氷河期のゴミ

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評判

氷河期のゴミの評価:

4.80/5点 レビュー 5件。 C ランク

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平均点4.80pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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未読の方はご注意ください

全5件 1〜5 1/1ページ
No.5
(5pt)

人生のふりかえり

50代の上からも下からも虐げられた人々に贈るミステリー讃歌
氷河期のゴミ Amazon書評・レビュー: 氷河期のゴミより
4065432693
No.4
(4pt)

氷河期世代に刺さる

"要求はこれだ!おれたちに、人生を返せ!終身雇用制度を返せ!これほど派遣社員だらけになる前、規制緩和される前の社会を返せ!新卒じゃなくても、まともな職に就ける世の中にしてみせろ"2026年発刊の本書は警察小説のスタイルで、日本社会の50年の歪みを抉ってみせた群像劇。⁣

個人的にはインパクトのあるタイトルに惹かれて手にとりました。⁣

さて、そんな本書は『死刑にいたる病』など、日常に潜む悪意や人間心理の歪みを描くサスペンス、ホラー作品で知られる著者による一冊で。「帝銀事件」をモデルにしていると思われる大手広告代理店の就職面接で起きる毒殺事件により、コネ入社を約束された大物議員や財閥関係者の子息たちが、面接会場で次々と殺害される一方、電力会社では男がビルに侵入し、立てこもり事件を起こす。そんな中、刑事の名森は事件の背後に匿名掲示板の書き込みと、就職氷河期世代として社会の歪みや理不尽に押しつぶされてきた氷河期世代の半生があることに気づくのですが。⁣

まず、著者自身も(そして私も)いわゆる1970年頃から1980年代前半生まれの『氷河期世代』。このミステリー、刑事小説の体裁をとったこの過激なタイトルの本書は、やはり当事者しか書けないよな。と納得。⁣

また、氷河期世代も、もう40から50代。今問われているのは本書のタイトルに寄せるなら、この世代は結局、ゴミとして問題視、自己責任が問われるべきなのか、それとも人をゴミのように扱ったきた日本社会の50年そのものに問題があったのか。色々と考えてしまいます。⁣

氷河期世代の方々にオススメ。
氷河期のゴミ Amazon書評・レビュー: 氷河期のゴミより
4065432693
No.3
(5pt)

氷河期世代に薔薇を

バブル崩壊後の景気後退時期1990年代半ばに就職戦線を迎えた世代は、その後の民営化やリストラの嵐や、非正規雇用を後押しする雇用法改悪によって、不遇な目にあってきました。彼らや彼女たちを氷河期世代と呼びます。1972年とか73年から1980年代にかけて生まれた人たちがそうです。

このミステリーは、氷河期世代の秘密のネット仲間によって企てられた大企業(東電とか)や、親のコネで楽々と「電通」などに就職できる上級国民の子弟へのテロを描いています。

秘密ネット仲間のハンドルネームXXは実はこの人物だなとか、ハンドルネーム○○は、この人物だなと、私でもわかっちゃいますが、面白く一気に読めました。

テロを事実上指揮した秘密のネット仲間のリーダーの人物が誰であったかについては、あっと驚きます。そうか!会うのが遅すぎた恋だったのか!と。

櫛木さんには珍しく、登場人物たちへの切なさに似た深い共感が感じられます。だって、櫛木さんも氷河期世代だもの。

終わり方がなあ……あんな脳足りんなんか再登場させなくてもいいのに。でもまあ、孤独に死んでいった人々に薔薇を手向けるような感傷的な終わり方にしないのが、櫛木さんなのかなあ。
氷河期のゴミ Amazon書評・レビュー: 氷河期のゴミより
4065432693
No.2
(5pt)

買ってよかった、読めてよかった一冊

最初の一文から引き込まれ、最後まで一気読みでした。

過去に実際に起きた事件も多く出てきて、社会派ミステリーが好きな自分にはかなり刺さる一冊でした。重いテーマではありますが、文章は読みやすく、物語としての引力も強かったです。

氷河期世代ではないので、共感できるか不安で購入を迷っていましたが、世代が違っても刺さる部分が多く、読んでよかったと思いました。

明るい読後感の作品ではありませんが、読後もいろいろ考えてしまう作品です。社会派ミステリーや、現実の事件・時代背景を絡めた作品が好きな方にはおすすめです。
氷河期のゴミ Amazon書評・レビュー: 氷河期のゴミより
4065432693
No.1
(5pt)

社会派+櫛木先生の持ち味の巧みなサスペンスパワーが爆発しており、凄まじい面白さでオススメです(^-^*)/

氷河期世代の中年たちが複数箇所で報復事件を起こしていくサスペンス。

正直、テーマが櫛木先生が今までは書いてこなかった社会派なので、いつもの先生の面白さが弱体化しないか?という懸念もありましたが、
そんな懸念を見事に吹き飛ばしてくれる櫛木先生の持ち味の巧みなサスペンスパワーが爆発し、
社会派という大きなテーマに比例して面白さも凄まじく、最後までハラハラドキドキ楽しめました!

また、櫛木先生は御自身で仰られていた通り、デビュー作からずっと『怒れ、理不尽だと思ったら怒れ』で書かれてきて、
その怒りに同調出来るのでずっとファンだし、怒りの集大成の今作でもメインの怒りにも、加えた細かな怒りにも主人公たちと同じように憤慨しながら『流石!』と感動!

そして怒りだけで終わらず、救いもあるのが櫛木先生の最大の魅力でして、最後に全ての読者に贈ったと感じた言葉に涙の神作でした!
社会派+櫛木先生の持ち味の巧みなサスペンスパワーが爆発した、凄まじい面白さでオススメです(^-^*)/
氷河期のゴミ Amazon書評・レビュー: 氷河期のゴミより
4065432693