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バスタブで暮らす
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バスタブで暮らすの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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この作家さん、これからも追っていきたいですね。 | ||||
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何が面白いのかわからない。主人公にイラついて半分くらいで読むのやめました | ||||
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たいへん綺麗なお話です。 飛行機がたいへん揺れていたので焦って読んでしまいましたが、2読めはゆっくり読ませていただきます。 | ||||
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最高傑作と2位という案内でしたので、サンプルを読み、迷わず購入しましたがよくわからなかったです。自分自身がすこし残念です。 前半はともかく、能面やさらに深まる後半の能がらみの話など、混乱しました。うつ病ということから、そのような幻聴、幻覚、夢と現実のあいだをさまよう感じなのでしょうか?よくわかりません。なにか重要な意味が隠されているのでしょか? ネット配信の相談内容や友達の話などちょっと考えさせられる部分もありました。 | ||||
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最高傑作なのに2位なのかという疑問で手に取って読みました。 読んでみたら、ラノベにしてはテーマが重くないか?と感じました。 作品全体を通じた比喩やテーマと文章はかなり気に入り、なぜか吸引力があって、面白いと思います。 しかし、設定と展開が少々盛りすぎていませんか? 主人公が自分の環境のありがたさに気づいてないというのは、主人公にかなり好感をもった私でさえ違和感を感じました。作中では、「人それぞれの地獄と天国があるんだよ」とか言うけれども、お前がそれ言うのか…と思い、早苗頑張れ!もっと言い返してやれ!となりましたね。 物語の骨子は主人公の成長ですが、正直にいうと初めからほとんどを持っている主人公は「当たり前のように」成長したと感じました。はっきりいって主人公の成長というよりは、ご都合主義と周りの人物が主人公を成長させたといった感じです。あまりいいことではないと思いますが、なるほど、こういったところがラノベなんですね。 まぁ、最後に全ての人にありがとうと主人公が感じるシーンは、一人だけの成長かも知れません。 個人的な感想ですが、原因はなんであれ、社会に適応することができなかった人々が、ご都合主義でもなんでもいいから、めだかちゃんが幸せになって欲しい、成長を見たい、ということに癒しを感じるかもしれないと思いました。 私はそうではなかったので、実は私も自分では気づかないだけで、環境に恵まれているかもしれませんね。 | ||||
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地元が舞台なので気になって購入しました。 ヒロインのキャラクター設定が都合が良すぎて、読み進めるのが苦痛でした。男からはちやほやされる愛されヒロインですが、鬱病という割には中高卒業し、仕事辞めてからVtuberになるという…。 あとたまに入る下ネタも気持ち悪いと思いました。ラノベだから女性向けではないのでそこは仕方ないと思いますが。絵が素敵だなと思ったので購入したのですが、内容はあんまりと言った感じでした。 | ||||
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読切のラノベでこれほど深く切り込むのはあまり見ないことだ。ギャルゲー界隈では、内容があまりにも深いためギャルゲーとしての評価ができないという場合があるが、ラノベにおいてのこの作品はまさにそれだと思った。 いま現在の日本社会の要素や問題も印象深いが、本題はまさしく自分の生との和解だ。生に対する疑問、現代社会での生きづらさ、それらを黒杜いばらの「大丈夫」と家族の肯定によってある程度解消され、そして社会との調和を見つける。その過程に生のイデアのようなものを垣間見せる、というのがこの作品だと思えた。しかしそれだけでなく、社会の構造や、他人を思う気持ちにも触れて、決して自分だけに注目せず、むしろすべての存在が一つの生のように考える側面(いばらの世界への発信は特に)もあり、前述のテーマをより完全なものにさせた。 比喩は奥深いものが多く、ユーモラスだった。鮮やかな人物心理と生々しい描写には、苦しい気持ちにさせられて、遠く離れた両親とあまり語り合えていないことを気づかされて、また未来を憂えるようになってしまった。今年も一回帰ろうかな、と。 素晴らしかった。 | ||||
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おはなしは独特のクセのある語りではじまります。 表現の仕方がものすごく手が込んでいて、良くも悪くも人を選ぶなと感じました。 作者さんがあとがきでいうように、重いテーマに沿った作品であり、ほぼ文学です。 ラノベ要素は、主人公がおふろにはいっていなくてもかわいくて才能があってvtuberで大成功している点です。 中盤以降は、高熱を出して寝込んだときにみる夢のように、摩訶不思議ワールドです。わたしは頭が硬いほうなので途中、ネットミームでいう宇宙猫みたいに何度かなりました。 おすすめするかというと難しいところです。 | ||||
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一気に読めたのですが、前半はまだしも後半はご都合主義のファンタジーです。作者あとがきは上から目線。あらすじを超えて自己解説して正しく読ませようと意図するところに繊細さより承認欲求を感じます。 それが主人公の顔と重なって見え、余韻がぶち壊されたので、あとがきは見ない方が良いです。 他のレビューでも言及されていますが、主人公は自分の手にある恵みに気づかない閉じた人間です。 本人的は成長した感じを装っていますが、よく考えればバスタブからVtuberというエコーチェンバー、承認欲求の砦に引越しただけ、本質的に変わっていない感じがします。フィルターバブルです。 読後、未熟児や健常でない状態で産まれた母子に対してある意味失礼という感じがしました。 むしろ普通に産まれたのに、の方がまだ納得できました。要は未熟児で産まれたことを物語の、主人公のコンプレックス要素の源として使われていて、話の肝として昇華しきれてないです。感動話なら母親のガンだけで十分できたはず。ガン描写だけリアリティがある分、未熟児母子の話でなぜ参考書が上がらなかったのかと残念に思います。 ただの甘えん坊は未熟児だったからというように読めてしまい、主人公も親からの自立になってない、バスタブがネットの中に置き換わっただけな残念なところです。 | ||||
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今の日本を象徴している作品、この物語を言語化することは僕には難しい。 自分自身に悩み、社会から拒絶されバスタブを生活の場にした女の子の話 この話、何が良いか?と言われても。。。でも読んだ後の読了感というか、この脱力感はデビュー作の『私はあなたの涙になりたい』に通じるものがある。 一人の女の子が社会との関わり、親子の関わり、恋愛との関わりに悩みながら自分自身の答えを導き出す。 本当に心理描写がお見事、映画を見たような満足感が読んだ後にはきっとあるはず | ||||
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主人公は「恵まれた環境」を持ち、「恵まれた容姿」を持つが、これらの「恵まれたもの」を認知していない。また、周囲に対する「感謝」の念があまり感じられず、未熟さも垣間見える。つまり、主人公は「現実」と向き合おうとせず、ある意味で「自己中心的」な思考を持ち、客観的な思考を持ち合わせていない。 それが、「母親」がきっかけで主人公は変化していく。 危機的な状況に追い込まれ、致命的過ちを犯したことで、ようやく少し「気づいた」のだ。 主人公に対する「母親の思い・愛情」を。 しかし、何故か手放しで感動できないのである。 運も実力であるのは分かるが、主人公はあまりにも「他力本願」なのである。実際、天才の「兄」がvtuberとしての下地を作り、バズらせている。また、終章でも「兄」と「父」のお陰で動画が、主人公が記すように「当たり前のようにバズり」(p274)、世界で注目される配信者となった。おまけに、恋愛経験が無いにも関わらず、一途でイケメンな幼馴染にプロポーズまでされる。設定盛り込み過ぎ…… 読了後、感動と変なモヤモヤが残る。 もしかしたら、この「変なモヤモヤ」が大事なのかもしれない。 主人公にとって、母親との最後の旅行も、バズらせるための材料に過ぎなかったのか。 | ||||
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おもしろい | ||||
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タイトル通り文章こそ丁寧なものの設定がやや雑。 家族や幼なじみに恵まれてるまでは個人的には別に気にしない。 ただ主人公、めだかは帝王切開で生まれた低出生体重児で高校になってからは一日の半分は寝てないとまともに活動できないという重病にも関わらず高校は卒業、大学まで進学、さらにはコンビニのアルバイトに就職まで。 その時点でこの設定には無理がある。 1日の半分は寝てないとまともに活動できないのにどうやって大学を卒業、大学に行きながらバイトなんてできるのだろう。 それとめだかは何もいらない、死にたいと言ってる割には大学進学、就職もして後にvtuberまでやってる。 本当にどうでもいいなら全てを放棄してるはず。 しかも、さ○ならを教えてばりの妙な妄想、幼なじみの蒼に対しての空気の読めない発言からASDグレーゾーンなのかもしれない(ASDに対しての悪口ではない、なんなら自分もASDグレーゾーンだし…)。 後、安易にvtuberやコロナ禍などの社会情勢を入れる必要もなかったと思う。 自分は途中で読むのやめました。 ただ、文章は丁寧でイラストは凄く良いとは思います。 | ||||
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四季先生の作品は現状すべて読んでいますが、個人的には今作が一番のお気に入りです。 抽象的なシーンも多々ありましたが、そこも含めて非常に楽しめるお話でした。 主人公に共感できるところも多く、つい涙を流してしまうような場面もありました。 読了後に余韻の残る、素晴らしい1冊でした。 | ||||
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寛容のパラドクスについて取り上げていたけれど、寛容の定義自体が曖昧なので、実態が伴っていない印象を受けた。 その扱いではもしかしたら、犯罪を犯す可能性のみで取り締まろうという働きを助長するかもしれないし、やむを得ず道を踏み外した者の扱いも濁されている。ページを割くわけにいかなかったのかもしれないが、中途半端な言説で言い包めようとしているみたいだった。 また、戦争は〇〇の顔をしていない、という言葉を繰り返し扱っていたが、あの著書だからこそ映える言葉を引用しているのがダサく思えた。上辺だけの言葉で飾っている印象を受けてしまう。 私個人としては、かつてコメディアンだったかの大統領の顔つきが、どんどん変わっていっていることを気がかりに思う。大統領の顔つきだけでなく、それぞれのひとたちの顔つきも変わっていっているのだろうかと想像してしまうから。 この物語の主人公が男なら、父や兄や母の態度はがらりと変わっていたのだろうか、というような想像もした。 | ||||
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興味深いし、ハッと考えさせられるものもあるが、面白いかと言われると悩むので、評価に迷う。内容もエンタメラノベというよりは一般小説の範疇。 どちらかというとモラトリアム小説という感じです。 おおざっぱなあらすじとしては、体調やメンタルに問題を抱えた少女(年齢としては成人してるが、精神面では未成熟なので)の1年くらいの日常という感じでしょうか。 簡易な文章のために読みやすいです。 一方で、かなりファンタジーめいたというか抽象めいた世界でもあり、これを受け入れられる素養があるかないかでも評価変わりそうです。 もっとも、主人公のめだかがかなり精神的に弱った状態なので、ある種の幻覚や幻聴をみているように世界をみている「リアル」という可能性もあります。 主人公のめがかがなんだかんだで容姿や家族に恵まれて、トントン拍子にうまくいっているので、感想で書いている人もいますが、そこに共感か反発生まれるかでも評価変わりそうな作品です。 ただこの物語は「いつ壊れるかわからない危うさ」も抱えています。 この話だけでも、うまくいっていたものが「母の状態」ひとつで簡単に崩れています。永遠はないのです。 この作品ラストではうまくいっているように見えますが、そもそも物語自体が1年にも満たない期間なので、たまたまうまくいった期間なんだけで、この後に失墜する可能性もあります。 最初は人当たりもよくフレンドリーにみえた人がお金や会社の評価で対応変わるというのもあります。 また父親と兄の扶養にすぎないので、彼らの健康や生活が変わった時に邪魔者扱いされないかの問題も出てくる可能性もあります。 生きることが人を善良にしたりするわけでも幸福になるわけでもない、現実の薄氷を踏む危うさも暗示されていて、そういう意味では「怖い」作品にも思えました。 リアル系小説で良くできているとは思いますが、スカッとはさせてくれないですし、そこが私の好みで迷い、評価つけてます。 | ||||
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読みやすくて面白い。母親が強烈で敬意に値する。家族の物語。果たして挫折から立ち直れるのか? | ||||
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久しぶりに面白いものを読めました。 | ||||
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恵まれすぎている主人公に共感できるか否か、もっと言えば許せるかどうかで評価が決まる。 主人公めだかは帝王切開の低体重出世児。両親・兄に溺愛され、小中高大ではローテンションな小動物ポジとしてちやほやされまくり。 ほわんほわんと22歳になり慌てて就活した所ブラック企業で挫折を味わい、優しい家族が待ってる実家に出戻った。 いやこの時点でめっちゃ恵まれてない?パワハラ上司にブチギレて辞めた翌日に電話したら、母親が速攻スープ作りに飛んできてくれるし。 しかも勉強に興味ない(割に博識で心理学や哲学に造詣深い)地頭良い系の賢さで、Vのガワを独学でデッサンできる程絵が上手く、初リモート会議したV事務所の社員がキャーキャー騒ぎ立てる容姿。 盛りすぎ。 「人間テンション高すぎ……見てるだけで疲れるし付いていけねえ……生まれてこなけりゃよかった」と劣等感を持ってるのは理屈としてはわかるのだが、いやいや愛してくれる家族と優しい友達と幼稚園の頃から自分を一途に想い続けてくれる美少年な幼馴染に囲まれて、それでなお「生まれてこなけりゃよかった」って思ってるんだ……贅沢だな……ってうすらぼやけた嫌悪感抱いたまま読み始めると、最後まで乗り切れず終わってしまうので要注意。 これは全く偶然なんだが、ちょうどこの前に父名義で仕事場のアパートを借り、打ち合わせに間に合わないからと出先のコンビニで姉に化粧させたり、家族にネガい意見だけ抜いたエゴサさせてた漫画家の恵口公生 (故人)の事を調べてたんで、度を越した過保護ぶりを重ねてしまった。 内容を一言で説明するとデビュー作「私はあなたの涙になりたい」と同じ難病余命もの。あちらのヒロインが男主人公の幼馴染の悲劇の天才ピアニストなら、こちらはガハハ系肝っ玉おかん。 身も蓋もないこと言っちゃえば恋人やパートナーがいない人、恋愛経験ゼロの人だろうと産んでくれた人は必ずいるわけで、親に余命を掛け合わせたら前作より普遍的な感動を勝ち取れるのは目に見えていた。鉄板×鉄板。 今回はそこにバスタブにひきこもるシチュとVチューバ―活動を追加したのが見所。 マインクラフトやASMRなども登場し、日頃その手の動画を視聴している人間は親近感を感じそうな物語に仕上げている。 とはいえめだかがVチューバ―として成功する過程がトントン拍子すぎるというか、ほぼほぼ発明の天才の兄が必要な機材と環境揃えてくれたからだよね?という冷めた想いが拭えず、なんだかなあとモヤってしまった。 Vチューバ―として注目されたきっかけも「兄の切り抜き動画がバズりました」だし、チャンネル登録者数二桁三桁の個人勢Vチューバ―を応援してる身として、何もかも他人がしてくれるめだかを応援する気持ちが萎え……。 哲学基盤の人狼族の話は赤月ゆにっぽくて面白いし、へのへのもへ人のたとえはわかりやすかったものの、ファスト映画かぶれの親友を知識マウントで一方的に論破したり身近にいたらフツーに嫌かもしれんこの子。いや、ファスト映画は大嫌いだし撲滅すべきだが。 現実的なこと言えば、十か月もバスタブ占拠してる時点で大分アレ。その大分アレをファンタジーな非日常と取るか、家族の事を考えない大迷惑行為ととるかで、良作にも駄作にも成り下がる。自分は並よりの良作って感じで傑作とは言い難い。だって困るもん十か月風呂使えないって、その間ずっと銭湯通いしてたのか父兄母よ。 主人公が「何もできない(と思い込んでる)女の子」なのはいいのだが、その彼女はパワハラ上司を除く周囲の人々から好かれ、一日中バスタブにこもり好きな事をしていられる。 そのスタンスを許容し、めだかのような人々を「生き辛さ」から解放するのが主旨にしても6:4で「あんたしっかりしなさい!」なめだかの母親に共感してしまい複雑。 ある程度年配の人、じゃなくても子供(娘)がいる人、現実路線の思考の読者はやっぱり母親を応援したくなるのでは。 冒頭でひっかかったのは「食欲がない・物欲がない・性欲がない」めだかが、バスタブに引っ越すにあたり、嬉々として私物を持ち込む点。いやお前好きなものないんじゃないのなんでお化粧品だの羊のぬいぐるみだの花の絵だの飾って模様替えしてるの?あるじゃん好きなもの沢山。というか好きなもの聞かれたら真っ先に家族挙げろや。 この違和感がまるっとスルーされる上に、妄想と現実が入り混じった描写がフラットでわかりにくい。要は漫画ホムンクルス。 めだかの心象が能面だの首の後ろの穴ぼこだの海中電灯だの現実にどしどし投影されてくるので、ファンタジーなのかリアル路線の話なのかわからず混乱する。 一作目と同世界観の話なら、人間の体内に石が転移する奇病が実在するのかもしれないが……教師も公認だったしそーゆー解釈でいいの?月に一度の頻度からして、漬物石は生理のメタファー? あと引っかかったのはロシア・ウクライナ戦争への言及。作中戦争のニュースを見ためだかが「今の時代になっても戦争って始まっちゃうんだ」とか悲観するんだが、いやいや戦争は中東やアフリカや世界中色んな国でずっと継続してましたが……?内戦や抗争も合わせりゃ数えきれないほどですが。 めだかがそれを見てなかっただけ、あるいは記憶に残るほど関心を払ってなかっただけで、たまたまマスメディアで報道されている著名な地域同士の戦争だけを憂える想像力不足故の傲慢さに、先進国の人間特有の不快感を抱いてしまった。 これはまあ自分にも跳ね返ってくる類の先入観なんで、批判するのは酷だけども。 「世界は神グラフィックだ!」なドローンの活躍やトンネルから続く能楽堂の描写、沖縄でクジラを釣り上げるシーンはダイナミックで良かった。 一作目のようなくどい比喩も減り、よりニュートラルで読みやすい文体にブラッシュアップされてたのは本作の長所。時空が歪んで意外な人物が助けに来る展開も感動的だった。 しかしどうしてもめだかのキャラや設定が鼻に付いてしまい、泣く一歩手前でブレーキがかかってしまうというか、手放しで没入できなかったのが惜しまれる。 こんなこと書くと自分もへのへのもへ人認定されちゃうのかなあ……けれど正直なレビューですすいません。 「復讐は優雅になされなければならない」の一文はお気に入り。 | ||||
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今回もなかなかシリアスな展開が多い作品ですが、ところどころでクスッと笑えるような場面もあるためかとても読みやすい感じになっていました。 テーマとしては現代の家族や生き方って感じだと思います。 今は生き方も多様化してきており、こうすれば大丈夫っていう生き方がなくなってきた世の中だと思います。 そういう現代の問題に真正面からぶつかった、だけどもとてもやさしい感じの物語でした。 人の生き方はいろいろ、「バスタブで暮らす」生き方だって、人生の中にあってもいいじゃない。 そんなことを感じさせてくれた作品でした。 | ||||
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