■スポンサードリンク
なまづま
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
なまづまの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく読みにくい文章でした。 賞を取った作品でなければ、たぶん途中で投げ出していたろうと思います。 もっとも、その読みづらさが、気色悪い粘体生物の感触と妙に合う、というのも、認めないわけにはいきませんが。 読み終わったあとに、印象として残るのは、ホラーとしての怖さよりも、カンナミとのラブシーンのエロさでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
例によって例のごとくと言おうか、日本ホラー小説大賞の受賞作、ホラー小説なのに一切怖くない小説が登場した。 この長編賞受賞作品「なまづま」を読了した自分の感想は、「図らずも楽しまされてしまった」というところだろうか。 小説そのものの出来を批評すればあまり芳しいものではない。ヌメリヒトモドキという仮想上の生物の生態が注意深く構想されたドラマというところはかなり素晴らしいものの、とにかく主人公の内面の記述がしつこい。その記述も岩井志麻子の作品のような、恐怖を喚起するようなものではなく、ひたすらに妻を喪失した虚脱感ゆえに退廃する心情を何度も繰り返しなされるもので、読んでいて少し苛立たされるものでしかない。 それに途中の同僚を事故に見せかけて殺害するシーンも取ってつけたような感じさえ受ける。この小説がホラー小説だからそれらしく見せるために取り付けられた演出のようにしか見えない。また同僚が主人公に惹かれてゆくシーンもやはり必要はない。物語の本筋からは逸れているし、伏線にもなっていない。 以上の理由でこの小説の出来栄えとしての評価は★一つなのだが、妙に楽しまされてしまったのである。物語の活字を一字一字噛み締めるように読み進めていくのがあまり苦痛ではなく、むしろ心地よささえ覚えたのだ。それは自分の中にこの主人公と同じような虚無感や空虚な感情が潜んでいるということなのだろうか。心地よい反面、この小説の主人公と傷を舐めあっているような妙な心地よさが発見できた。 その点においては★5つである。妙な評価になって申し訳ないが間をとって★は3つである。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!