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(短編集)
廃屋の幽霊
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廃屋の幽霊の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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| 各作品とも、プロットの回収が不十分であり、もやもやした読後感に終始しました。 | ||||
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| 怪談物は夏ばかりと世間では思われがちですが、私は年中、読ませて頂いております。短編でしたが、読みやすかったです。 | ||||
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| 福澤先生のファンですが、これは読んでいませんでした。貧乏性ですので文庫しか買いませんが、これを読んでいなかったのは悔しい。 怪談文芸とはよく言ったもので、ホラーというより正に怪談です。 序盤の淡々と綴られる些末な日常が、中盤から畳み掛けるように非日常に傾いていく様は何とも言えず不気味。 個人的に好きな作品は、表題作の「廃屋の幽霊」「庭の音」「春の向こう側」辺りでしょうか。 「庭の音」は、解説で夢さんが日本版「シャイニング」と書かれてますが、人が狂っていく様をこれだけ冷徹に描写できるのかと薄ら寒くなってきます。 岡本綺堂先生の「すいか」や吉田知子先生の「お供え」などが好きな方は気に入ると思います( ̄∇ ̄*)ゞ | ||||
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| 読んでいて、どうもひねりすぎではないかなあ、という印象を受けました。 例えば表題作の「廃屋の幽霊」。さんざん気をもたせておいて、えーっ、これがオチなの? まるで星新一じゃないですか。 なんだか、雰囲気にそぐわない気がして、非常に違和感を覚えました。 まあ、このあたりは、好みの問題なんでしょうけど……。 作者の力量は尊敬しますが、読者として自分の感覚に正直に星をつけました。 | ||||
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| いくつかの怪談をまとめた短編集なのですが、特筆すべきは語られる恐怖の質です。 物語の背景が現代日本のため、作中に登場する人物たちも、現代人特有の悩みや問題を抱えています。 その悩みが非常にリアルで真にせまっているため、読んでいて深く感情移入してしまいます。 現代人なら誰でも感じえる悩みで不快感を盛り上げながら、同時に怪談話しの伏線がぽつりぽつりと語られ、 気がついたときには、なんとも言えぬじっとりした恐怖に包まれているといったところでしょうか。 個人的には、海外の作品を読む機会が多いのですが、作中の繊細な言い回しや、風景を描写したときの臨場感、 登場人物たちの心の機微などは、やはり日本人の作家にしか表現できないと改めて感じました。 直接的な怖さではなく、心理的にじわりじわりと迫ってくる恐怖が、なんとも言えず癖になります。これはやっぱり作者の力量ですよね。 他の作品集も読ませてもらいましたが、恐怖をあたえる構図というか手法が似通ってしまっている点がちょっと残念です。 ただし、それを差し引いても読ませる作品です。 | ||||
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| 投げやりな人生、手からこぼれ落ちていく安定、生活を覆っていく狂気。それらを恐怖と呼ぼう。 本書に描かれる恐怖とは、日常の片隅に漂っているのである。 そして本書に描かれている登場人物には、それぞれ荒廃の香りが漂う。恐怖を目前にしての反応は人それぞれだと思うが、福澤の描く登場人物はこれらの恐怖に進んで身を任せていくのである。あくまで描写は美しい。その描写、主人公の壊れた(としか思えない)感受性が恐怖であり、(しかし)どこか憧憬を伴う。これが本書の魅力だ。 人間、希望がみえないどん詰まりで、果たしてタブーを超えられるだろうか。「お前はどうだ?」と問われているようだ。 「幻日」と一緒に読んでいただきたい一冊。 | ||||
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| 現実から、いつのまにか非現実へと引き込まれていく人々を描いた、ホラー小話のような短編集。怖いと言うよりは摩訶不思議な世界をのぞくような作品が多いですね。短編集と言うことで人物描写はやや弱く、ストーリー主体の話ですが、作者の独特の表現でなかなか面白く読ませます。 しかし、私個人的にどうもラストの意味がいまいち理解できないものも多々あり。私の想像力が足りないのだろか・・・(涙) それと先に著者の「壊れるもの」を読んでしまっていたためか、この作者は類似する話が多いかなと言う印象も受けますね。どうも「庭の音」の発展進化版が「壊れるもの」のようにおもえました。 しかし、トータルとしては恐怖小説としては充分面白いレベルなので、その手の小説が好きな方にはお勧めですよ。 | ||||
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| どこにでもいそうなぱっとしない毎日を送っている男が、ふとした拍子に異界の方に踏み込んでしまい、ぞくぞくする出来事に遭う、そうした話が七つ収められている作品集。ホラーというより古き佳き怪談の手触りがあって、どの話もとても読みやすく、面白かったです。 ぽったん、ぽったんと、雨だれが単調な音を刻むなか、男の周りの空気は次第にぴりぴりとした不穏の気で満たされていく。そしてそれとはっきり意識しないまま、男は幽明の垣根を乗り越えて、“あっちの世界”にするりと入っている。その辺の話のリズム、雰囲気をひたひたと盛り上げていく醸成感。これは良いな、肌に合うなと感じながら読み進めていきました。 話のしまい方も巧いですね。するするとシャッターが降りてきて、がしゃーん。目の前がすっと暗くなったような感じ。ざばりと冷水をぶっかけられたような心持ち。ぶっきらぼうなようで、そうではない。実に効果的なラストだなあと感心しました。 「春の向こう側」「庭の音」「トンネル」「超能力者」「不登校の少女」「市松人形」「廃屋の幽霊」の七つの話。どれも面白かったのですが、「トンネル」「超能力者」「廃屋の幽霊」が、殊に印象に残る短篇です。 | ||||
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