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夜の桃
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夜の桃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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主人公はIT企業で成功したおさめている40代の社長。 美しい奥さんとHな愛人そして若い女性社員と、三人の女性を手玉にとって人生を謳歌している。 主人公が私に年齢が近いせいか、女性に対する考えや接し方について共感が持てた。 ただ、内容としては終盤の盛り上がりに欠ける感は否めず、中盤までの面白い大人の恋のストーリーが活きてこない。 全体として終盤の盛り上がりの無さで作品全体が台無しになってしまった感がある。 | ||||
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旅行先でとりあえず何か読むものを、と思い手に取った作品。 この本の何に惹かれたかと言えば、官能という文字。 一体どのように官能が描写されているのか、 あらすじよりもその一言で自分の中の妄想に火がつき、この本を取ったと言わざるをえない。 それをふまえてこの本を読んだが、正直どっちつかずのイメージを得るしかなかった。 官能小説としては描写はそれほど性的ではない。 言うなら行為を高見から眺めているようなもので、 自分の直接的な性への高まりには欠けた。 性への高まりを心理的なものか、また身体的なものか、 どちらかで成せるものと仮定するのであれば この作品には心理的なものにしては個々の心理状況が欠けている。 また、身体的なものにしては描写が欠けている。 なのでどっちつかずとしか言えないものである。 しかし、これはあくまで性的欲求を満たすという点でこの本を見たのであって、 純粋にこの作品を見てみた感想を述べると結局女性と男性の違いを書いたものであるといえるかもしれない。 女性はおそらく周囲を見ることが出来るのだろう。 だからこそ、周囲の目が気になり、その先の将来も気になる。 そして、今への欲求を満たすだけでは生きれなくなる。 一方の男性は、今だけの欲求に溺れることが出来るのだろう。 中年期を第二のバブルと捉えた彼らはそれに対して溺れる道を進んでいる。 第一のバブルで社会がどうなったかは言うまでもない。 けれども、それに対して何も対策を行うこともなく、快楽に溺れることを進み、 結果そのバブルは弾けた。 快楽に溺れていた彼らは沈む。 一方の女性は立ち直り、自分の道を進んだ。 性に溺れるという一点では共通しているのに、 男女のこの差は人間らしく面白いと思う。 ただいかんせん、この本の焦点が官能に走りがちで、 男女のその差がクローズアップされていない気がする。 官能に走るにしてはどっちつかず、 男女の差に焦点を置くにしては官能に焦点がいっている。 結果この本自体がどっちつかずなものになっている気がする。 その中で三点をつけたのは、 どっちつかずにしてもどっちつかずだと言える様な 官能面でも男女の差についても書かれている気がしたため、 三点をつけさせて頂きました。 | ||||
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仕事も私生活も成功し、美しい妻と豊かな生活―。 何不自由なき生活を送る主人公と、その主人公を取り巻く女性とが織りなす色恋沙汰を描いた作品と言ってしまえばそれまでであり、他の読者レビューにも見られるように、ともすれば男の欲望をそのままぶつけた作品であるような印象も受けかねない。実際、読んでいて嫌悪感を覚える人も多かろう。 しかしながら、その嫌悪感こそが著者の狙いであるようにも思える。不倫という非道徳な行いと、その行為に対する背徳感を頭で理解しつつも抗えずに「真っ暗な場所」に沈んでいってしまう男の性。結末についても、欲望のままに行動することがもたらす光と影を投影しているという印象を抱いた。「不倫=悪」という単純な図式にあてはめず、非常に現代的・客観的に不倫の問題をとらえているように感じた。 過激な性描写もあり読み手の意見が分かれる作品ではあるが、濃厚な描写でさえも主人公の感じる背徳感をリアリスティックに感じさせる効果を果たしている。 読者は背徳的な主人公の行いに引き込まれて読み進めるうち、欲望という名の列車に乗った主人公を待ち受ける結末を目撃する。「不倫=悪」というカスタムに抗った主人公の行為に傷つけられる人物や、あるいはその非道徳的行いに付け入ろうとする人物―。 読み終えた後、あなたは(もし、そのつもりが微塵もなくとも)思いを馳せるはずである。 ―それでも、あなたは不倫をしますか― | ||||
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石田衣良「夜の桃」を読了。何というか、男目線から書いた都合のいいポルノ小説ですね。それ以上でも以下でもありません。読みやすく、あっという間に読み終えてしまいますが、何も残らない。ただそれだけの物語でした。 | ||||
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この話を単なる官能小説だと言っている人がいるけれど、自分はそうは思いません。 そういう描写が、心理的にも情景的にも生々しいので、表面上そう見えて感じてしまうだけのことでは。 女の強かさも悲しみも、また性の悦びも、また男の愚かさも愛しさも、そして男女関係のどうしようもなさも、よく伝わる内容だったと個人的には思っています。 話の展開の持って行き方も面白く、内容が違っても流石やっぱり石田衣良だと感心しました。 ただ残念なのは、石田衣良らしい「読めば景色が動く」ような描写がほとんどなかったこと。地球の自転まで感じさせるような、悠久な、繊細な場面がありませんでした。 読後感もイマイチ。 実際に浮気や不倫などを経験した人や現在進行形の人には、もしかしたらとても感情移入できる作品なのかもしれません。 それがいいか悪いかは別として。 | ||||
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この話を単なる官能小説だと言っている人がいるけれど、自分はそうは思いません。 そういう描写が、心理的にも情景的にも生々しいので、表面上そう見えて感じてしまうだけのことでは。 女の強かさも悲しみも、また性の悦びも、また男の愚かさも愛しさも、そして男女関係のどうしようもなさも、よく伝わる内容だったと個人的には思っています。 話の展開の持って行き方も面白く、内容が違っても流石やっぱり石田衣良だと感心しました。 ただ残念なのは、石田衣良らしい「読めば景色が動く」ような描写がほとんどなかったこと。地球の自転まで感じさせるような、悠久な、繊細な場面がありませんでした。 読後感もイマイチ。 実際に浮気や不倫などを経験した人や現在進行形の人には、もしかしたらとても感情移入できる作品なのかもしれません。 それがいいか悪いかは別として。 | ||||
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文章は相変わらず本当に上手ですね。淀みなく、ひりひりとしていて、切れ味もあるのに優しいと思います。都会生活の中で、欲望の位置を、相対化した物語も秀逸だと思いました。ただ、やはり登場してくる女性陣が、主人公にとって、どうしても「都合の良い女」に見えてしまいました。ラストへの流れも、非常に陳腐です。中年男性の世の中や女性を見つめる視線の濃密さには、ドキドキしましたが。 | ||||
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文章は相変わらず本当に上手ですね。淀みなく、ひりひりとしていて、切れ味もあるのに優しいと思います。都会生活の中で、欲望の位置を、相対化した物語も秀逸だと思いました。ただ、やはり登場してくる女性陣が、主人公にとって、どうしても「都合の良い女」に見えてしまいました。ラストへの流れも、非常に陳腐です。中年男性の世の中や女性を見つめる視線の濃密さには、ドキドキしましたが。 | ||||
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「夜の桃」ってタイトルからもエロティックな雰囲気がむんむん。 40代半ばの社会的に成功している男性がおぼれた若い女性。決して美人でもない彼女とは、性の相性がぴったりだった。妻と愛人との狭間で、冷静さを失っていく主人公。 同世代の中年男性にとっては思い当たることあり、うらやましくもあり、踏み出せないもどかしさも感じ、といったところでしょうか。 以前石田氏が渡辺淳一との対談で、「自分のあとを継いでくれるのは君だ」といわれていたのを読んだことがありますが、まさにそれを意識したかのような作品。しかし、くれぐれも単なる中年の官能小説で終わらせず、その心理まで描いて欲しいもの。そこに踏み込まない限り、女性の読者は満足しないと思います。 本書は、そのボーダーラインあたりに位置しています。 | ||||
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「夜の桃」ってタイトルからもエロティックな雰囲気がむんむん。 40代半ばの社会的に成功している男性がおぼれた若い女性。決して美人でもない彼女とは、性の相性がぴったりだった。妻と愛人との狭間で、冷静さを失っていく主人公。 同世代の中年男性にとっては思い当たることあり、うらやましくもあり、踏み出せないもどかしさも感じ、といったところでしょうか。 以前石田氏が渡辺淳一との対談で、「自分のあとを継いでくれるのは君だ」といわれていたのを読んだことがありますが、まさにそれを意識したかのような作品。しかし、くれぐれも単なる中年の官能小説で終わらせず、その心理まで描いて欲しいもの。そこに踏み込まない限り、女性の読者は満足しないと思います。 本書は、そのボーダーラインあたりに位置しています。 | ||||
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『娼年』の時のような引き込まれる感は強くなかったです。全体的に登場人物が薄かった気がします、ただ最後のダメになる瞬間はガラガラっと崩れてよかったと思います。 | ||||
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『娼年』の時のような引き込まれる感は強くなかったです。全体的に登場人物が薄かった気がします、ただ最後のダメになる瞬間はガラガラっと崩れてよかったと思います。 | ||||
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石田衣良の時代を切り取る眼は衰えていない…筈だが、この作品はいつもの「らしさ」が希薄。 性的な行為を描くことに迷いがないことは、近作の「逝年」あたりでも実証済みであるし、この作品でもキラリとした表現を散りばめてはいるのだが、全編を通じて澱んだ雰囲気が支配する。 とすると…実はこれは私小説ではないのかと勘繰ってもみたくなる。 一気に読了させられたものの、引っかかるものがあったので星は3っつ。 | ||||
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石田衣良の時代を切り取る眼は衰えていない…筈だが、この作品はいつもの「らしさ」が希薄。 性的な行為を描くことに迷いがないことは、近作の「逝年」あたりでも実証済みであるし、この作品でもキラリとした表現を散りばめてはいるのだが、全編を通じて澱んだ雰囲気が支配する。 とすると…実はこれは私小説ではないのかと勘繰ってもみたくなる。 一気に読了させられたものの、引っかかるものがあったので星は3っつ。 | ||||
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正直、今までの作品に比べ、この作者の文体の持つ透明感や美しさが減ってしまったように感じました。 色っぽい表現も迫力に欠け、以前の作品ほどひきこまれませんでした。 このような作品ならば石田さん以外でも書けるのでは? ただ、やはり文章は上手で最後まで作品を引っ張る強さはあります。 石田さんならもっと独自の世界に昇華できたのではということで、星3つ。 | ||||
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正直、今までの作品に比べ、この作者の文体の持つ透明感や美しさが減ってしまったように感じました。 色っぽい表現も迫力に欠け、以前の作品ほどひきこまれませんでした。 このような作品ならば石田さん以外でも書けるのでは? ただ、やはり文章は上手で最後まで作品を引っ張る強さはあります。 石田さんならもっと独自の世界に昇華できたのではということで、星3つ。 | ||||
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