■スポンサードリンク
(アンソロジー)
意外な犯人 犯人当て小説傑作選
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
意外な犯人 犯人当て小説傑作選の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 収録作の9編は1999年以降の作品ということであり、犯人当て小説の基本は堅持しつつも様々なアレンジが加えられ、結果としてバラエティーに富んだアンソロジーとなっている。 「意外な犯人」 :タイトルで意外な犯人であることを明示しながら、なおかつ読者の思考の上を行くテクニックはさすが。 丁寧な伏線の効果で、はぐらかされた感もない。 そういったミステリ要素とは別に、作家としての苦悩を描く私小説としても読み応えがある。 甲虫と無数の蟻との関係を通して作者が自覚するに至ったのは、苦悩からの解放か、それともさらなる絶望か。 作者の胸中に内包されている矛盾を赤裸々に吐露したように思えて興味深い作品。 「DMがいっぱい」 :タイトルにある「DM」とは、ダイイングメッセージのこと。 盲点を突いた推理と巧みなミスディレクションが鮮やかな快作。 「殺人トーナメント」 :論理パズルを小説化した作品。 論理的ではあるのだろうが、なぜか推理の面白味が感じられないのは謎というべきか不思議というべきか。 「三つの質疑」 :タイトルや文体はパロディのようだが、内容は丁寧な推理と巧妙なミスディレクションを備えた真っ当な犯人当て小説。 「挑戦状盗難事件、または名探偵オルメスの冒険」 :ショートショートで、フランス人作家:カミの「ルーフォック・オルメス」シリーズのパスティーシュ。 プロットは、同じくフランス人作家:ピエール・シニアックの「ウサギ料理は殺しの味」のような趣がある。 「「少女」殺人事件 」 :少女の大量死・怪獣の出現・下ネタと一見悪趣味でふざけているように思えるが、実質はそれらの要素がロジックのために奉仕される巧妙な本格ミステリ。 「スフィンクスの謎かけ」 :ショートショート。ごく短い中に、多少の飛躍はありつつも、過不足なく伏線が張られている。 「犯人当てショートショート キーワードは黒猫」 :設定に無理があるのと推理が容易で、やや拍子抜け。 「竜殺しの勲章」 :どちらかというと犯人当て(フーダニット)よりもハウダニットの要素が強いが、スト-リー&ハウダニット&フーダニットが絶妙に組み合わされている本作品集中のベスト。 以上、9編。それぞれの作品の出来栄えにはやや差があるものの、総じてなかなか楽しめました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!




