球体の蛇

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

球体の蛇の評価:

3.58/5点 レビュー 64件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.58pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全98件 81〜98 5/5ページ
No.18
(5pt)

真実はどこに?

「道尾秀介の恋愛物」とどこかで見たので、興味を持って手に取りました。
異次元を行き来するような世界を書いている作家と思っていたので、こんなにストレートに男と女を描いた作品には驚きました。
しかし、単なる恋愛物ではないのです。人間の「嘘」や「罪」について考えさせ、これでもかと読者を裏切る展開。いったい真実はどこにあるのか、全てを知っている人間はいたのか?読後、しばらく呆然としました。かなりおもしろいです。
ちなみに、タイトルの「球体の蛇」とは「星の王子さま」に出てくる象を呑み込む蛇の姿から来ています。
どんなに苦しくても、大きな象を呑もうとする様子と、本書の登場人物の苦しみをなぞらえたタイトル。さすがです。
球体の蛇 Amazon書評・レビュー: 球体の蛇より
4048739840
No.17
(5pt)

真実は読者のイマジネーションに委ねられる!?

本書でも<家族>という大きなテーマが主題になっているが、読後感はかなりいい。読み終えて素直によかったと思える作品であった。作家・道尾秀介は「人間の深層心理に迫る筆力をもつ」という謳い文句があるようだが、本書を読むと「たしかにそうだ」と思ってしまう。時代小説を手がける作家が情景描写を得意とするように、彼は人間の心理描写を独特の表現で綴っている。

  こうした小説の具体的内容を語るのは野暮であろう。本当の意味での真実=真相は読者に委ねられている。それが本書をいわば神秘的なものにしているゆえんではないのか。「うまくまとまった作品」というよりは「読者の逞しいイマジネーションでうまくまとめてほしい作品」という印象を私は抱いた。自由度という名の「ゆとり」が読者に与える余韻は繊細である。他の読者はどんな感慨をもつのだろうか。一見変わったタイトルに込められた深い意味を私はまだ分かっていない気がするが、そこに集約される著者の願いを感じないわけにはゆかない。
球体の蛇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 球体の蛇 (角川文庫)より
4041006198
No.16
(5pt)

真実は読者のイマジネーションに委ねられる!?

  本書でも<家族>という大きなテーマが主題になっているが、読後感はかなりいい。読み終えて素直によかったと思える作品であった。作家・道尾秀介は「人間の深層心理に迫る筆力をもつ」という謳い文句があるようだが、本書を読むと「たしかにそうだ」と思ってしまう。時代小説を手がける作家が情景描写を得意とするように、彼は人間の心理描写を独特の表現で綴っている。
  こうした小説の具体的内容を語るのは野暮であろう。本当の意味での真実=真相は読者に委ねられている。それが本書をいわば神秘的なものにしているゆえんではないのか。「うまくまとまった作品」というよりは「読者の逞しいイマジネーションでうまくまとめてほしい作品」という印象を私は抱いた。自由度という名の「ゆとり」が読者に与える余韻は繊細である。他の読者はどんな感慨をもつのだろうか。一見変わったタイトルに込められた深い意味を私はまだ分かっていない気がするが、そこに集約される著者の願いを感じないわけにはゆかない。
球体の蛇 Amazon書評・レビュー: 球体の蛇より
4048739840
No.15
(3pt)

狡猾な嘘と悲しい嘘が入り混じっていて読み応えがあった

狡猾な嘘と悲しい嘘が入り混じっていて読み応えがあった。
個人的には智子の優しさとナオの怖さが印象的だった。物語の序盤では、怖くて何を考えているか分からないイメージの智子、優しく友彦を見守るイメージのナオという印象だったが、中盤から終盤でそのイメージが逆転した。
また、ある出来事をきっかけに変化した友彦と乙太郎の関係について、乙太郎がお酒に逃げるようになり、友彦は葛藤しながらも乙太郎が許せず、最後まで乙太郎と気まずいまま終わってしまったのが残念だった。友彦のことを自分の子供のように可愛がっていた乙太郎が、友彦のことをどのように想っていたのかも描いてほしかった。
球体の蛇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 球体の蛇 (角川文庫)より
4041006198
No.14
(3pt)

狡猾な嘘と悲しい嘘が入り混じっていて読み応えがあった

狡猾な嘘と悲しい嘘が入り混じっていて読み応えがあった。
個人的には智子の優しさとナオの怖さが印象的だった。物語の序盤では、怖くて何を考えているか分からないイメージの智子、優しく友彦を見守るイメージのナオという印象だったが、中盤から終盤でそのイメージが逆転した。
また、ある出来事をきっかけに変化した友彦と乙太郎の関係について、乙太郎がお酒に逃げるようになり、友彦は葛藤しながらも乙太郎が許せず、最後まで乙太郎と気まずいまま終わってしまったのが残念だった。友彦のことを自分の子供のように可愛がっていた乙太郎が、友彦のことをどのように想っていたのかも描いてほしかった。
球体の蛇 Amazon書評・レビュー: 球体の蛇より
4048739840
No.13
(3pt)

些細なことですが

一人称が「私」なのに違和感を覚えた。「ぼく」でよかったのでは……。
球体の蛇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 球体の蛇 (角川文庫)より
4041006198
No.12
(3pt)

些細なことですが

一人称が「私」なのに違和感を覚えた。「ぼく」でよかったのでは……。
球体の蛇 Amazon書評・レビュー: 球体の蛇より
4048739840
No.11
(4pt)

ついに受賞なるか?

読んでいる間、連城三紀彦や天童荒太などの作風に通じるものを感じた。けれど最終的に一番強く感じたのは昨年、話題となった川上未映子の「ヘヴン」だった。どちらも共通しているのは現代に活字だけでどこまで人間の感情を表現できるかということを真摯に追求していることだ。デビュー作の「背の眼」から比べると別人のような作家に成長した。 ささいなすれ違いや錯覚によって招かれる大きな軋轢。これまでの作品群で繰り返し書かれたモチーフの総決算と言えるかもしれない。予想通り、例の賞にノミネートされたが、作品の終盤で明かされる事実を選考委員がどう判断するか。それがひとつの分かれ目になるだろう。
球体の蛇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 球体の蛇 (角川文庫)より
4041006198
No.10
(4pt)

ついに受賞なるか?

読んでいる間、連城三紀彦や天童荒太などの作風に通じるものを感じた。けれど最終的に一番強く感じたのは昨年、話題となった川上未映子の「ヘヴン」だった。どちらも共通しているのは現代に活字だけでどこまで人間の感情を表現できるかということを真摯に追求していることだ。デビュー作の「背の眼」から比べると別人のような作家に成長した。 ささいなすれ違いや錯覚によって招かれる大きな軋轢。これまでの作品群で繰り返し書かれたモチーフの総決算と言えるかもしれない。予想通り、例の賞にノミネートされたが、作品の終盤で明かされる事実を選考委員がどう判断するか。それがひとつの分かれ目になるだろう。 
球体の蛇 Amazon書評・レビュー: 球体の蛇より
4048739840
No.9
(4pt)

新分野の開拓。

本作は今までの道尾作品を忘れ、
先入観を持たずに読んだ方がいいと聞いていたにもかかわらず、
大きな事件や展開を期待してしまった自分がいました。
そういう意味ではどうしても物足りなさは否めませんでした。
ただ、まっさらな状態で読めば、
”青春恋愛小説”という位置づけができ、
切ないお話という印象です。
主人公・友彦がもし、
親の愛情をたっぷり受けて育った子どもだったら、
まったく違った人生になっていたことでしょう。
親に無条件に愛されることが、
どれほど大切か、ということに気づかされました。
もしかすると作者がこの小説で一番言いたかったことは、
そこなのかも知れません。
球体の蛇 Amazon書評・レビュー: 球体の蛇より
4048739840
No.8
(3pt)

道尾さんは確信犯か?

主人公を始め、登場人物それぞれが抱える秘密の数々。
好きな相手を大切に思う気持ちと、性への衝動に走ったり、独占しようとして傷つけてしまう現実。

文芸作品的な雰囲気を漂わせる文体には惹かれるけれど、登場人物の誰にも共感できない。
読み進めるほどに、嫌悪感が増していく・・・ちょうど、『向日葵の咲かない夏』のような。
ひょっとして、それが作者の意図なの? と深読みしてみたりも。

効果的に登場する『星の王子様』とスノードーム。
そして今回も、読み終えると「なるほど!」と納得するタイトルでした。

現在の私的評価は あまり高いとは言えないけれど、読み返すうちに 急上昇するかもしれない予感も。

「騙された!」という衝撃は、後半終わり頃に味わえます。
それも 爽快さはなく、本当のところは謎のまま。
まるで、それが人生なんだ、と読み手に思わせるかのような。

う〜ん、やっぱり道尾さん 凄いのかも!
球体の蛇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 球体の蛇 (角川文庫)より
4041006198
No.7
(3pt)

道尾さんは確信犯か?

主人公を始め、登場人物それぞれが抱える秘密の数々。
好きな相手を大切に思う気持ちと、性への衝動に走ったり、独占しようとして傷つけてしまう現実。
文芸作品的な雰囲気を漂わせる文体には惹かれるけれど、登場人物の誰にも共感できない。
読み進めるほどに、嫌悪感が増していく・・・ちょうど、『向日葵の咲かない夏』のような。
ひょっとして、それが作者の意図なの? と深読みしてみたりも。
効果的に登場する『星の王子様』とスノードーム。
そして今回も、読み終えると「なるほど!」と納得するタイトルでした。
現在の私的評価は あまり高いとは言えないけれど、読み返すうちに 急上昇するかもしれない予感も。
「騙された!」という衝撃は、後半終わり頃に味わえます。
それも 爽快さはなく、本当のところは謎のまま。
まるで、それが人生なんだ、と読み手に思わせるかのような。
う〜ん、やっぱり道尾さん 凄いのかも!
球体の蛇 Amazon書評・レビュー: 球体の蛇より
4048739840
No.6
(5pt)

面白かったです!

かなり面白かったです!

登場人物の友彦・乙太郎・その娘のサヨとナオ、智子の人物描写が巧みで
読み始めたら止まらなくなりました。

又それぞれの他人を想う故の優しい嘘・狡い嘘、幼い偽善等が入り乱れ、
感情の揺れが手に取る様に伝わって来ました。

若さ故の過ちと言えど決して取り返すことのできない過ちを犯したと後悔する友彦、
そして痛みを抱えたまま人生を過ごす人達

人であるが故の悲しさの様な物がひしひしと伝わって来て乙太郎の死には泣かされました。

最後ハッピーエンドになるのかと思いきや、ラストに想像していなかった事が起こり
最後まで飽きる事もなく読み終えました。

サヨ、智子も怖さを潜んでいたけれどもしかして本当に怖いのは
始終、優しさを携えていたナオだったのかもしれない…
それがたとえ他人を想う為の嘘だったとしても

ー女って、1つじゃないのねー
智子がつぶやいていた言葉が伏線を表わしていたのかもしれない。
球体の蛇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 球体の蛇 (角川文庫)より
4041006198
No.5
(5pt)

面白かったです!

かなり面白かったです!
登場人物の友彦・乙太郎・その娘のサヨとナオ、智子の人物描写が巧みで
読み始めたら止まらなくなりました。
又それぞれの他人を想う故の優しい嘘・狡い嘘、幼い偽善等が入り乱れ、
感情の揺れが手に取る様に伝わって来ました。
若さ故の過ちと言えど決して取り返すことのできない過ちを犯したと後悔する友彦、
そして痛みを抱えたまま人生を過ごす人達
人であるが故の悲しさの様な物がひしひしと伝わって来て乙太郎の死には泣かされました。
最後ハッピーエンドになるのかと思いきや、ラストに想像していなかった事が起こり
最後まで飽きる事もなく読み終えました。
サヨ、智子も怖さを潜んでいたけれどもしかして本当に怖いのは
始終、優しさを携えていたナオだったのかもしれない…
それがたとえ他人を想う為の嘘だったとしても
ー女って、1つじゃないのねー
智子がつぶやいていた言葉が伏線を表わしていたのかもしれない。
球体の蛇 Amazon書評・レビュー: 球体の蛇より
4048739840
No.4
(3pt)

テーマ、ラストはよいのだが・・・

サヨの死をめぐる主人公の男性と二人の女性(ナオ、智子)のお話。
誰が何を抱えていたのかという重いテーマだが、
文章が平易でとても読みやすかった。
結末には驚かされ、余韻が残った終わり方もいいのだが、
智子がキャンプ場にいたこと、
田西の入れあげていた女性が幼馴染みだったこと
などの偶然が、やや気になったので、この評価となりました。
球体の蛇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 球体の蛇 (角川文庫)より
4041006198
No.3
(3pt)

テーマ、ラストはよいのだが・・・

サヨの死をめぐる主人公の男性と二人の女性(ナオ、智子)のお話。
誰が何を抱えていたのかという重いテーマだが、
文章が平易でとても読みやすかった。
結末には驚かされ、余韻が残った終わり方もいいのだが、
智子がキャンプ場にいたこと、
田西の入れあげていた女性が幼馴染みだったこと
などの偶然が、やや気になったので、この評価となりました。
球体の蛇 Amazon書評・レビュー: 球体の蛇より
4048739840
No.2
(4pt)

罪を背負うって。。。

主人公は白蟻駆除会社でアルバイトをする青年。
その白蟻駆除の仕事の最中にである女性に恋をするところから物語が始まっていく。

そして、青年の恋の思いは通常ではありえない行動につながっていく。。。

倒錯的な物語かとおもいきや、徐々に明らかになっていく登場人物たちの過去。その過去に囚われて今を生きている人々。

過去の罪が今を縛る。

しかし徐々に明らかになっていく真実に、驚愕させられます。
球体の蛇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 球体の蛇 (角川文庫)より
4041006198
No.1
(4pt)

罪を背負うって。。。

主人公は白蟻駆除会社でアルバイトをする青年。
その白蟻駆除の仕事の最中にである女性に恋をするところから物語が始まっていく。
そして、青年の恋の思いは通常ではありえない行動につながっていく。。。
倒錯的な物語かとおもいきや、徐々に明らかになっていく登場人物たちの過去。その過去に囚われて今を生きている人々。
過去の罪が今を縛る。
しかし徐々に明らかになっていく真実に、驚愕させられます。
球体の蛇 Amazon書評・レビュー: 球体の蛇より
4048739840