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蹴れ、彦五郎
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蹴れ、彦五郎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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歴史上の名前だけ知ってる…とかこんな感じと思ってた人物が違うスポットのあて方でこんなに違う!作者がしっかり歴史資料を探求しているのがわかります | ||||
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KOEI TECMO GAMESの信長の野望では能力値が最低レベルの今川氏真。 戦国の終わりの大坂の陣前後までに、かつて足利幕府を支えた斯波、細川(細川藤孝は、細川氏の傍流の傍流)、一色、畠山は勿論、足利本流の将軍家も消滅、唯一関東公方の末裔の喜連川、お伽噺衆の山名と高家今川氏が残るだけになってました。 今川氏真。国を失い、再起もできなかった無能と言うのが、従来の一般的な評価で、自分も、かつてはそうでした。 しかし、桶狭間では、今川義元の討死ばかりに焦点が当たるあまり、部将を始めとする、今川家の兵力が激減するほどの損害があったはずです。義元の周りは、今川最精鋭がいて、それが打ち取られて、最後、義元も討たれたわけです。 織田軍の攻撃たげでなく、おそらくは落武者狩りで、生き残りも、相当数犠牲になったでしょう。 大昔、中国の戦国時代の強国趙が衰亡した根本的要因が、長平で数十万の兵が殺されたことと同じです。 時間軸を後にすれば、武田敗亡の根本が長篠にあったのと同じです。 仮に今川義元が、信長の刃や落武者狩りから逃れ、本国に帰還できたとしても、三河衆を抑えて、離反を防げたか…。 更には、武田の裏切りを防げたか…。 甚だ疑問です。 桶狭間敗戦と三河衆の離反で兵力が半減した今川の失地回復は、誰がやっても難しいことだったと思います。 だから、近年氏真の評価が見直されて来ているのでしょう。 本作の彦五郎氏真は、優しく、格好良いです。 本当の強さと優しさを持っている人物に描かれてます。 自分は大名には向かない、と公然と言えるのは、真の強さの現れです。誰だって、自分の弱さがありますが、それを公然と口に出して、認めるのは勇気が要ります。ましてプライドが何よりも大切な武士、しかも将軍家に繋がる名家なら、それは超絶なものでしょう。 クライマックスの蹴鞠の仕合。とても良かったです。 夫婦の愛し合う姿も良かったです。 | ||||
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どの短編も秀逸でした。特に晴れのち月が好みです。作中に漢の劉邦や魏の曹操などの名前が出てくるので作者の中国歴史作品にも期待したいです。司馬遼 | ||||
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今まで名前は知っていたが、エピソードとしては聞いた事のなかった武将。 今まで、名前も知らなかった武将。 そんな武将たちを生き生きと描いて下さっています。 ありがたいです。 | ||||
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デビュー前から直木賞授業後まで、幅広い時期に書かれた短編を集めた本作。著者の今村翔吾氏が「あとがき」でふれているように、「若さ」「粗さ」「挑戦」と「その時、あの瞬間の今村翔吾自身」を閉じ込め表現した、魅力ある短編集となっている。 個人的には、「3人目の人形師」が出色のできばえ。 次におすすめなのが、全編を堪能した後に読む「あとがき」。 ますます、今村翔吾氏のファンにること間違いなし。 | ||||
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今回の短編集では英傑の子どもや孫だったり、人形師の話だったり、星ヶ丘城を築城した太田道灌の話だったり、目立たないが信念を貫いた男たちの歴史短編集だった。 室町時代、戦国時代、江戸時代、明治時代と様々な時代がばらばらに描かれているが、特につながりはなく、独立した短編になっている。 どの話にも、誰かを守ろうとする気持ちや、守りたい者のために意地を通し続ける姿が描かれていて、とても楽しめた。 著者ならではの心に響く言葉も健在で、最後は死を迎えるものも多いのだが、不思議と爽快感があった。 ・才そのものに貴賎はないのではないでしょうか。その才をどう振るうか、大切なことは人の心です ・出自、身分、生まれた地は違えど共に戦う者には違いあるまい ・よいではないですか、惚れた女を守るのは男の務め、子を守るのも男の務めでござる ・天下ってなんでしょう。そんな見たこともないもののために命を懸けると考えるだけで、怖くなってくる。戦はないほうがいいに決まっている ・人を殺すことを厭うお主が、己を殺すのか。人を殺さずともよい、戦のない世を儂がくつってみせる、お主はそれを生きて見届けよ あとがきに書かれている通り、著者がデビューする前に文学賞に送ったものも含めて書き溜めた短編集をまとめたのが本書になっており、どれも完成度が高くてびっくりした。 短編以外にも、北方謙三氏との対談の話などにも少し触れていて、執筆スピードの話などが出ていて楽しめた。 | ||||
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「火喰鳥」が出版されたときからすっかりファンになった私です。 デビュー前の受賞作品をまだかまだかと首を長くして待っておりました。 今回の短編集もさることながら「あとがき」から伝わる著者のユニークな一面。 益々のご活躍を確信しております(笑) | ||||
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タイトルの掌編に作家の原点を見た気がします。 | ||||
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