞台の雰囲気作りの為だけではなく
ミステリーと密接に絡み合っている事に驚きました。 作中に出てくる芸術論については大変読みやすく モディリアーニやスーチンなどこの本を読むまではまったく知らなかった画家の絵に興味がでる程です。 繰り返しますがこの芸術論がたんなる薀蓄だけで終わらない所が本当にお見事。 密室や犯人の意外性は弱かったのですが、あの凶器(?)や舞台裏について明かされた所は鳥肌物で、 密室や犯人はさておき、この仕掛けが本書のメイン舞台なんだと感じました。 いくつもの伏線による必然的な舞台づくりの巧さに大変驚きです。 個人的にお薦めの一冊。 |
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死神のキャラ作りがとても巧いし、
その作りが伏線になってたりしてちゃんと意味があるのも驚きです。 この人間に姿を変えている死神の言動がコミカルに添えられおり、 『死』を題材にしながら話は重くありませんでした。 実際にどういう死が訪れるかは描かれず、 その時がくるまでの数日に視点を置かれているのもいい感じです。 6つからなる短編集でありながら不出来な作品はなく、 どれも面白く楽しめました。 表題の「死神の精度」はシンプルでいて無駄がない一品ですし、 「恋愛で死神」はとても心に残りました。 もしかしたら・・・とか思いながら読んでたけど死神だからなぁ。。。 いやはや。おすすめの1冊です。 もっと読みたかった。 |
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登場人物の設定、セリフや場所に至る細部まで計算さており、
無駄をそぎ落としたシンプルで完成度の高い作品だと思いました。 犯人視点のミステリと言うのも面白く、 犯人の主人公の頭の中を感じながら、探偵役との頭脳戦が良いです。 最後まで扉が閉ざされたまま、現場が明るみにでない密室や、 安楽椅子探偵の超頭脳の構成も良かったです。 |
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表紙とタイトルを見た印象では、
武家屋敷と言う言葉や時代設定、ミイラ、日記の手引きなど 一昔前のミステリの様な印象を受けて敬遠していたのですが、 いざ読んで見ると大変面白い。 過剰とも思える謎の数々、 最後に全てを解決するのではなく、 謎が生まれては、どんでん返しを踏まえて解決していく 怒涛の展開。 詰め込み過ぎ感が否めませんが、 自分にはそれが楽しめ、 久々に先が気になる本格物を読んだ気がしました。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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ハウダニット(どのように犯罪を成し遂げたのか?)
正にこれに特化した作品。 チャットでお互いの殺人方法を問題として 相手に解かせると言った舞台設定が面白い。 殺人ゲームなので殺害動機も関係なし。 単純に方法だけを推理して楽しめる作品になっています。 各人の事件が1話毎で構成されているので短編集の雰囲気を受けますが、 そうではなく1つにまとまっている感じが強いです。 どれも面白い内容でしたが、 1番の好みは044APD出題の「求道者の密室」。 この小説の設定に上手く合っていて伏線も絶妙でした。 |
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