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沈黙の絆
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沈黙の絆の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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前作『永遠の沈黙』の続編である。 血液を抜き取る不可解な連続事件。少年テロリストによる郵便ポスト爆破事件。二つの事件が交差して、おなじみの敏腕検屍管ジェイクと美人人権弁護士マニー、そして愛犬マイクロフトが謎を解く。 ミステリーの面白さは、プロットや人物や事件の背景など骨格が言わずもがな一番なのだが、場所や風景、食べ物、匂い、ファションなどなど枝葉にも楽しみがある。ブランド好きのマニーや助手の女装家ケネスのようにファッションにはたいして興味はないが、食い物には大いに心が動く。 敏腕検屍管ジェイクは、<私立探偵スペンサー>のように料理を作ったりしないが、ジェイクとマニーもスペンサーとスーザンのようによく食べる。前作では、マニーがジェイクのためにキッチンに立ったことが一度あったが、今回はもっぱら外食とテイクアウト。中華料理にインド料理、イタリア料理と多彩である。 イタリアレストランでデートの二人。エビにしょうかなというマニーに、「エビは腐敗物や排泄物を食べる。海に墜落したパイロットを解剖したしたとき、遺体に群がるエビを五・六匹除かねばならなかった。」とのたまうジェイク。彼との食事は、遠慮したい。 そんなミステリーの枝葉で、この小説で気になったのが、「匂い」である。死臭、カビ、エーテル、ピーナッツバター、溝鼠、血、古本、顔についたトマトソース、香水、香料売り、中華料理とインド料理のテイクアウトの皿、バラの花びら、ジャスミンの石鹸、寝具のかすかなラベンダーの香り、ホルムアルデヒド、フレンチローストのコーヒー豆、犬の嘔吐物、アスベストなどなど。 「匂い」とい道具に、やすらぎや驚愕の殺人現場や事件のヒントが隠されている。 「匂い」もぜひお楽しみください。 | ||||
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