レビュー一覧

なおひろ さんのレビュー一覧

なおひろさんのページへ

レビュー数216

全216件 121〜140 7/11ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。

閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。

No.96
(7pt)

贋作『坊っちゃん』殺人事件の感想

先日「坊ちゃん」を読んだので、内容忘れないうちに本作を続けて読了。前半は文章といい、登場人物の行動といい、まんま続編を読んでいるかの様に楽しめました。中盤から後半はミステリー色が濃くなりますが、段々つじつま合わせが苦しくなったかな?。しかしながら、本家をかなり気に入った私としては、あの世界にもう一度帰れた気分だけで、かなり満足しました。ただミステリーとしては、ラストはあまり好みじゃ無いねぇ。途中の伏線も、回収仕切ったかどうか微妙だし。いっその事ミステリーにせず、作者には「続坊ちゃん」書いて欲しいなぁ。
柳広司:贋作『坊っちゃん』殺人事件 (集英社文庫)
柳広司贋作『坊っちゃん』殺人事件 についてのレビュー
No.95
(7pt)

鈴木ごっこの感想


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
木下半太:鈴木ごっこ (幻冬舎文庫)
木下半太鈴木ごっこ についてのレビュー
No.94
(7pt)

天久鷹央の推理カルテの感想

医療系ミステリーの短編集。前半の2篇は事件自体がいまいちで、デフォルメされたキャラクターのドタバタに醒めてしまった。27歳で600床ある病院の副院長?こんな病院無いだろうって。しかし後半の2篇は中々緊迫感があり、引き付けられましたね。全体を通して、事前に思ったより面白かったです。設定がかなり強引なので、今後のシリーズ展開がどうなるのか、続けて読んで見たいですね。ただ、一つ気に入らないのは、主人公の医師が誰でも「お前」呼ばわりする事。患者やその家族に対して言うのは、違和感では無く不快感を感じた。そこは残念。
知念実希人:天久鷹央の推理カルテ 完全版 (実業之日本社文庫)
知念実希人天久鷹央の推理カルテ についてのレビュー
No.93
(7pt)

高い城の男の感想

著者初読み。第二次大戦において、枢軸国側が勝った世界が舞台。日本とドイツが支配するアメリカで、敗戦国の屈辱に耐えるアメリカ人、虐殺されるユダヤ人、とにかく沢山の人が出て来て、散文的にエピソードが紡がれて行きます。物語を貫いているのは、「易経」によって行動を決定する、と言う価値観と、連合国側が勝った架空の世界を描いた「イナゴ身重く横たわる」と言う小説の存在です。この小説を書いた作者が、「高い城」に住んでいる「男」な訳ですが、ここまで説明を読んで頂いても、何の話だか分からないと思います。つまり、そう言う事。
フィリップ・K・ディック:高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)
フィリップ・K・ディック高い城の男 についてのレビュー
No.92
(7pt)

神様の裏の顔の感想

著者初読み。第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。神様のように慕われていた元教師が亡くなってしまい、そのお通夜でのお話。本当に先生は神様のような人だったのか?それとも裏の顔が有ったのでは?と遺族含めた関係者が推理(と言うか想像)を繰り広げる事になります。以下ネタバレにて。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
藤崎翔:神様の裏の顔 (角川文庫)
藤崎翔神様の裏の顔 についてのレビュー
No.91
(7pt)

グッバイ・ヒーローの感想

エンタメ作品としてとても面白く読めました。少しのユーモアと少しのミステリー、真っ直ぐな主人公と謎の相棒?との友情。周りには理解ある仲間と憎々しい敵。どんどん転がるストーリーに追われるタイムリミットサスペンスです、第一部も二部もね。しかし、このハートウォーミングな世界観が作者の本来の持ち味なんでしょうね、乱歩賞受賞後第一作とはとても思えない(笑)。やはり新人賞は分析、作戦、テクニックを駆使して獲得、受賞すればこっちのものなんですな。「再会」結構好きなんで、両方の路線の作品を作者には期待しています。おススメ。
横関大:グッバイ・ヒーロー (講談社文庫)
横関大グッバイ・ヒーロー についてのレビュー
No.90
(7pt)

機龍警察の感想

近未来を舞台とした警察小説。ただし架空の組織、架空の機甲兵装が登場するので(何せ警察が傭兵雇ってます)、設定にリアリティは無いです。それなりには面白かったですが、登場人物の誰にも感情移入出来ず、共感も同情もほぼ感じなかったのが残念。文体は悪くないのですが、敵味方共感情的で感傷的過ぎ、渋く乾いた雰囲気があまり出て無かったかな?。以降ネタバレにて。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
月村了衛:機龍警察〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
月村了衛機龍警察 についてのレビュー
No.89
(7pt)

麒麟の翼の感想

今回のテーマは親子、格差社会、被害者家族等々。なので、社会派推理の側面は強いです。ただ、最近の加賀シリーズは人情物でもありますし、コツコツ捜査を進める警察物でもあります。犯人は誰なのか?、被害者はそこで何をしていたのか?等々、伏線が回収され謎が徐々に解けていくのは、推理物として楽しい。しかし、その裏にある人間ドラマは重く、深く、哀しい。なぜもっと良く話し合えなかったのか?、この物語で亡くなった人達に残された家族は、ずっと考えてしまうでしょう。そして、それはたぶん加賀恭一郎にとっても言える事なんでしょうね。
東野圭吾:麒麟の翼 (講談社文庫)
東野圭吾麒麟の翼 についてのレビュー
No.88
(7pt)

ユージニアの感想


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
恩田陸:ユージニア (角川文庫)
恩田陸ユージニア についてのレビュー
No.87
(7pt)

プレゼントの感想

最近葉村晶シリーズの文庫化が進んでますので、とりあえず最初から読んでみました。小林警部補の話と両方が入っていますが、結構読み口が違いますね。しかし、いずれも最後は意外な結末と言うか、皮肉な終わり方になっています。作者の作品は1作しか読んで無いので良く分かりませんが、作風なのかな?本作は可もなく不可もなく、と言う感じでしたので、もう少し追いかけて見たいと思います。いつもの通り、先にもうシリーズ全部買っちゃったし。
若竹七海:プレゼント (中公文庫)
若竹七海プレゼント についてのレビュー
No.86
(7pt)

何者の感想

現代の若者も大変ですねぇ。バブル時代の人間には、あまり共感する部分は無かったかな。それとも一流大学生じゃ無かったからかも(笑)。人間裏表は誰しも有るでしょうが、透けて見えるもんかも知れませんね。ラストはある意味どんでん返しです。ミステリーでは無いですが、結構おススメの作品、直木賞だし。
朝井リョウ:何者 (新潮文庫)
朝井リョウ何者 についてのレビュー
No.85
(7pt)

スカウト・デイズの感想

著者初読み。プロ野球のスカウトを題材とした作品。作中に「人買い」と有りますが、希望の選手を自チームへ引き込む為の、他チームへ問題のある選手を採らせる為の方法は、虚々実々で結構面白かったです。ストーリーの先が気になり一気読みでしたが、キャラクターの誰にも感情移入出来無かったので、総合評価はまずまずと言った所です。騙し合いの中で傷つく選手が多く、倫理的にと言うか、人道的な部分で気分が悪くなった所がリアルなんだろうなぁ、厳しい世界。プロ野球ファンの方ならまた感覚も違うでしょう、私には最初から選択ミスだったかな。
本城雅人:スカウト・デイズ
本城雅人スカウト・デイズ についてのレビュー
No.84
(7pt)

デッドマンの感想

著者初読み。第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作です。警察小説では有りますが、リアル感を持った社会派と言う訳では有りません。警察のパートでは、不可解な事件が起き動機がどうにも分からない。一方デッドマンのパートでは、額面通り受け取ればSF?になってしまう様な記述が続きます。中盤からは、少しづつ繋がりながらクライマックスへ進むのですが、ラストはねぇ、好き嫌い分かれるかな?両パート共、色々都合よく展開するので、詰まる事無くスイスイ読めます。刑事たちのキャラが好みなら、満足出来る作品だと思います。悪くはない。
河合莞爾:デッドマン (角川文庫)
河合莞爾デッドマン についてのレビュー
No.83
(7pt)

作家で十年いきのびる方法の感想

「努力しないで作家になる方法」の続編。前作は主人公に感情移入出来無くていまいちだったのに、なぜか今回は滅多に買わないソフトカバーを購入。で、結果的には今回は面白かったです。本作は、執筆の苦労や将来への不安みたいな部分に共感出来、読んでいてストレスが有りませんでしたね。その当時の流行や話題が少し書かれているのも懐かしく感じ、著者の初期作品の紹介になっている部分も興味深く読めました。文学賞には縁が無い方ですが著作を出し続けられるのは、やはり独特の発想、読み易い文章などにファンが沢山いると言う事なんでしょうね。
鯨統一郎:作家で十年いきのびる方法
鯨統一郎作家で十年いきのびる方法 についてのレビュー
No.82
(7pt)

僧正の積木唄の感想

「僧正殺人事件」を読んだばかりなので、続けて本作へ進みました。金田一耕助が「僧正殺人事件2」を解決するというWパスティーシュですが、結構面白かったです。論理的に考えて特定出来る犯人、と言う意味で本格推理では有りますが、当時のアメリカの排日感情が詳しく書かれ、社会派ミステリーの側面も強いでしょうか。金田一物の予備知識は特に要らないですが、「僧正殺人事件」を先に読む事が必須です。まあ概要見ていただくと分かる様に、万人受けする作品では無いでしょうが、ご興味があれば是非。
山田正紀:僧正の積木唄 (文春文庫)
山田正紀僧正の積木唄 についてのレビュー
No.81
(7pt)

乱反射の感想

救いが無く、やるせない話。沢山の人物の日常を細切れに描きながら、それぞれの内面が丁寧に書かれている。人の心が読める能力者になった様な感じ?後半は、子供を亡くした主人公が責任の所在を探して歩くのですが、これがまた読んでいて辛い。確かにそれぞれが身勝手には違いないが、そこまでの悪人では無いからね。後、妙に印象に残ったのは、奥さんの事が急に分からなくなる旦那達の事。分かってるつもりがそもそもの間違いやし(笑)。テーマが重いので楽しめないが、良く出来ており読むのを途中で止められない。作者の能力の高さを感じた傑作。
貫井徳郎:乱反射 (朝日文庫)
貫井徳郎乱反射 についてのレビュー
No.80
(7pt)

少女外道の感想

以前読んだ皆川作品は、過去の外国が舞台でした。本作は、戦前から戦後にかけての日本が舞台になっており、随分感じが違います。どの作品も冒頭の一文が素晴らしく、すっと引き込まれて行きます。しかし、それからが手強い。耽美的で、幻想的で、変態的。そして、魅力的なのに共感出来ない辛さ。時代が違えば決して、「外道」とまでは呼ばれなかったであろう、「少女」達の悲劇。いや、本人達にとっては、悲劇では無いのか?自身の、表には出せなかった「魂」に殉じた当然の帰着か。どの作品にも哀しさは感じ無かった、多分それで良かったのだろう。
皆川博子:少女外道 (文春文庫)
皆川博子少女外道 についてのレビュー
No.79
(7pt)

名探偵に薔薇をの感想

著者初読み。読み始めて見ると、文体や使う漢字が独特で、物語全体に妙な違和感がある。「小人地獄」と言う毒薬の非現実感もあり、キャラクターも全て作り物めいて見えてしまう。「名探偵を呼びます。」なんてセリフは、ねぇ?第一部を読んだ時点では、割とあっさりしてるな、という印象でした。第二部になると、物語の視点が別の人物に変わります。そしてここからが本番でした。展開は二転三転で、最後は何がどうなって、結局誰が、なぜやったの?何も信じられずに怒涛のラストへ。面白かった。
城平京:名探偵に薔薇を (創元推理文庫)
城平京名探偵に薔薇を についてのレビュー
No.78
(7pt)

シンデレラの罠の感想

わたしは探偵で犯人で被害者で証人なのだ――。The Beatlesのデビューした年でもある、1962年のフランスミステリーです。「わたし」は記憶を失っており、その為冒頭に有る様な大混乱な状況が生まれてしまいました。いやー、何が何だか、とにかく読んで見て欲しい。新訳版は、創元とは思えない大きな活字で、凄く読み易い。翻訳物の読み辛さはまず感じませんが、作風のせいでクラクラします。結局最後はどっちなんだ!って、あとがきに煽られそうですが、私は普通にラスト2ページを受け入れたいと思います。逆じゃないと思うなぁ。
セバスチアン・ジャプリゾ:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)
No.77
(7pt)

イマジンの感想

著者初読み。あんまり分厚いんで3年以上積んでましたが、急に気になって読む事に。タイムスリップして自分の父親に会う、と言う有りがちなSFですが、ジョン・レノンを救いに行くっていうのは面白い設定ですね。サスペンスな部分も有りますが、ハートウォーミングな物語で、楽しかったです。サツバツとした本が続いてたんで、とても癒されました。やさしい気分になりたい方、ぜひおススメします!
清水義範:イマジン (集英社文庫)
清水義範イマジン についてのレビュー