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(短編集)
殺しの四人: 仕掛人・藤枝梅安1
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殺しの四人: 仕掛人・藤枝梅安1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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梅安先生は、ある意味私の理想の人物です。活殺自在そんな感じがすごく良い | ||||
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仕掛人藤枝梅安は、「殺しの四人」以外はすべて完読。 梅安の生い立ち、妹を仕掛けなければならないなど思わぬ展開。 ところが、池波先生がシリーズ執筆中、急逝されたことでこのシリーズと鬼平シリーズが未完結。 それが、とても残念。 梅安と彦次郎の掛け合い、二人の男の関係が最高。 「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。これが人間だわさ」これは鬼平のことばであるが、梅安と彦次郎にも通じる。 池波小説の神髄である。 | ||||
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とうとうこのシリーズにも手を出す羽目になってしまいました。時代(1799年)、犠牲者、場所などに留意しながらじっくり読み始めました。ある意味ではtake law into their own handsのお話なのですが、結果として微妙なバランスの上に話を進めなければいけません。これはなかなか困難な作業です。しかしさすが池波正太郎です。過度に陰惨になることもなく、淡々と殺しの依頼と実行が描かれていきます。この雰囲気の維持には、梅安の日常生活(食事)の細やかな描写が欠かせないスパイスとなっているようです。そして梅安による殺しの大義の解明も陰惨さを和らげる効果を持っているようです。著者だからやっとできた作業なのかもしれません。 第一巻では、季節が一回りする中で登場人物と梅安のホームグラウンドの紹介と話の展開の基本パターンが呈示されます。おんなごろしの最後には、梅安の生い立ちと絡めて、梅安の独特の女性観が明らかにされます。 | ||||
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必殺仕事人として非常に面白い!さすが池波正太郎といえる時代背景に伴った描写説明も上手い! | ||||
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期待しないで読み始めましたが、作者の思うつぼにはまったようです。 | ||||
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読みだすと止められない。池波正太郎の世界だな、能天気に世界情勢を語る手あいは読まないだろう。これは確実だ、自分の人生の延長に世の中や世界を捕える人だけが浸れる世界 | ||||
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藤枝梅安、自分が殺人者でありながら世の為、人の為になるという矛盾が少しも違和感なく感じる痛快な物語です。 | ||||
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切れ味爽快、読み応え充分なり。特に、梅安と彦次郎との会話(掛け合い)は絶品。仕掛人の血生臭さを感じさせない、「ほのぼのさ」が、心地良い。 | ||||
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作者の作品には嫌みのないいい意味での気障さを感じるけど、この作品は強くそれを感じる。 『カッコいい』というよりも『格好いい』がしっくりくる。 和製ハードボイルドの最高傑作だと思う。 | ||||
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この冒頭の一篇こそ、池波正太郎文学の最高峰だと考えている自分は少し偏屈でしょうか? 作者曰く「当初シリーズ化するつもりはなかった…存外の好評を受けビックリした」… 本作品を和製ハードボイルドと位置付けるのは至極当然。 本家たる米国産ハードボイルドにも、この藤枝梅安と全く同様の出自を持った悪党パーカーなるヒーローが存在します故に。 自分は時代劇ファンでもありまして、勿論初期の必殺シリーズは大好きですが、しかし仕掛人と謂えばフジTVのスペシャル版が最高ですね。 小林梅安,田村彦次郎,柴十五郎(笑) ついでに,極めて私的な話しですが、自分がかつて腰痛を治していただいた針の先生は、正しく梅安そのまんまな御方でしたね。江戸時代から続く家伝針(一子相伝)の達人で、何故か市会議員との二足の草鞋。 もう早くに亡くなられましたが、今更ながら池波正太郎先生共々ご冥福をお祈りします。 | ||||
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私はこの本を『池波さんの本』としてではなく、『必殺シリーズの原作』として興味が沸き、読み始めました。さて、どんな内容なのかと思っていたら、梅安を取り巻く様々な人たち・生かしておけない悪党の非道振り・スリリングな展開。細々とした生活の様子も、読んでいるだけで情景が浮かび上がります。最初はアダルトなシーンに戸惑っていましたが、それがまたコントラストを強くしていることに気付きました。時代小説の中でも、かなりの傑作です。余談ですが、これを読んでから私は『必殺仕事人』を観なくなりました(必殺仕置人等の前期必殺と呼ばれるものは観ていますが、そのあたりの違いに関しては別の話)。秀や勇次たちよりも、梅安と彦次郎の活躍の方が観ていて何百倍も面白いので。 | ||||
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「剣客商売」で池波正太郎にはまって、あっという間に番外編も含め全部読んでしまい なら、「鬼平」と「梅安」だと思い、それぞれを読み始めました。 まだ、「梅安」シリーズの方は、この最初の一冊だけです。 正直言って、「剣客商売」にあるどことなしかの、おかしさ。3周り以上も年若の嫁を もらった老剣客の日々にみられる明るさ。それに親しみすぎたのかなぁ、ちょっと「殺 人」を生業とする事への抵抗があります。 どっか、殺伐としていると言うか。。。 それに、テレビの印象が強すぎて、どうしても緒形拳が浮かびます。ところが原作では 梅安は大男。何とは無しか(もちろん原作が「先」なんだけど)違和感が最後まで抜け なくって。 とは言え、まだ一冊目。 とにかく、このまま読み進めましょう。手練手管の池波正太郎、きっと他のシリーズと は違う切り口で、きっとトリコになるでしょうから。 | ||||
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藤田まことが演じた仕掛人シリーズの原作です。 しかし、本作はシリアスで、人間の哀しみが描かれています。 私は、殺しの部分ではなく仕事?が終了したときの 梅安と彦次郎の人間的な会話や日々の平穏な生活の描写が好きです。 特に梅安、彦次郎が作中で作る料理は美味しそうで、梅安料理ごよみという 別冊が出版されているくらいです。 後半からは仕掛人VS仕掛人の壮絶な戦いとなります。 未完のまま、筆者は逝去してしまったのでそれがとても残念です。 | ||||
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司馬遼太郎や山岡荘八の実在の人物の戦国や幕末の激動の時代小説を好んで読んでいたのですが、フィクション物も読んでみたいと思っていました。 表の顔は安い治療代で庶民を救う鍼の名医。裏の顔は金次第で暗殺をする仕掛け人。作者のあとがきによると「人間は良いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら良いことをしている」を主題にしているとのことです。 私はデニーロやスコセッシ監督の映画や渋いJAZZも好きで、この本にも暗黒街に生きる男の哀愁や渋さを感じました。あとがきにもフランス映画の良質なノワールを連想する。と書かれており、作者も戦前のフランス映画を好んでいるとのことでどおりで人物やストーリーが明と暗を巧みに描かれているんだなと納得! 暗殺といっても痛ましい暴力や凶器ではなく、人知れず鍼や毒薬で人知れず命を奪うという感じで主人公の梅安や同じく仕掛け人である彦次郎とのお互い過去の苦労を乗り越えての友情も描かれて良いです。 | ||||
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池波正太郎の代表作のひとつ。「鬼平犯科帳」や「剣客商売」の陰に隠れがちだが、さすがは池波正太郎。読ませてくれます。「鬼平犯科帳」や「剣客商売」には影があってもその中に一服の清涼剤のごとくのさわやかさがあるのに比べ、こちらは不安の影が霧のようにまとわりつく。主人公の職業柄、いたしかたない。しかし、藤枝梅安の視線はあくまでもやさしく、あたたかい。未完に終わった連作だが、未完のままでよかったかもしれない。 | ||||
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旧版は版を重ねすぎたためかいまひとつ活字もきれいでなく、表紙もいまからしてみると古ぼけたイメージがあった(手元のけっこう古いもので50版だった……)。 しかし、この新装版になって印象は一新されました。 活字もくっきりきれいになった上に、一回り大きくなっています。 旧版にくらべて読みやすさが倍増。 梅安にはじめて触れるのだったらこちらがオススメ。 | ||||
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