館島
評判
館島の評価:
3.20/5点 レビュー 46件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21〜39 2/2ページ
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館島の評価:
3.20/5点 レビュー 46件。 B ランク
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1980年代の岡山。
瀬戸内海に浮かぶ横島には、天才建築家十文字和臣の建てた六角形の4階建ての別荘が建っていたが、この建物内部の螺旋階段の1階踊り場で、建築家自身が死亡しているのが発見された。
当初階段からの転落死と思われた死体は、3階以上の高さからの墜落死と判明。
墜落現場は発見できず、事件は迷宮入りの様相を呈していた。
半年後、康子夫人の発案で、事件の関係者が別荘に集められたが、その夜、新たな事件が発生した…。
私は「ユーモアミステリを作風として全面に押し出している作家」に久々に出逢った気がします。
1976年に赤川次郎が「幽霊列車」でデビューした当初、評論家は日本には珍しいユーモアミステリの書き手と評しましたが、実際、その後、「作品によってユーモアミステリを書く作家」はいましたが、「作風として全面に押し出している作家」はあまり見かけなかったように思います。
著者は2002年のデビューとのことですが、久しぶりにユーモアミステリの書き手が脚光を浴びているということなのでしょう。
本書巻末の本文庫の宣伝ページには、「天藤真」の著作がずらり。
天藤真は赤川次郎以前に活躍した、我が国のユーモアミステリの草分け的存在で、出版社としても、彼の系譜を継ぐ者として売り込もうとしているのが分かります。
ユーモアミステリはともすると、「軽い」と敬遠されがちですが、本書を読む限り、筆が滑りすぎることなく、絶妙なバランスの文章になっていると見受けられました。
また、この作品には、かなり奇想天外な仕掛けが施されていますが、このような軽妙なタッチの作風でなければ、活かしきれないもののように思われます。
その意味でも、作品全体とマッチした作風が成功した良作と言えるのではないかと思います。