ハサミ男
評判
ハサミ男の評価:
3.82/5点 レビュー 390件。 S ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全269件 201〜220 11/14ページ
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ハサミ男の評価:
3.82/5点 レビュー 390件。 S ランク
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まず帯には「大傑作ミステリ」とあるので、ミステリとしての評価ですが、ジャンルとしては所謂倒叙ものです。倒叙ものなので、フェアに描くこと自体が難しいという意味で割り引いて評価しても、著者のミステリ作家としての技術があまりにも拙劣です。あまりにもアンフェアなことは、タネ明かしに100頁以上が割かれ、延々と著者の読者に対する欺きの言い訳が書き綴られていることでも明らかです。あまりにも読者に提示されている情報がムリで強引な手法に依存しているので、この100頁に亘るネタ明かし部分は、通常ミステリで絶対読むのが止められない部分であるにも関わらず、私は読むに耐えず途中で止めてしまいました。倒叙もので読者との謎解きゲームを戦うのはミステリ作家として非常に難しいものだと思います。ですが、同じ倒叙ものでも、我孫子武丸氏の「殺戮に至る病」などは、本格もの作家である我孫子氏の力量が窺えましたし、タネ明かしも一瞬で終わります。著者がミステリファンであることは、他のミステリ小説と同様、作品の中で何度か古典作品が登場することで分かるのですが、このあまりにもスポーツマンシップにもとる小説の著者が作品の中でエラリークイーンを引くのはミステリファンとして義憤(?)にかられました。
次に、ホラー・サスペンスとしての評価ですが、こちらも全く力不足です。思うに、著者は倒叙ものを描きたかったがために、無動機殺人という書きやすいサイコパスものに安易に手を出したのだと思うのですが、サイコパスものを手に取る読者は、そんな著者都合で味気なく描かれた薄味の描写に満足できないと思います。
結局、どうしてこの作品がメフィスト賞を受賞しているのかは私は全く理解ができません。レベルが低いというよりもっと悪く、ミステリでもホラーでも読者の嫌気を喚起してしまうのではないかと思いました。最後にそもそも小説として。あまりにも人物のキャラクターが薄い上、描写も甘く、著者の人間観察力が疑われます。ミステリだのホラーだのといった細かい話は抜きにしても小説や物語として全く魅力がありません。