永遠の0

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評判

永遠の0の評価:

3.96/5点 レビュー 2,077件。 S ランク

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平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4,096件 1,521〜1,540 77/205ページ
No.2576
(4pt)

資料としては厳しいけど、教科書としてなら良品

久しぶりにイッキ読みする本に出会いました。「この章が終わったら寝よう」と思っても、ついつい読み続けてしまう。そういう作品です。おかげで寝不足だ。ふわ〜
ぼくも小説を書いているので、その筆者の作品に対する真摯さのほどは、文章を読めばわかります。その立場で申し上げると、百田さんは、資料・文献をかなり綿密に取材調査しているようです。ひょっとしたら、戦争体験者へも。ネタバレは控えますが、よほど親密にならないと聞けないようなエピソードが、いくつもありました。凡百の「戦争は起こしてはならない」といった平板かつ空疎な啓発本ではないし、何よりエンターテイメントとして成立している点がすばらしい(もちろん詳細は書けません ぜひお読みください)。それゆえに資料としては厳しいけれども、教科書としてなら、かなりの良書です。ちなみに、この作品は数字(データ)も正確でした。防衛省や外務省に行って資料を見る機会のない方には、特にオススメです。
ただ一ケ。残念ながら、小説としては落第点です。ぼくの20年前のレベルでした。ぼく自身も注意されたことですが、小説というのは描写(表現)をするものであって、説明ではいけません。説明なら、小説でなくても(小説家でなくても)できるからです。昔語りのシーンは、これでいいんですけどね。現代のシーンが、ちゃんと小説になっていたら、もっとボロボロ泣けたと思います。非常に残念。☆一個マイナスだあ。
その意味では、映画の方が上でした(当方、映画館で号泣は初体験)。しかしながら映画の方は、絶対見せなきゃいけない箇所がいくつかハショられていましたので、一長一短ですね。この原作と映画、両方見ることをオススメします。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2575
(3pt)

戦争に詳しくなる本。予想通りの結末

ベストセラーということで読みました。
第二次世界大戦の話、零戦、特攻の話。
戦争のことをこれだけテーマにしながらどうしてベストセラーになったのだろうか。
世論での愛国心の高まりを感じる。

話としては予想された通りの結末でそれを裏切るような新鮮な驚きがいつ来るのかなーと思いながら読んでいた。
やくざを殺しに来てくれた男が景浦というところが一番新鮮だった。

どうして宮部が最後特攻に行ったのか。
その点は説明されていたが、あまり納得できなかった。
象徴的なエピソードがないから、であろうか。
そもそも、家族のために生きて帰りたいというのはもっともだが、小説としての動機はどうなのか。
ちまたに凝ったラブストーリーが溢れている中で、あまり面識のない人とお見合い結婚するという背景でどうも感情移入しづらかった。

私は戦争を戦った日本人を尊敬するし、殉教的なテロリストとは全く異なると考えているし、まあ当たり前といえば当たり前なんだが、これを多くの日本人が読んで、自分なりに考える材料となるとうれしいです。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2574
(4pt)

零戦乗りの一生を特攻隊の立場から描いた傑作。

作家の力作で、読み出したら読者をなかなか離さない。
ストーリーの展開も緻密で時間を忘れてしまいそうだ。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2573
(5pt)

あえて感動させてもらいました。

すごいベストセラー。映画もヒット。百田さんは安部政権に接近。
田母神氏を応援。
この作家の全ての作品を読み、映画を見、レビューを読んで深く考え込んでしまった。
自分自身は、読後号泣した。映画は監督が嫌いなので、CGは素晴らしかったが小説以下。
感動も何もなし。そして作者の思想と行動の現実。
「つらいことは現実で十分。小説とは読者を感動させること。夢を与えること」というのが氏の姿勢。
参考文献は全部読んでいた。
右よりの作家が書いたから面白いのであって、左よりの作家が書いたら面白くもなんとも無い。
何故自分はあんなにも感動したのだろう?
自分自身の心の中に、太平洋戦争で亡くなった日本人・在日の人・アイヌの人・そして沖縄の人に
対してものすごい申し訳ない思いがある。
彼らがどれだけ生きたかったか、苦しんだか、どんな思いで時代を生きたのか。
そしてどんな国になってほしくて自分の命をささげ散っていたのか。
今生きるこの国と国民と自分自身は、戦争で亡くなった人に胸を張って報告できるか。
それを思うと胸が迫ってきて涙が出て止まらなくなってしまう。
そういう自分自身がいて、平和ぼけでも戦争よりはどんなにいいかを強く思うのだ。
だがただ平和だけで、彼らにとても報告できないこの国のありよう、
自分自身のありように、恥を知れとつぶやく。
主人公が死を選択したのは、年端も行かない特攻隊員の若者を、
自分自身が生き延びることで死地に赴かせることになる現実に耐えられなくなったからだと思う。
だから、最後の最後に戦友に妻と子供を託して、自分は死へと赴いたのだと思う。
資料からの引用ばかりとか、構成やご都合主義を批判する方がいるが、
それはこの作品にとって、どうでもいいことだと思う。
重要なことは、僕たち日本人は太平洋戦争のすべてを知る義務があり、
考える義務が有り、忘れることは許されないのだということだと思う。
そして指導者・マスコミ・天皇・国民の戦争責任と、
アジアへの侵略戦争の事実を真摯に受け止め、
きちんと事実と向かい合い、考え、行動することが必要だと思う。
特攻隊や軍人にもこんな日本人がいて、こんなふうに生きていたであろうことに思いを寄せ、
彼が託した家族を、同じ時代に生きた日本人が自分を省みることなく精一杯守り、
戦友が託した約束を命がけで守ったということもあったであろう歴史に思いを寄せることが大切なんじゃないかと思う。
太平洋戦争と、特攻という忘れることは許されない事実を単なる背景にすることなく、
その歴史に翻弄されながらも矜持を忘れず、約束を守り、精一杯生きることを選んだ日本人と、
精一杯死ぬことを、選択し、生き残る人に自分の思いと家族を託して散っていた日本人の物語である。
僕たちはこの物語を自分自身のこととして受け止め、生きていく必要がある。
そして亡くなっていった膨大な人々へ、笑われないように軽蔑されないように、
この日本という国を創っていく義務と責任ががあるのだと思う。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2572
(3pt)

戦争に詳しくなる本。予想通りの結末

ベストセラーということで読みました。
第二次世界大戦の話、零戦、特攻の話。
戦争のことをこれだけテーマにしながらどうしてベストセラーになったのだろうか。
世論での愛国心の高まりを感じる。

話としては予想された通りの結末でそれを裏切るような新鮮な驚きがいつ来るのかなーと思いながら読んでいた。
やくざを殺しに来てくれた男が景浦というところが一番新鮮だった。

どうして宮部が最後特攻に行ったのか。
その点は説明されていたが、あまり納得できなかった。
象徴的なエピソードがないから、であろうか。
そもそも、家族のために生きて帰りたいというのはもっともだが、小説としての動機はどうなのか。
ちまたに凝ったラブストーリーが溢れている中で、あまり面識のない人とお見合い結婚するという背景でどうも感情移入しづらかった。

私は戦争を戦った日本人を尊敬するし、殉教的なテロリストとは全く異なると考えているし、まあ当たり前といえば当たり前なんだが、これを多くの日本人が読んで、自分なりに考える材料となるとうれしいです。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2571
(4pt)

零戦乗りの一生を特攻隊の立場から描いた傑作。

作家の力作で、読み出したら読者をなかなか離さない。
ストーリーの展開も緻密で時間を忘れてしまいそうだ。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2570
(5pt)

あえて感動させてもらいました。

すごいベストセラー。映画もヒット。百田さんは安部政権に接近。
田母神氏を応援。
この作家の全ての作品を読み、映画を見、レビューを読んで深く考え込んでしまった。
自分自身は、読後号泣した。映画は監督が嫌いなので、CGは素晴らしかったが小説以下。
感動も何もなし。そして作者の思想と行動の現実。
「つらいことは現実で十分。小説とは読者を感動させること。夢を与えること」というのが氏の姿勢。
参考文献は全部読んでいた。
右よりの作家が書いたから面白いのであって、左よりの作家が書いたら面白くもなんとも無い。
何故自分はあんなにも感動したのだろう?
自分自身の心の中に、太平洋戦争で亡くなった日本人・在日の人・アイヌの人・そして沖縄の人に
対してものすごい申し訳ない思いがある。
彼らがどれだけ生きたかったか、苦しんだか、どんな思いで時代を生きたのか。
そしてどんな国になってほしくて自分の命をささげ散っていたのか。
今生きるこの国と国民と自分自身は、戦争で亡くなった人に胸を張って報告できるか。
それを思うと胸が迫ってきて涙が出て止まらなくなってしまう。
そういう自分自身がいて、平和ぼけでも戦争よりはどんなにいいかを強く思うのだ。
だがただ平和だけで、彼らにとても報告できないこの国のありよう、
自分自身のありように、恥を知れとつぶやく。
主人公が死を選択したのは、年端も行かない特攻隊員の若者を、
自分自身が生き延びることで死地に赴かせることになる現実に耐えられなくなったからだと思う。
だから、最後の最後に戦友に妻と子供を託して、自分は死へと赴いたのだと思う。
資料からの引用ばかりとか、構成やご都合主義を批判する方がいるが、
それはこの作品にとって、どうでもいいことだと思う。
重要なことは、僕たち日本人は太平洋戦争のすべてを知る義務があり、
考える義務が有り、忘れることは許されないのだということだと思う。
そして指導者・マスコミ・天皇・国民の戦争責任と、
アジアへの侵略戦争の事実を真摯に受け止め、
きちんと事実と向かい合い、考え、行動することが必要だと思う。
特攻隊や軍人にもこんな日本人がいて、こんなふうに生きていたであろうことに思いを寄せ、
彼が託した家族を、同じ時代に生きた日本人が自分を省みることなく精一杯守り、
戦友が託した約束を命がけで守ったということもあったであろう歴史に思いを寄せることが大切なんじゃないかと思う。
太平洋戦争と、特攻という忘れることは許されない事実を単なる背景にすることなく、
その歴史に翻弄されながらも矜持を忘れず、約束を守り、精一杯生きることを選んだ日本人と、
精一杯死ぬことを、選択し、生き残る人に自分の思いと家族を託して散っていた日本人の物語である。
僕たちはこの物語を自分自身のこととして受け止め、生きていく必要がある。
そして亡くなっていった膨大な人々へ、笑われないように軽蔑されないように、
この日本という国を創っていく義務と責任ががあるのだと思う。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2569
(5pt)

どんどん読み進めます!

映画を観る前に~ と購入してみたのですが、映画とは別に本だけでも楽しめる作品だと思います。
あの時代のことをよく知らず、祖母に聞いた空襲や防空壕への避難ぐらいしか聞いたことはなかったのですが、
この本は最前線の戦闘機での奮闘ぶりがよくわかる1冊でした。
読んでいて思ったのは、机上論だけで指揮する立場の方々の立てた無謀な作戦の数々を
もっと的確に指摘できる人がいなかったのか!ということ。
現場を知り尽くした指揮官が上に立っていたなら、状況はもっと変わっていたのではないか。
現在の政府組織も全く当時と変わらぬ状況ではないだろうか…と、
あまりにも人や戦闘機などを軽々しく扱い過ぎていることに対してとても腹が立ちました。
実際に家族を亡くされた方だったら、悔しくて読み進めることができないかも…と思いました。

フィクションとはいえ、史実に基づいている部分が多いようですし、臨場感たっぷりでした。
難しい言葉や表現がたくさんあり、無知な私は辞書を片手に何度も初めて聞く言葉を調べながら読みました。

今後を担う若者たちにこそ、ぜひとも読んで頂きたい1冊です。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2568
(5pt)

どんどん読み進めます!

映画を観る前に~ と購入してみたのですが、映画とは別に本だけでも楽しめる作品だと思います。
あの時代のことをよく知らず、祖母に聞いた空襲や防空壕への避難ぐらいしか聞いたことはなかったのですが、
この本は最前線の戦闘機での奮闘ぶりがよくわかる1冊でした。
読んでいて思ったのは、机上論だけで指揮する立場の方々の立てた無謀な作戦の数々を
もっと的確に指摘できる人がいなかったのか!ということ。
現場を知り尽くした指揮官が上に立っていたなら、状況はもっと変わっていたのではないか。
現在の政府組織も全く当時と変わらぬ状況ではないだろうか…と、
あまりにも人や戦闘機などを軽々しく扱い過ぎていることに対してとても腹が立ちました。
実際に家族を亡くされた方だったら、悔しくて読み進めることができないかも…と思いました。

フィクションとはいえ、史実に基づいている部分が多いようですし、臨場感たっぷりでした。
難しい言葉や表現がたくさんあり、無知な私は辞書を片手に何度も初めて聞く言葉を調べながら読みました。

今後を担う若者たちにこそ、ぜひとも読んで頂きたい1冊です。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2567
(5pt)

とにかく素晴らしい作品で、涙が止まりませんでした。 

この小説が映画化されると知り、その前に原作を読んでおこうと思い立ち、飛びつきました。最初は大したことないなあという印象でしたが、どんどん小説の中に引きづり込まれていきました。1年ちょっと前に知覧特攻平和祈念館を訪れたて以来、特攻で亡くなられた英霊の方々にはその勇気と高い志に敬意を表するばかりです。靖国参拝も結構ですが、日本人は皆、知覧に出向き、いま何をなすべきか、どう生きてゆくべきか、謙虚に自己反省すべきではないかと思います。特に今の国会議員の方々は靖国ではなく、平和祈念館に行って欲しいですね。そしたらもっと良い政治が出来るのではないでしょうか。政治に興味ない若者もこの小説を読み、自分の生き方を見直して欲しいと思います。映画化された作品はまだ見ていませんが、原作を超えた秀作になっていることを期待します。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2566
(5pt)

とにかく素晴らしい作品で、涙が止まりませんでした。 

この小説が映画化されると知り、その前に原作を読んでおこうと思い立ち、飛びつきました。最初は大したことないなあという印象でしたが、どんどん小説の中に引きづり込まれていきました。1年ちょっと前に知覧特攻平和祈念館を訪れたて以来、特攻で亡くなられた英霊の方々にはその勇気と高い志に敬意を表するばかりです。靖国参拝も結構ですが、日本人は皆、知覧に出向き、いま何をなすべきか、どう生きてゆくべきか、謙虚に自己反省すべきではないかと思います。特に今の国会議員の方々は靖国ではなく、平和祈念館に行って欲しいですね。そしたらもっと良い政治が出来るのではないでしょうか。政治に興味ない若者もこの小説を読み、自分の生き方を見直して欲しいと思います。映画化された作品はまだ見ていませんが、原作を超えた秀作になっていることを期待します。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2565
(4pt)

当時の指導者に言及している

戦争を知らない世代だが、
どうしてあんな無茶なことを日本はやったのか?
どうして考える優秀な人々を葬ったのか?
ずっと疑問でした。
父母に聞いても
そんなもんだと思っていた。
疑問を持つような余地は無かったという。

日本は無謀さを隠して戦争は悲惨に終わった。
指導者が裁判にかけられるのもいたしかたないと思う。
それをお国の為に死んだ人を悼むと称して
また戦争の種をまいている政治家の靖国参拝は
そうして死んだ人、死に追いやった原因は何かを
考えていない。

この作品は資料が丹念にたどられているところを評価する
特攻だけで無く、南方で餓死・戦死をとげた人々は
兵隊を消耗品のように考えていた当時の為政者による。
本当は宮部久蔵のような人はいなかったと思うが
それでも、そんな中それでもいたのではないか
いたはずだという願いにも似た小説だ。

最後の戦死したシーンだけが今一つの描写で
この評価とした。でも、丹念な調査と考証に敬意を表したいと思う。
誠実な作家だと思う。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2564
(1pt)

テーマ、内容はともかくとして。

未だ読了には至っていないが、大学で端くれとは言え歴史学を学んだ人間として、
この作品は“程度の低い教科書”だと断言させてもらう。

この作品は、構成として“聞き書き”の手法を採っているが、歴史学への醜悪な挑発と言える。

歴史学ではこの手法を“オーラルヒストリー”…いわゆる口伝の聞き取りと言う。
自分が世話になった教授でこれを専門にしている人が居た。
授業が面白く、話も上手な人だったが、殊の他オーラルヒストリーの手法については厳しい人だった。

教授曰く、人間の記憶はとかく主観的で曖昧なものであるが、
歴史学とは事実の探求であり、客観性が担保されなければ資料として意味を為さない。
“オーラルヒストリー”はそこに根本的な矛盾を抱える以上、
研究者は常に謙虚で慎重に居る事を忘れてはいけない、と。

その前置きの上で、2つの絶対条件を教わった。
1.録音は絶対してはいけない。話の記録はメモを取れ。
2.語り手と心から打ち解けられるくらい、何度も通って話を聞け。

1は、オーラルヒストリーの最も危険な落とし穴である“聞き手の主観”が“録音を何度も聞く”事で増幅されたり、
或いは“録音”という油断によって聞き落しが出る危険性を指摘するもの。
語り手の主観が混ざる以上“同じ話”は二度聞けないと思え、という事だった。
メモは単なる記録だけでなく、聞いた時の状況や“聞き手の主観”を整理した資料として扱え、
集中して話を聞く為、話を整理する為のツールにもなる、という事だった。

2は、オーラルヒストリーの中でも“思い出したくない記憶”、それこそ戦争体験等について、
気楽に話してもらえる関係性を築け、という事だった。
人間、話したくない事や美化した思い出もあり得る以上、
一回で全てが聞けると絶対に自惚れるなという訳だ。
また、何度も同じ話を聞いて今までの記録と衝き合わせる内に、
違った記憶や主観が出てくる事もあり、それこそ重要な資料になるという事だった。
印象的だったのは、その教授が話を聞かせてもらった人が夕張のメロン農家で、
何度も通う内に採れたメロンをたらふくご馳走してくれるようになった、というエピソードもあった。
それくらいの関係性を築けという事であるらしい。

改めて作品を省みると、卑しくもジャーナリストがある種の資料、
それも記事化する事を前提としてオーラルヒストリーの真似事をしている訳だが、
その手法はまるで最悪の典型例と言わざるを得ない。
そうして得られた情報が“正しい”とされるのは、例えそれが偶然正しかろうと、
行為自体が歴史捏造に等しい蛮行だからだ。
もしこの作品を読んだ人間が“歴史を正しく認めろ”と主張するような事があるなら、
こんな作品が罷り通る事は絶対に許されない。
エンターテインメントとして読み捨てるなら別だが、
題材として“歴史”を取り扱っている以上、やはり座視してはいけない。

誰かの作った資料を読み漁っただけの人間が書いたものであり、
判で押したような額面通りの事しか書いていないという意味と、
その例示する手法が完全に間違っているという事を以て、
“程度の低い教科書”であるとしか言いようは無い。
歴史学を学んだ者の端くれとして、この程度の事は言わせてもらいたい。

これが、例えば戦争体験を遠い記憶の向こうへ押し遣った祖父との、短くも濃密な交流を通じ、
あくまで主人公が“個人的な体験”として“祖父の歴史を知った”という作品であったなら、
ここまで酷評する事は無かったと感じている。

なお、幕間として描かれるライター男性が展開する主張の気色悪さは、
現実味があって一顧の価値があったと評価を付け加えさせて頂く。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2563
(1pt)

小説と言うより台本

作者は著書について、現代の若者に60年前にあった戦争の事を語り継ぎたかったと話している。読んでその意図は伝わる作品だったが、実在する将校名が数人登場し批判の対象となるなど、その客観性を考えた時に小説(虚構)の範疇を逸脱しているという感は否めない。そのためストーリーの部分が海軍批判や戦争記述の長さに圧倒され、希薄になってしまったように思う。生還を貫こうとした天才的零戦パイロット(主人公の祖父)の死の謎を探る旅を通じて、特攻隊という極限状態を描こうとしたが主人公宮部久三と二人の孫の人物像は平面的で奥行きに乏しく、小説と言うよりも芝居の台本といった感じである。ここらが放送作家の限界かな。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2562
(3pt)

評判なので購入

手に入れてすぐ、一気に読み切りましたが
評判ほど感激なし。それほどでした。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2561
(5pt)

戦争は起こしてはならない。

戦争を美化したものは多いが、これは心底頷かされ戦争の悲劇を2度と起こしてはいけないと警告しています。若い世代の方は必読です。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2560
(5pt)

想いを伝えるということ

特攻隊員として亡くなった祖父、宮部久蔵の当時の姿を探るべく、孫の健太郎が日本中を訪ねまわる。

物語は、インタビュー形式で展開していく。幾人かの話を聞くうちに、宮部久蔵の真の姿が浮かび上がる。
無知な読者たる私のような者への配慮であろうか、話は度々宮部久蔵から離れ当時の日本海軍の仕組み、歴史に埋もれた大戦の真実を掘り返しながら進む。それらを、いささかわざとらしいと感じたのは私だけではありますまい。ただ、それほど大きなマイナス要素にはなりませんでした。
物語は上質なミステリーが如く、ちりばめた伏線も綺麗に回収する。
後半は、終始眉根を寄せながら読むことになり、エピローグでは涙と鼻水で顔面崩壊確実。決して、オシャレなカフェなどで読んではなりません。「ならん!」と、強くここに記すものであります。

☆5つと高く評価した作品ですが、もう読みたくはありません。
強いられる死。希望を譲り渡す葛藤。それを受けた者の葛藤。
読んでいて、ただただ辛い。

いつか私もその地へ赴き、特攻隊員の想いを感じてこようと思います。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2559
(4pt)

これは反戦かな?

いろいろ評価のわかれる作品です。
作者がタカ派的な思想の持ち主で、特攻をを美化して書いているつもりでも、
読み手によって受け取り方は、様々だと思います。
特攻はかっこいいという人から、軍国主義を美化していると思う人。
私はこれは反戦小説として読みました。
無能な政治家や、軍指導部の無責任が、罪もない市井の人々を苦しめ、
小さな紙切れ1枚で、若者を戦地に向かわせ、家族をめちゃめちゃにしてしまった。
2度とこのような悲劇を起こしてはいけない。絶対に戦争は避けなければならないと。
そのためには、平和憲法は守らなければいけないと作者は言いたかったのではないでしょうか。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2558
(4pt)

当時の指導者に言及している

戦争を知らない世代だが、
どうしてあんな無茶なことを日本はやったのか?
どうして考える優秀な人々を葬ったのか?
ずっと疑問でした。
父母に聞いても
そんなもんだと思っていた。
疑問を持つような余地は無かったという。

日本は無謀さを隠して戦争は悲惨に終わった。
指導者が裁判にかけられるのもいたしかたないと思う。
それをお国の為に死んだ人を悼むと称して
また戦争の種をまいている政治家の靖国参拝は
そうして死んだ人、死に追いやった原因は何かを
考えていない。

この作品は資料が丹念にたどられているところを評価する
特攻だけで無く、南方で餓死・戦死をとげた人々は
兵隊を消耗品のように考えていた当時の為政者による。
本当は宮部久蔵のような人はいなかったと思うが
それでも、そんな中それでもいたのではないか
いたはずだという願いにも似た小説だ。

最後の戦死したシーンだけが今一つの描写で
この評価とした。でも、丹念な調査と考証に敬意を表したいと思う。
誠実な作家だと思う。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2557
(1pt)

テーマ、内容はともかくとして。

未だ読了には至っていないが、大学で端くれとは言え歴史学を学んだ人間として、
この作品は“程度の低い教科書”だと断言させてもらう。

この作品は、構成として“聞き書き”の手法を採っているが、歴史学への醜悪な挑発と言える。

歴史学ではこの手法を“オーラルヒストリー”…いわゆる口伝の聞き取りと言う。
自分が世話になった教授でこれを専門にしている人が居た。
授業が面白く、話も上手な人だったが、殊の他オーラルヒストリーの手法については厳しい人だった。

教授曰く、人間の記憶はとかく主観的で曖昧なものであるが、
歴史学とは事実の探求であり、客観性が担保されなければ資料として意味を為さない。
“オーラルヒストリー”はそこに根本的な矛盾を抱える以上、
研究者は常に謙虚で慎重に居る事を忘れてはいけない、と。

その前置きの上で、2つの絶対条件を教わった。
1.録音は絶対してはいけない。話の記録はメモを取れ。
2.語り手と心から打ち解けられるくらい、何度も通って話を聞け。

1は、オーラルヒストリーの最も危険な落とし穴である“聞き手の主観”が“録音を何度も聞く”事で増幅されたり、
或いは“録音”という油断によって聞き落しが出る危険性を指摘するもの。
語り手の主観が混ざる以上“同じ話”は二度聞けないと思え、という事だった。
メモは単なる記録だけでなく、聞いた時の状況や“聞き手の主観”を整理した資料として扱え、
集中して話を聞く為、話を整理する為のツールにもなる、という事だった。

2は、オーラルヒストリーの中でも“思い出したくない記憶”、それこそ戦争体験等について、
気楽に話してもらえる関係性を築け、という事だった。
人間、話したくない事や美化した思い出もあり得る以上、
一回で全てが聞けると絶対に自惚れるなという訳だ。
また、何度も同じ話を聞いて今までの記録と衝き合わせる内に、
違った記憶や主観が出てくる事もあり、それこそ重要な資料になるという事だった。
印象的だったのは、その教授が話を聞かせてもらった人が夕張のメロン農家で、
何度も通う内に採れたメロンをたらふくご馳走してくれるようになった、というエピソードもあった。
それくらいの関係性を築けという事であるらしい。

改めて作品を省みると、卑しくもジャーナリストがある種の資料、
それも記事化する事を前提としてオーラルヒストリーの真似事をしている訳だが、
その手法はまるで最悪の典型例と言わざるを得ない。
そうして得られた情報が“正しい”とされるのは、例えそれが偶然正しかろうと、
行為自体が歴史捏造に等しい蛮行だからだ。
もしこの作品を読んだ人間が“歴史を正しく認めろ”と主張するような事があるなら、
こんな作品が罷り通る事は絶対に許されない。
エンターテインメントとして読み捨てるなら別だが、
題材として“歴史”を取り扱っている以上、やはり座視してはいけない。

誰かの作った資料を読み漁っただけの人間が書いたものであり、
判で押したような額面通りの事しか書いていないという意味と、
その例示する手法が完全に間違っているという事を以て、
“程度の低い教科書”であるとしか言いようは無い。
歴史学を学んだ者の端くれとして、この程度の事は言わせてもらいたい。

これが、例えば戦争体験を遠い記憶の向こうへ押し遣った祖父との、短くも濃密な交流を通じ、
あくまで主人公が“個人的な体験”として“祖父の歴史を知った”という作品であったなら、
ここまで酷評する事は無かったと感じている。

なお、幕間として描かれるライター男性が展開する主張の気色悪さは、
現実味があって一顧の価値があったと評価を付け加えさせて頂く。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268