サクリファイス

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評判

サクリファイスの評価:

4.19/5点 レビュー 247件。 A ランク

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平均点4.19pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全437件 381〜400 20/22ページ
No.57
(5pt)

きっかり2時間半

読み終わるまでに掛かった時間です。
こんなに面白いとは思いませんでした。
いや、単に面白いと言うのとはチョッと違って、
最後は利用される移り気な<香乃>の最後の純情(?)、
復讐に執念を燃やす<袴田>の最後の暗澹、
疑惑の<石尾>の本当の真実、
ライバル<伊庭>の逞しさ、
<篠崎>の屈折、
<赤城>の虚無、
そして、実はしぶとい<白石>のクールな逃避、
シチュエーションこそ違え、人生の似た様な場面を想起させられる、チクリと痛む
場面が在って正直、面白いが、ある意味 私には嫌な本。
サクリファイス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: サクリファイス (新潮文庫)より
4101312613
No.56
(5pt)

ロードレース版ディック・フランシス

勝手な推測ながら著者は「競馬シリーズ」で有名なディック・フランシスのファンでは?競馬の設定をそのまま競輪に置き換えるとちょっと「?」なので日本ではまだマイナー競技ながらロードレースに変化させた気がする。
なんといってもほぼすべての登場人物のストイックさがたまらない魅力だ。他人の犠牲の上で自分の勝利が成立する世界で仲間を踏み台にせざるを得ないのだが、お互いの立場を尊重しながら、ある瞬間においては立場をまったく逆転させて自らすすんで犠牲になることを厭わない彼らの姿は深く胸に刻まれる。ライバルの選手やチームを超えた連帯感もひどく素敵に描かれている。
ロードレーサーの独特の躍動感、向かい風や登りでの絶望的な不安、心臓が爆発して意識を失いそうな感じ、脚がつる独特の不快感などはやや書き足りない気もするが、そのぶんますます爽やかな印象が駆け抜けた。
続編がそろそろ出版されるようなので1日でも早く読みたいものだ。
サクリファイス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: サクリファイス (新潮文庫)より
4101312613
No.55
(5pt)

傑作です。惹きこまれます。

 本書は、自転車ロードレースのプロチームで起こった事件にまつわるミステリー。
 ミステリーといっても、冒頭に惨劇の描写があったあと前半部分ではまったくミステリーくささがありません。むしろ、チームとして闘う自転車レースの世界や、主人公(高校時代に陸上選手として活躍してきたが、自転車に転向)の生きざまが興味深く綴られています。
 近年は、読者の興味をひくために、とってつけたような事件が次々と起こるミステリーが多いですが、本書の前半部分は、内容の濃い、しっかりとした、魅力に満ちたストーリーの運びといえます。
 
 後半、ヨーロッパ遠征の部分の前後あたりからは徐々にミステリー的な展開となりますが、そこのあたりはネタばらしになるので書けません。
 私は、結末に向かって加速度的にどんどん真相が明らかになっていく展開に「上手な書き手やなあ〜」と感嘆しました。そして読み終えて、「自転車レース」と「サクリファイス(犠牲)」について考えました。
 単なるミステリーとしてかたずけることのできない、さまざまな魅力をもった充実したストーリーです。
 お勧めします。
サクリファイス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: サクリファイス (新潮文庫)より
4101312613
No.54
(5pt)

エースの覚悟

本書は読者の想像を超える意外な結末を用意した優れたミステリであり、読み進むとともに緊迫感が深まる極上サスペンスであり、若者の微妙な心の揺れを描いた青春小説であり、気高き男を描いたハードボイルド小説である。
「アシストを徹底的に働かせること。それが勝つためには必要だ。自分のために働かせて、苦しめるからこそ、勝つことに責任が生まれるんだ。奴らの分の勝利も、背負って走るんだ。わかるか」
この言葉に、この覚悟にこの小説の精粋がある。
サクリファイス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: サクリファイス (新潮文庫)より
4101312613
No.53
(5pt)

お勧めします

自転車ロードレースにはまったく興味がないわたしも、あまりの面白さに一気読み。
時間があれば、ぜひ一読されることをお勧めします。
ミステリーファンもそれ以外の方にも。
読み終わった時、タイトルが「サクリファイス」である意味がよーくわかります。
これぞ究極の「犠牲(サクリファイス)」。
最後に、続編の刊行が予定されているとのこと。いまから楽しみです。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.52
(5pt)

終盤の二転三転は思わず一気読み。青春スポーツ・サスペンスの逸品

’07年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第5位、「このミステリーがすごい!」国内編第7位にランクインし、’08年度「第5回本屋大賞」でも伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』に次いで第2位になった近藤史恵の書き下ろしベストセラー小説の文庫化。大薮春彦賞受賞作でもある。
主人公の‘ぼく’こと白石誓(しらいしちか)は、プロの自転車ロードレースクラブ「チーム・オッジ」の若手レーサーだ。前半、彼が語る自転車ロードレースの世界は専門用語が飛び交い、あまり馴染みのない世界だが、それでも「ツール・ド・ジャポン」レースを通して、チームの<エース>とそれを勝たせるべく走る<アシスト>というものがあることなど、特殊な競技の本質や、チーム内の複雑な関係の理解が深まると同時に、興味を持って読み進むことができる。
そして、後半、ベルギーの国際大会のレース中に惨劇が起こる。終盤、物語は一気に加速して結末のドラマは二転三転する。真相に至るまでの結末の展開はサスペンスフルであり、さすがはミステリーランキングの上位にランクインしただけの作品である。
大作が多い中、全体のボリュームも程よい長さで、文章にも疾走感があって、まさに自転車ロードレースさながらで臨場感たっぷり。本書は、まさに青春スポーツ・サスペンスの逸品である。
サクリファイス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: サクリファイス (新潮文庫)より
4101312613
No.51
(5pt)

これ、面白いです

自転車競技は犠牲がつきもの、
というのは、チーム競技で、エースを勝たせるために
他のメンバーが風の抵抗を受けてあげなくてはならない
のだそうです。
犠牲が何度も繰り返されます。
一体誰が誰のために犠牲になり、
そこになぞが幾つも重なるスポーツ小説であり、
やはりミステリーです。
解説に書かれていたのですが、
作家自身は、自転車のロードレースを生で見たこともなければ、
ロードバイクに乗ったこともないとのこと。
驚きです。
だから、自転車競技を知らない方にも楽しめるのだと思います。
犠牲の重なりに、感動してしまいました。
サクリファイス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: サクリファイス (新潮文庫)より
4101312613
No.50
(3pt)

二転三転

自転車ロードレースを取り上げた青春ミステリ。
と言うことになっているが、ミステリーの要素は少ない。
勝つことを義務づけられたエースと、それをサポートするアシスト。
その特殊な世界をうまく描いている。
その特殊な世界では当然、選手間に確執が生まれる。
そんな中、根っからのアシストである主人公が成長していく。
確執と成長。
それに少しだけミステリーの要素が加わり、どんどんページが進む進む。
そして最後に明かされるサクリファイスの意味。
いやー、正直やり過ぎでしょう。
きれいにまとめようとしすぎ。
登場人物の性格が、ラストの結末を生むために捻じ曲げられている。
物語の展開について行けなかった。
二転三転する真相。
二転くらいで止めとけばよかったのに、と言うのが正直な感想。
「Story Seller」「同2」に番外編が載っています。
これによって少しは補完されているか。
小説にどの程度リアリティを求めるかで、がらっと評価が変わりそうな作品。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.49
(5pt)

困難だろうが映像化を求む

ネタバレを含む。
最後の読後感は確かに悪くない。しかし許せない人物がそのままなのが腹立たしいところ。
もちろんロードレースという魅力的な珍しい題材を作者は書きたかったのだろうが、それ以上に、大きなサクリファイスが一見釣り合わない対価に見合う瞬間、等価となる状況と人間を書きたかったのではと思う。サクリファイスのよく知られた訳は犠牲だが、殉じるという崇高なニュアンスも本来は有するだろう。先達に認められたいロードレース後発国、かつ侍のメンタリティも理解しうる、日本を題材にしか出来ない着想だろう。
主人公を狂言回しとして、犯人、その他の登場人物を掘り下げることも捨て、ポイントを集中することでそれは説得力を有して成功したと思う。そして評価している人の多くも、そう感じているからこそと思う。
自転車だけが生活で、誇りを持ってアシストを踏み台にしてきた男が、より大きなチームの危機を回避するため、自分にしか出来ない戦略でアシストを全うした。他の方法があったかもしれない。でも、自分にしか出来ないことに気づいて、彼は笑ったという。
他の人なら自転車に乗れなくなるという行いの贖罪と皮肉に感じたか、あるいは破滅の危機の解決法のシンプルさに頬が緩んだのか。
チームを守ることが、結果的には自分とその夢を守ったはずだ。
だが、今の自分にはそこまで何かに打ち込めるものがない。羨ましくもある。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.48
(4pt)

負けて勝つ

ロードレースと言う存在すら知りませんでした。負けて勝つと言う言葉を思い出しながら読みました。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.47
(4pt)

犠牲になるということ

読み応えのある本だった。
「犠牲」というタイトルに関して中盤までロードレースという自転車競技自体がメインに述べられていると思わせておいて、最後に実はそれ以上の深い「犠牲」の存在が明らかにされる過程が面白かった。
自分の為ではなく、他の為に自らを犠牲にするという姿勢が心を打つのだと思う。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.46
(5pt)

アシストのために

スポーツ&ミステリ小説です.もちろんメインはスポーツです.川西蘭:『セカンドウインド』や高千穂遙:『ヒルクライマー』とは異なり,本小説の主人公は最初からプロのロードレーサーです.したがって,主人公が成長していく面白さはありませんが,本格的かつ専門的な描写で,「エース」ではなく「アシスト」としての「やりがい」が伝わってきます.冒頭の伏線が意味深で,最後まで気を張りつつ一気に読めてしまうところはあたかもロードレースのようですね.また,タイトルの「サクリファイス」は「犠牲」を意味します.ロードレースはエースがアシストを犠牲に勝利を目指しますが,本小説では別の意味があるのかもしれません.
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.45
(3pt)

ロードレース観戦初心者には興味深い

今年から本格的に自転車ロードレースの観戦(テレビですが)を始めた身にとっては、実に興味深い本でした。ジロ、ドーフィネ、ツールドスイス、ツールドフランスと観て、それでもまだ残っていた疑問がこの本で氷解しました。
って、そんなことは何か自転車ロードレース観戦者用の入門書(あるのかな?)を読めば書いてあることなのかもしれませんが……。
ミステリに分類される作者のように思いますが、その手の作品としてはつまらなかったです。無理がありすぎます。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.44
(3pt)

いやいやいやいや、えーーっ!?

↑終盤の展開に対するリアクションです。
個人競技なのにエースの為にアシストが潰れていくロードレースの特殊性を"あれ"で表現したかったのだと思いますが、あんな事件がなくたってそれまでの展開で十分それは理解できたし、この競技についてすごく興味を持ちました。実際のロードレーサー達は99.9%そんな理由で"あれ"をしないでしょう。アスリートを完全に話の種として使っていて、リスペクトが足りないと思いました。
僕としては、淡々とロードレースの世界の中での主人公の成長を描いてくれる方が良かった。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.43
(5pt)

終盤の二転三転は思わず一気読み。青春スポーツ・サスペンスの逸品

’07年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第5位、「このミステリーがすごい!」国内編第7位にランクインし、’08年度「第5回本屋大賞」でも伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』に次いで第2位になった近藤史恵の書き下ろしベストセラー小説。
主人公の‘ぼく’こと白石誓(しらいしちか)は、プロの自転車ロードレースクラブ「チーム・オッジ」の若手レーサーだ。前半、彼が語る自転車ロードレースの世界は専門用語が飛び交い、あまり馴染みのない世界だが、それでも「ツール・ド・ジャポン」レースを通して、チームの<エース>とそれを勝たせるべく走る<アシスト>というものがあることなど、特殊な競技の本質や、チーム内の複雑な関係の理解が深まると同時に、興味を持って読み進むことができる。
そして、後半、ベルギーの国際大会のレース中に惨劇が起こる。終盤、物語は一気に加速して結末のドラマは二転三転する。真相に至るまでの結末の展開はサスペンスフルであり、さすがはミステリーランキングの上位にランクインしただけの作品である。
大作が多い中、全体のボリュームも程よい長さで、文章にも疾走感があって、まさに自転車ロードレースさながらで臨場感たっぷり。本書は、まさに青春スポーツ・サスペンスの逸品である。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.42
(3pt)

最後でバタバタ

ツールド・フランスで知られる自転車のロードレースだが、それがどんな風に戦われるのか、細かいルールはどうなっているのかなどは、まったく知らなかった。
その意味で、大変興味深く読めた。日本にもこういう競技があったのだろうか。
自分を犠牲にして、他人に勝利を譲るために戦うという、この競技の特殊性は面白かった。
しかしミステリーとしてはどうだろう?
いくら後輩を救うためとはいえ、あそこまでやるだろうか?
それに最後の最後で、バタバタと謎解きが立て続けにされるのは、少し芸がないのではないだろうか。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.41
(1pt)

それはないよなぁ

ロードレースに人生かけてるような人が見たら「怒るというより笑っちゃう」のだろう。伏線は「おおそういえば、なるほど、言われてみると」というようなものではなく、「それってありなの?」 あっという間にさらっと読めるが、冒頭で予告された決定的な事件の起きた後の後半1/4には唖然とさせられた。もともと近藤史恵は好みの作家でなかったのだが、試しに読んでみたのだけれど、やっぱり彼女の作品だなあという感想。他の彼女の作品が読めなかった人は、きっとこれも駄目です。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.40
(5pt)

せつない!

自転車は、ママチャリに乗るだけなのだけど
レースのおもしろさがよくわかった。
じっさいに見てみたくなる。
物語は、一気に読めて、最後のサクリファイスの意味が
わかったときにはズシリと打ちのめされた。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.39
(4pt)

爽快感溢れる青春小説です

自転車のロードレースを舞台にした青春小説。文章もそれほど
ボリュームもなく、簡単に読めます。
サクリファイスとは、「犠牲」の意味。主人公は、ロードレー
スでエースを勝たせる為に自分が犠牲になるアシスト(マンガ
「シャカリキ」で初めて知りました)役。所属する国内のプロ
チームは、ツール・ド・ジャポンからリエージュ・ルクセンブルク
に参加していき・・・
主人公とその周りの登場人物(エース、ライバル、元恋人、etc)
と設定はありきたり。ストーリーもどこかのマンガでも見た感じ。
でも、主人公に感情移入できて、ぐーっと話に引き込まれていけ
ました。
読後の爽快感があって、読んでて気持ちいい本です。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511
No.38
(4pt)

いろんな意味で心にズシンと来る1冊

正直な話、序盤からいきなり話に入り込めたわけではありません。
そもそも、ロードレースの「アシスト」の役割を、誇りを持ってこなす選手の気持ちがその時はよくわからなかったせいか、なかなか話が頭に入ってきませんでした。
それでも読み進められたのは、「エース:石尾は何を考えているんだろう」という興味があったからだと思います。
しかし途中、その「アシスト」である主人公:白石のヨーロッパ行きへの欲が出てきたあたりから、ロードレースにおける「アシスト」の存在価値がだんだんと私自身も理解でき、それに従って話に入り込むことができました。
著者の細かなレース模様の描写は、私のようなロードレースを全く知らない者をその世界に引き込むのに十分すぎるものでした。
終盤に出てくる「勝利はひとりだけのものじゃないんだ」という言葉は、ロードレースの根底に流れる精神なのでしょうね。
ただ、帯に書いている「ミステリ」の部分は、本当に終盤にならないと出てはこないです。
そこまではミステリーというよりも、「ロードレースに関わる人間模様、心理模様」を垣間見ることが出来、その世界に入り込める小説として接していたため、急激にミステリーの様相が出てきたことに驚き。
そして真相が全て明らかになったとき、後味の悪さもあり、「サクリファイス」というタイトルと深く結びつく内容に胸が締め付けられたこともありと、いろんな意味で心にズシンと来る1冊でした。
サクリファイス Amazon書評・レビュー: サクリファイスより
4103052511