■スポンサードリンク
(短編集)
怪談 悪霊の國
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
怪談 悪霊の國の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 拝み屋シリーズ完結後の新作。 安心して読める続編ではなく、完全に牙を剥いた郷内怪談だった。 ・エピソード同士の繋がりが強い ・逃がさず怖さで押し通す ・人物の“人生の匂い”が前面に出る 1話ごとに血の温度が違うのに、読み返すと全体で一本の流れに変わる。 スペシャルボーナストラックのようでもあり、 ファンには“帰還”として、初読者には最適な入り口になる一冊。 ページを閉じた後に静かに残る怖さ。 久々に「買って良かった」と心から思えた。 → 郷内作品が好きなら迷う理由がない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 昨年、拝み屋備忘録シリーズが完結して残念だったのですが、新機軸のコンセプトを引っさげて、新しく帰って来た感じです! 今回の作品では著者であり、拝み屋シリーズの実質的主人公だった郷内先生は、作中にほとんど出てきません。代わりに作中の要所に挟まれる長めの話に登場するのは、これまでのシリーズ作品に登場してきた霊能関係の方々です。 一覧をあげますと、 「首手足」シリーズは、浮舟桔梗さんと十朱佐知子さんの話。 「布団部屋の女たち」は、城戸小夜歌さんの話。 「ストレンジ温泉の怪」シリーズは、深町伊鶴さんの話。 「バースターと花時雨」は、小橋美琴さんの話。 「コンセクエンス」は、柳原鏡香さんの話となります。 どのお話もみなさんの個性がいかんなく発揮された良作にして恐作で、それぞれカラーの違う怪談をたっぷり堪能することができます。 また、本作は禍々しいタイトルのイメージにたがわず、全部で52編収録されている怪談のほぼほぼ全てが、怖い話ばかりでした。これまでのシリーズですと、例えば「キャットシリーズ」とか「芋澤君シリーズ」とか、作中の間の箸休め的なポジションとして、くすりと笑ってしまえるような話も何篇か収録されているのが常だった気がしますが、今回は恐怖の方に思いっきり針を振った印象で、怖いものが好きな人には特にたっぷり楽しめるのではないかと思いました(とはいえ、実は“お笑い要員”として、物凄い隠し玉が含まれてもいるのですが・笑)。 それからシリーズというしがらみが一応なくなったことで、拝み屋シリーズにおける複雑な背景や人物関係の要素がフラットになり、初めて郷内作品を手に取られる方も、難なく作品に没頭できるという点も、本作の大きな強みと感じました。本作から興味を持って拝み屋シリーズに入っていくのには、最適な魅力とボリュームを兼ね備えています。 そして先にも挙げました通り、これまで拝み屋シリーズ作品を愛読してきた勢にとっては、まさに夢のようなボーナストラックとして、本作を楽しめるだろうという印象を強く抱かせるセレクト、構成だと思いました。 しかも単にそれだけに留まらず、郷内作品としては一律して顕著な、作中全体の連続性も緻密に計算されていまして、最終作に当たる「日向の橘」を読み終えると、『悪霊の國』というタイトルにこめられた意味がわかって、思わず「おおっ!」となる仕掛けもあったりします。 長くなってしまいますが、多分「日向の橘」は、拝み屋備忘録シリーズ最終作となった「あの世のはらわた」で最後に少し提示された、郷内先生が東京出張相談からの帰り道に起きたという出来事なのではないでしょうか。 だとすると、期待してしまうのが、新シリーズのスタートです! ご本人の発表によりますと、全ての拝み屋シリーズは角川ホラー文庫から発売されている『蠱毒の手弱女』の「天」「冥」、そして今後発売されるであろう最終作をもって完結となっているのですが、いやいやどうして。 ご本人が拝み屋さんというお仕事を続けている限り、怪異は暮らしと常に隣り合わせのような立ち位置にあるのでしょうし、今後も様々な体験をされていかれることと思います。 一読者の願いとしては、今回の『悪霊の國』を再出発の1作目として、新たなシリーズを展開してもらいたいと願わずにはいられません。「日向の橘」を読み終えた後、強く強く願ってしまいました……。 なお余談になりますが、現在2周目を読んでおりまして、新たに気付いた仕掛けがありました。 本作は基本的に出だしから最後まで、季節の流れに沿って各話が配置されているという点です。 秋→冬→春→夏の順に。 仮に気付かなくても十分に楽しめる作品なのですが、こうした表向きは明示されていない仕掛けに気付いて はっとなると、読む楽しみが倍増していくというものです。 次作は『蠱毒の手弱女』最終作になるのでしょうか? 引き続き、新刊を楽しみにしております。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!




