(短編集)

傍聞き

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評判

傍聞きの評価:

3.60/5点 レビュー 90件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.60pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全83件 61〜80 4/5ページ
No.23
(4pt)

テクニシャン

まず、細かな設定を説明しないスタート。読んでる方は、主人公の職業だけでなく、今どこにいるのか、どんな状況かもよくわからないから、おのずとシチュエーションの把握に努めようとする。読者を一気に引き込むテクニックはお見事。

そしてあからさまに敷いてある伏線。「最後のオチに使うよ」と言ってるかのようなのに、なかなかオチを読み切れない。短編ミステリーのお手本のようでもあり、テクニックの水準は極めて高い。

しかしながら、少し強引さもある。特に消防士。まず、落ち着いて考えれば、一人病院に送り込んでから次の救助にあたってもいいだろうし、幼児のことを思ってそんなに危ない橋をわたる(しかも幼児にも危ない橋をわたる)消防士いるのかしらん?テクニックが高水準なだけに、オチにももう一段の完璧さを求めたくなるのは高すぎる要求だろうか?
傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535
No.22
(5pt)

正に傑作短編集。

まだまだ腕のある作家さんはこの世に数多存在するのだな、と思わされます。

著者の長岡弘樹さんについてもこの本の表紙を眺めてもピンときませんでした。
行間の(判っているものとして書いていますからね)を知らずに読み進めると「あれ、何だこれ」と
前の段落を読み直さないといけなかったりといった流し読みを許さない文章も気に入りました。

表題作なのに巻頭に置かれていない『傍聞き』。
これは構成の妙なのでしょうか。
表紙の「かたえぎき」って読むんだ、へぇ。から始まり、作中主人公による傍聞きの講釈を聞かされ
ラストで「ああ、こうなるのかっ」と唸らされる緻密な作品。
続編的な短編も発表されているらしいので今後も楽しみ。

誰も死なない、傷つかない。だけれども物語の最初に与えられた、ある種「え?」な表題がラストでは
「そういう事だったのか」と深く納得させられる、これって矢張りミステリっていうのでしょうね。
傍聞き Amazon書評・レビュー: 傍聞きより
4575236365
No.21
(5pt)

正に傑作短編集。

まだまだ腕のある作家さんはこの世に数多存在するのだな、と思わされます。

著者の長岡弘樹さんについてもこの本の表紙を眺めてもピンときませんでした。
行間の(判っているものとして書いていますからね)を知らずに読み進めると「あれ、何だこれ」と
前の段落を読み直さないといけなかったりといった流し読みを許さない文章も気に入りました。

表題作なのに巻頭に置かれていない『傍聞き』。
これは構成の妙なのでしょうか。
表紙の「かたえぎき」って読むんだ、へぇ。から始まり、作中主人公による傍聞きの講釈を聞かされ
ラストで「ああ、こうなるのかっ」と唸らされる緻密な作品。
続編的な短編も発表されているらしいので今後も楽しみ。

誰も死なない、傷つかない。だけれども物語の最初に与えられた、ある種「え?」な表題がラストでは
「そういう事だったのか」と深く納得させられる、これって矢張りミステリっていうのでしょうね。
傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535
No.20
(5pt)

粋なヒューマンドラマ

ミステリなんですね。
たしかに読んでいくと、ああそういうことかと。
好きな長編のものを読んでいて、本の巻末に近づくと寂しい思いをしたりしますが、
すばらしい短編はそんな郷愁みたいなセツナサを感じさせる間もなくはっと気づくと終わってますね。
余分な遠回りや、無粋な説明などなくこれだけグッとこさせるこの短編たちを読むと長編好きな私も、これがあるべき姿かなと思ってしまいます。
読んで損はないと思います。
傍聞き Amazon書評・レビュー: 傍聞きより
4575236365
No.19
(5pt)

粋なヒューマンドラマ

ミステリなんですね。
たしかに読んでいくと、ああそういうことかと。
好きな長編のものを読んでいて、本の巻末に近づくと寂しい思いをしたりしますが、
すばらしい短編はそんな郷愁みたいなセツナサを感じさせる間もなくはっと気づくと終わってますね。
余分な遠回りや、無粋な説明などなくこれだけグッとこさせるこの短編たちを読むと長編好きな私も、これがあるべき姿かなと思ってしまいます。
読んで損はないと思います。
傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535
No.18
(4pt)

表題作は08年日本推理作家協会賞短編部門受賞

4本の短編を収録
の表題作は08年日本推理作家協会賞短編部門受賞

救急隊員、刑事、消防士、、更生保護施設の職員達が主人公
シビアな局面に日々接する職業の人ばかりで、緊張感の張り詰めた作品でした
そういった雰囲気の中でうまれる不可解な謎
そして、謎が解ける時胸に響く感動がうまれます
比較的短い作品ばかりですが、濃密な作品ばかりでした
表題作もそうですが、タイトルがそのまま謎に対する大きな手がかりにもなっている作品があります
それでも、先の展開が読めませんでした
著者の手腕に脱帽です

文庫版の解説は大森望氏です
傍聞き Amazon書評・レビュー: 傍聞きより
4575236365
No.17
(4pt)

表題作は08年日本推理作家協会賞短編部門受賞

4本の短編を収録
の表題作は08年日本推理作家協会賞短編部門受賞

救急隊員、刑事、消防士、、更生保護施設の職員達が主人公
シビアな局面に日々接する職業の人ばかりで、緊張感の張り詰めた作品でした
そういった雰囲気の中でうまれる不可解な謎
そして、謎が解ける時胸に響く感動がうまれます
比較的短い作品ばかりですが、濃密な作品ばかりでした
表題作もそうですが、タイトルがそのまま謎に対する大きな手がかりにもなっている作品があります
それでも、先の展開が読めませんでした
著者の手腕に脱帽です

文庫版の解説は大森望氏です
傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535
No.16
(4pt)

職人芸

刑事や消防士などを主人公とした短編集。
硬質で緊迫感のある文章とストーリー。そしてその緊迫感がふっと融けるオチ。全四編、すべて独立した作品ですが、そうした基本的なつくりは共通してます。
はじめて読んだ著者ですが、横山秀夫さんに似ているなあと思いました。横山氏に特徴的な「組織の濃密感」はありませんが、同じような職人芸の匂いがします。
本にうるさい人でも安心して読める一冊だと思います。逆にあまり本を読み慣れてない人には、説明の省かれた速い展開がとっつきにくいかも。
傍聞き Amazon書評・レビュー: 傍聞きより
4575236365
No.15
(4pt)

職人芸

刑事や消防士などを主人公とした短編集。
硬質で緊迫感のある文章とストーリー。そしてその緊迫感がふっと融けるオチ。全四編、すべて独立した作品ですが、そうした基本的なつくりは共通してます。
はじめて読んだ著者ですが、横山秀夫さんに似ているなあと思いました。横山氏に特徴的な「組織の濃密感」はありませんが、同じような職人芸の匂いがします。
本にうるさい人でも安心して読める一冊だと思います。逆にあまり本を読み慣れてない人には、説明の省かれた速い展開がとっつきにくいかも。
傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535
No.14
(5pt)

ハイスピードミステリー

この文庫で初めてこの著者を知った。
まず最初の『迷走』で先制パンチ。多少むりやりなところがあったものの、このレベルのものが3編も続くのかと、期待感を煽られた。

そして二つ目。表題作の『傍聞き』。
これはいい意味で裏切られた。本筋のミステリもさながら、細かい人間関係にもきちんと気を配っており、短編であるにも関わらず非常に良質な読後感を味わえた。それに重要なワードをタイトルに持ってきてしまう作者のチャレンジ精神にも恐れ入った。有栖川氏のレビューを読んでタイトルが重要だということを知っていたというのに、見事に騙された。

この作品は全篇を通して「時間制限のある謎解き」が印象に残った。

「けが人を乗せたまま迷走する救急車」
「主人公に恨みを持っている前科者が、明日にも自分の住む街に出所してきてしまうかもしれないという切迫感」
「火災に巻き込まれた家にいるはずの乳児が、なぜか見つけられない」 などなど。

非常にハイスピードなミステリが楽した。
他にもこの著者の作品を読んでみたいと思えるような、いい作品だったと思う。
傍聞き Amazon書評・レビュー: 傍聞きより
4575236365
No.13
(5pt)

ハイスピードミステリー

この文庫で初めてこの著者を知った。
まず最初の『迷走』で先制パンチ。多少むりやりなところがあったものの、このレベルのものが3編も続くのかと、期待感を煽られた。

そして二つ目。表題作の『傍聞き』。
これはいい意味で裏切られた。本筋のミステリもさながら、細かい人間関係にもきちんと気を配っており、短編であるにも関わらず非常に良質な読後感を味わえた。それに重要なワードをタイトルに持ってきてしまう作者のチャレンジ精神にも恐れ入った。有栖川氏のレビューを読んでタイトルが重要だということを知っていたというのに、見事に騙された。

この作品は全篇を通して「時間制限のある謎解き」が印象に残った。

「けが人を乗せたまま迷走する救急車」
「主人公に恨みを持っている前科者が、明日にも自分の住む街に出所してきてしまうかもしれないという切迫感」
「火災に巻き込まれた家にいるはずの乳児が、なぜか見つけられない」 などなど。

非常にハイスピードなミステリが楽した。
他にもこの著者の作品を読んでみたいと思えるような、いい作品だったと思う。
傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535
No.12
(4pt)

本格推理ではないが、山本周五郎的である

長岡弘樹氏は本作を入れて、3冊出版されている。(私の知る限り)

その中で本作がもっとも完成度が高いといえる。地味ではあるが冒頭の作品「迷い箱」を読んだときに、いままでにない感性にあふれた人だと思わずうなってしまった。
長岡弘樹氏の作品に通して流れているのは、心の優しさであろう。その意味では、山本周五郎の短編を読んだ後の感覚と合うところがある。恐らく山本先生が存命ならば、この作家を高く評価したに違いない。

しかし、その長岡弘樹氏は伸び悩んでいるように思える。自分の進む方向性が見つからないようなのだ。最新作「線の波紋」において連作という形で長編に挑戦されたが、いまひとつだったように思う。

無理に長編を書く必要はない。
傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535
No.11
(4pt)

本格推理ではないが、山本周五郎的である

長岡弘樹氏は本作を入れて、3冊出版されている。(私の知る限り)

その中で本作がもっとも完成度が高いといえる。地味ではあるが冒頭の作品「迷い箱」を読んだときに、いままでにない感性にあふれた人だと思わずうなってしまった。
長岡弘樹氏の作品に通して流れているのは、心の優しさであろう。その意味では、山本周五郎の短編を読んだ後の感覚と合うところがある。恐らく山本先生が存命ならば、この作家を高く評価したに違いない。

しかし、その長岡弘樹氏は伸び悩んでいるように思える。自分の進む方向性が見つからないようなのだ。最新作「線の波紋」において連作という形で長編に挑戦されたが、いまひとつだったように思う。

無理に長編を書く必要はない。
傍聞き Amazon書評・レビュー: 傍聞きより
4575236365
No.10
(4pt)

切り口が巧い

「かたえぎき」と読む。直接面と向って聞かされるより、第三者に聞かせているのを傍で聞いた方が、より物事の本質を捉える事があるとでも云うのだろうか。

より判り易く云うと、傍目八目(他人の囲碁を傍で見ていると、実際に対極している時よりよく手がよめること)の事だ。

長岡弘樹という作家は全く知らなかったので、読むのが新鮮だった。短編集で何れも小品なのだが、人間の微妙な心理をついていて、その切り口がさすがである。

こういう憎いほど上手な作品を読むたびに、とてもではないが、作家になるのは無理だなと思う。

この作家の文体の特徴は多くを説明しないことだ。従って読者は少ない説明で状況を把握しなければならないが、その緊張感がよい。
傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535
No.9
(4pt)

切り口が巧い

「かたえぎき」と読む。直接面と向って聞かされるより、第三者に聞かせているのを傍で聞いた方が、より物事の本質を捉える事があるとでも云うのだろうか。

より判り易く云うと、傍目八目(他人の囲碁を傍で見ていると、実際に対極している時よりよく手がよめること)の事だ。

長岡弘樹という作家は全く知らなかったので、読むのが新鮮だった。短編集で何れも小品なのだが、人間の微妙な心理をついていて、その切り口がさすがである。

こういう憎いほど上手な作品を読むたびに、とてもではないが、作家になるのは無理だなと思う。

この作家の文体の特徴は多くを説明しないことだ。従って読者は少ない説明で状況を把握しなければならないが、その緊張感がよい。
傍聞き Amazon書評・レビュー: 傍聞きより
4575236365
No.8
(5pt)

傍(かたえ)聞きとは?

先日、綺麗なブルーの表紙に魅かれて
読んでみた本「傍聞き」

なるほど、最後はこうくるか。。。
東野圭吾氏の小説をコンパクトにしたような
最後の最後に人間味あふれるオチ(?)がある
読後感の良い短編集だった。

「傍聞き」と「逃走」が特に好き。

傍聞きとは・・・

相手から直接聞かされた話は
本当かな?と疑わしく思えるが・・・
相手が他の誰かに喋っていて
そのやりとりを自分がそばで漏れ聞いた場合
ころりと信じることができる(漏れ聞き効果)

というものだそうだ。

なるほど辞書にもちゃんと載っている。
かたえーぎぎ
[名](スル)かたわらにいて、人の会話を聞くともなしに聞くこと。

またひとつ勉強になりました。


傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535
No.7
(5pt)

傍(かたえ)聞きとは?

先日、綺麗なブルーの表紙に魅かれて
読んでみた本「傍聞き」

なるほど、最後はこうくるか。。。
東野圭吾氏の小説をコンパクトにしたような
最後の最後に人間味あふれるオチ(?)がある
読後感の良い短編集だった。

「傍聞き」と「逃走」が特に好き。

傍聞きとは・・・

相手から直接聞かされた話は
本当かな?と疑わしく思えるが・・・
相手が他の誰かに喋っていて
そのやりとりを自分がそばで漏れ聞いた場合
ころりと信じることができる(漏れ聞き効果)

というものだそうだ。

なるほど辞書にもちゃんと載っている。
かたえーぎぎ
[名](スル)かたわらにいて、人の会話を聞くともなしに聞くこと。

またひとつ勉強になりました。


傍聞き Amazon書評・レビュー: 傍聞きより
4575236365
No.6
(4pt)

コンパクトの良さです

短編集です。ひとつひとつ、読みやすく、なかなか楽しめます。
短編の良さの一つは「コンパクト」であることだなあと感じさせられます。
4作目の『迷走』などは、そういうわけだったの・・・。という驚きがありました。
この次は長編作を読んでみたいと思います。
そして期待しているのは、長編作としての迫力、つまり「インパクト」です。
傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535
No.5
(4pt)

コンパクトの良さです

短編集です。ひとつひとつ、読みやすく、なかなか楽しめます。
短編の良さの一つは「コンパクト」であることだなあと感じさせられます。
4作目の『迷走』などは、そういうわけだったの・・・。という驚きがありました。
この次は長編作を読んでみたいと思います。
そして期待しているのは、長編作としての迫力、つまり「インパクト」です。
傍聞き Amazon書評・レビュー: 傍聞きより
4575236365
No.4
(4pt)

人情噺の短編集

表題作の「傍聞き」は、
第61回日本推理作家協会賞短編部門を
受賞した作品です。

この作品集には、
4つの短編が納められていますが、
いずれも小市民と呼べる人たちが主人公です。
「迷い箱」は更正保護施設の施設長、
「899」は消防士、
「傍聞き」は所轄の刑事、
「迷走」は救命救急士、というように。

そして、彼らの前に立ちはだかる事件は、
密室殺人や死体消失というような
派手なものではありません。
彼らが仕事上で巡り会った小さな謎が、
物語のラストに解き明かされるという
展開になっています。
いわゆる「日常の謎」と
呼ばれるものに近いと言えます。

作品は全体的に地味な感じです。
でも、それがマイナス要因になっているかと言えば、
そうではありません。
それは、いずれの作品も、
人情味豊かな人間の心理が
明かされるという展開になっているから。
派手さはないけど、
「人情噺」と言いたくなるような物語ばかりで、
読後感は爽やかです。

心温まる小説を読みたい人に、
是非読んでもらいたい作品集です。


傍聞き (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 傍聞き (双葉文庫)より
4575514535