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保津峡殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
保津峡殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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火曜サスペンス劇場 「弁護士高林鮎子27 京都保津峡殺意の急流」としてTVドラマでみました。 結構、よく脚本化されています。実際に乗ったことがあるトロッコ列車とその風景を何度も登場させてくれて良かったです。例のごとくアリバイ崩しも楽しめました。東京・京都・長崎と撮影も大変だなーと感心しました。 原作では7年前にイカサマ賭博で借金を作った久野 真治の元同棲相手との京都での同じ保津川での心中未遂事件・・・にまでたどりつく未亡人の久野礼子の調査それを元ネタに喰いついた週刊誌記者浦上伸介が九州へ飛んだ・・・・・ 死んだと聞かされていた平田信代に辿り着く・・・・果たしてこの女性がホテルで同伴していた人物なのか? | ||||
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津村秀介が書いた『保津峡殺人事件』は、最初1989年7月に天山ノベルズとして出版され、1992年1月に天山文庫から、1993年10月には青樹社のBIG BOOKSとして、1996年9月には青樹社文庫として、2001年6月には勁文社文庫として、そして2005年2月にワンツーポケットノベルスとして再版が重ねられるという履歴を持っています。それだけ多くの読者が見込まれているのでしょうし、結果として良く売れた本なのかもしれません。 本書は、タイトル通り京都の「保津峡」で殺人事件が起こります。その描写はあまり描かれず、被害者と加害者、そしてそれを取り巻く周辺の人々の過去を事細かに描写しており、単なるアリバイ崩しをメインとした推理小説とは大きく異なりますし、最後の顛末もある種の感情を湧き起こすような書き方がされており、良く出来た内容だと思います。世相も動機もそして愛憎も含めてしっかりとした構成力が感じられる作品でした。 小説ですから特異な事例を元に展開するわけですが、そこにはリアリティがないと読者の感情移入は難しくなります。本書はそのあたりの犯罪の背景について丹念に追い求めていますので、違和感なく作品に没頭できました。 いつもと同様にルポライター・浦上伸介が推理を働かせます。列車を使ったアリバイ崩しですが、そこに隠されたトリックもまた鮮やかなものでした。何も触れるわけにはいきませんが、そのあたりは読んでのお楽しみにしてください。 | ||||
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