なまづま
- ホラー (62)
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前半は期待以上。 文章は、割と読みやすく、巧さのようなものも感じました。 だが、中盤、あまりにストーリーが進まない。 妻への愛の長たらしい一人語り。 後半、数ページで、どんでん返しがありますが、そこは、伏線も効いて面白かった ただ、ストーリーらしきものが薄すぎる。 サイエンスホラーか、と期待しつつ、長い中盤を読み進めるが、 物語としては、ミイラ取りがミイラになった、というだけ。 奇抜な設定にしては、物語がこじんまりとし過ぎ。 ホラーの娯楽小説というより、 妻への愛を語りに語り、最後に愛の真実に気付いて ハッと我に返る中年男の一人語りだった、という読後感。 起伏のない回顧録を、最後まで読ませる小説に仕上げたところは才能があると思う。 小説としては★4です。でも、 娯楽小説としては退屈かも、と、辛めの2にしました。 作品自体の読ませる力は凄く感じました。 今後への期待は、大きいです。 | ||||
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そのこなれていない文章に最初は違和感も持ったが、これが粘着質のあるドロドロ世界に実にマッチしていた。 読みながら幾度となく吐き気がこみ上げてきた。 妻の描写が少し男性的目線過ぎるのではないかというきらいもあった。だが、途中から妻の違う一面も現れ始め、それが最後のひねりのきいた展開に繋がっていたので、唸った。 まだ24歳ということで、将来楽しみな作家だ。 | ||||
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怖さは何も無かったです。 ただ、大きな痰のようなぬめりを飲み込むほどにヌメリヒトモドキを愛する主人公に気持ち悪さを感じ、 想像すると食欲が落ちました。 ほかの方が仰っておられます様に確かに読みやすい文章ではなかったのですが、 このねちっこい文章に、主人公の優柔不断さ、 ありのままの妻でなく自分の都合の良い感情のままの妻を愛し続ける執着心の強さが増された気がします。 こちらのレビューにて「最後の一文が秀逸」という、 この最後がどうしても読みたくなり読んだのですが、本当でした。 こうきたか、と思いました。 | ||||
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圧倒された。この一言が読み終わった直後の印象である。 読みにくくて意味が取りにくいと感じた箇所が数箇所あったが、逆に洗練された文章だったらこのなんともいえない世界観は描けなかったのではないかとも思う。 純粋な愛に触れたときに主人公がかわっていくさまがとてもよく描かれていた。ひとは変わる。誰かの心を傷つけても自分を偽ることができなくなったら突き進むしかない。それがたとえ、破滅に向かっていくとしても。そんな主人公の変化が見事に書かれていた作品だと感じた。 ヌメリヒトモドキが意味するもの。それは人間の黒い欲望。それと対比された主人公の追い求める亡き妻の変身前の純粋さが作品をより面白くしていると思う。 ホラー作品としては怖くはない。残虐ではないし、ミステリーでもない。 不思議な感覚の作品。とても面白かった。 次の作品にとても期待している。 | ||||
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徐々に人間の姿に変化するヌメリヒトモドキという生物を使って死んだ妻を復活させるという、 倒錯的恋愛観と欝展開はホラー小説の王道設定の中にも洗練されたセンシビリティを感じさせる。 主人公のセリフが無く会話文の少なさから読み辛くもあるが、かえってそれが不気味で独特の世界観を作り上げている。 大賞は逃したが、過去の大賞作品にも全く劣らない傑作。 | ||||
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