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いだ天百里
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【この小説が収録されている参考書籍】
いだ天百里の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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単行本初出のタイトルは「山刃(うめがい)夜叉」で、後にこの表題に改題された。テーマは撫衆(なでし)、いわゆるサンカだが、主人公の撫衆・半ベエは実は武田旧臣・関半兵衛で、たまたま撫衆の群れに投じたが主家再興をもくろむという設定。体言止めの文章を重ねてリズムよくスピーディに、かつ講談活劇調で話がどんどん進む。 しかし、どうにも読みにくい。解説を読んで、短篇5作をつなげた連作長篇であることがやっとわかって納得。繋ぎに若干無理があるのはまあいいが、各話の展開はどれも急で表現が荒っぽく、ユーモアも空滑り気味、コクが感じられない。 いちばんの問題は、撫衆がテーマなのに舞台がほとんど平地であること。風太郎好みの妖人、金山総奉行・大久保長安が登場する冒頭の「死の谷の巻」以外、山の場面がほとんどないのがおもしろくない。 ということでトータルの評価はCに近いBランク。個別の短篇としては冒頭の一篇がAランクで、後はB~Cランクと思う。 | ||||
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本作は山岳民族“撫衆(なでし)”を主人公にした連作短編・伝奇小説。 ひとことで言えば忍者の出てこない忍法帖、である。 厳密には忍者は出てくるが、主人公でもないし、忍法も使わない、ただの隠密である。 忍法/忍者のいない忍法帖でもこれほど面白い、 というのは山風ファンには今さらだろうが、 やはり恐るべし、である。 | ||||
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