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三の隣は五号室
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三の隣は五号室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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三方を障子に囲まれた不思議な間取りの部屋。この5号室に代々暮らした住人たちの日常を切り取った作品だ。 大家の息子の初代から始まり、OL、女子大生、家族、犯罪者(?)、単身赴任者、老夫婦、外国人などなど、アパートに住人が殆どいなくなるまでの月日が、些細な出来事をリレー形式でつないでいく。後の住人かハテナとなる残されたもののいきさつが面白い。ちょっと切ないエピソードも良いね。 それぞれの年代のテレビ番組、出来事などさりげなく取り上げており、懐かしくなる。 登場人物が多く、時制が行ったり来たりと、慣れるまで時間がかかるのが難。 | ||||
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ひとつの部屋を中心として、そこに歴代住んでいた人たちの営みを描いた作品。 帯に面白小説と書かれていたので読んでみたのですが、どこが面白いのか最後までわからなかった。 まず部屋の描写がわかりずらくいちいち説明するので途中からただの文章かせぎではないのか?と思ってしまう。 歴代住んでいた人達の生活も本当にただ日常がダラダラと書かれているだけで全くクスりとするような笑いもなく退屈だった。 この作品は久々にひどくつまらない小説だった。 | ||||
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あるアパートの5号室に暮らした歴代の住人の何気無い日々をスケッチした作品とでも言おうか。時代も違えば、子供のいる家族、単身赴任のサラリーマン、初老の夫婦に女子や外国人と住む人はまるで接点はないが、微妙につながっている。シリアスな話もあるが全体のトーンは明るく楽しい。好きな小説の1つになりました。 | ||||
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1966年から2016年の間に、とある木造モルタルアパートの一室に暮らした13代の住人達を描いた、変則的な連作風小説です。登場人物はそれぞれアパートの何代目の住人であるかに対応して名前に数字が含まれています(三輪、五十嵐のように)。登場順は時系列とは限らず、前後しながら複数回登場します。 小説としての構成の珍しさから、はじめは興味を持って読んでいたのですが、登場人物たちへの関心が深まらず、結局最後まで乗り切れないまま終わりました。半世紀ものあいだに存在した登場人物たちを描くことになるため個々の時代に合った不自然ではない描写をするだけでも困難であり、相当な力量が必要だろうとは思います。 | ||||
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5号室に住む歴代の住人の暮らしを綴りながら、場所の記憶を描いた良作です。派手さも無く、分かりやすいストーリーもありませんが、それでも素晴らしい小説だと思います。長嶋有の作品を読んでいる方ならきっと気に入るはず。保坂和志のカンバセイション・ピースが好きな方にも特におすすめします。 | ||||
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登場人物が誰が誰だかわからなくなる。 特に個性的でもないので魅力がないし、入れ替わり立ち代わりじゃなくてまとめて一人ずつ書いて欲しかった。 特に謎があるわけでもなく、途中で読むのが苦痛になってやめました。 | ||||
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五号室にまつわる歴代の住人のエピソードが、 時系列ではなくランダムな縦割りで描かれています。 住人が変わるたびに時代を象徴する家電や生活様式の移り変わりが垣間見え、 最初は興味深かったのですが途中で飽きました。 懐古趣味に訴える以上の内容はありません。 猫のいい話が挟まれているのもあざとい感じがしました。 何か伏線があるのかも、と最後まで読みましたが、特にオチはありませんでした。 また、似たような登場人物が多すぎて途中で誰がどのバックグラウンドの持ち主だったかわからなくなったので、 いっそのこと時系列で書いてほしかったです。 | ||||
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私は面白かったです。 日常生活の話はあまり読んだ事がないので新鮮でした。 くすっと笑える所が沢山ありました。 「泣かない女はいない」の漫画を読んで気になったので読んでみました。 | ||||
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大げさ過ぎる帯にやられて読んではみたけど、仕掛けだけであとは書きっぱなし。こんなのでは度肝は抜かれない。 | ||||
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谷崎賞受賞作。あるアパートの一室に、1966年から40年ほどの間に住んだ住人11人を断片的に描いているが、その住人の名前には一から十まで数字がついていて、最後の一人は「未」がついている。めぞん一刻か。しかしてちっとも面白くはない。それぞれの時代のはやりの歌とかドラマを出して、これで何か効果が出るかと思ったのかもしれない実験かもしれないが失敗している。芥川賞はとれないだろうし新人が持ち込んでも出してもらえないだろう小説が谷崎賞をとる不条理だけが感じられた。 | ||||
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様々の場所で同じ時間を生きる人々を描く小説や映画は数多く見られるが、本書はその逆。 藤岡荘五号室に暮らした歴代住民たちが、その時々の時代背景やトレンドと絡めて描かれる。 互いに顔をあわせることはなくとも、同じ場所に生きた人々は一本の糸でつながっているような感覚に満たされた。 やられた! | ||||
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こういう小説を好む人がいるのは理解するが、私には単に「退屈」だった。 「定点観測的人間ドラマ」というモチーフにも新味は覚えなかったし、 ところどころ「えっ?」と首をかしげるような「こなれない」表現にも引っかかった。 <ベッドは目的達成の象徴として「意味化」していた> <抜けないホースを引っ張るなんて十分も費やしたくない「動詞」だ>など。 好みの違いは、 「ただの断片の集積じゃないか」 「いや、断片の集積だからこそいいのだ」 の違いとでも言うのでしょうか。 | ||||
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一見無関係に存在する何かと何かに、ブラウン神父的意外性をもった因果関係があった、という話ではない。また、何かから何かが、風が吹けば桶屋が儲かる的因果関係により発生した、という話でもない。アパートの同じ部屋(五号室)に五十年の間に住んだ十三人とその周りの人間の話だ。同じ部屋に住むわけだから、部屋そのものと前の住人が残した痕跡のようなもので十三人が繋がるといえば繋がるのだが、そういう繋がりを強調しているわけでもない。にもかかわらず読後には《無関係に存在する人間の集合で宇宙ができている》ということを思わされた、ような気がする。 理由は小説の構成にもあると思う。歴代住人のことを住んだ時間の順序に従って書いていない。あの住人、この住人と行ったり来たりする。一枚の絵を端から順番に描いていくのではなく、あっちを描きこっちを描きして、最後に、像を結んだと思わせる、という喩えほど単純なものではないにしろ、そのようなことを意図したのではないか。でも最後に結んだ像は一瞬のもので、そういえばさっき宇宙の真理のようなものが頭をよぎったがはてどんなものだったのだろう、と思い出そうとしても思い出せない種類のものではないかと思う。 出だしは「変な間取り」に記述が費やされるが、この本を読むきっかけになった書評の「間取り好きには堪えられない」には、間取り好きでもないわたしだからかもしれないが、首が傾がった。変な間取りかもしれないが、ひとつの間取りしか出てこないのだから。間取り好きは、とっかえひっかえ、いろんな間取りが登場した方が喜ぶのではないか。これはこの本のレビューからは逸れますね。アパートの間取り図は最初の方に掲載されていたが、住人の方については住んだ順番に表になっていない。そういう表にしてしまうことは作者の意図に添わないものだからだろうと、読了後に思った。となると住人の氏名に住んだ順番を含めている(藤岡一平で始まり諸木十三で終わる。ダヴァーズダはペルシャ語で十二だそうです)のはいかがなものか、という考えが浮かんだが、入居者を入居順に書かないにしろ、入居順はあるのだから、それで良いのだと思った。 | ||||
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ちょろちょろ出てくる「そうそう!あるある」に引っ張られて読んだ感じ。 正直、氏の著作は、個人的には「面白い」とはあまり思っていない。が、何となく引きがあって、「あるある」探しで読み通してしまう感じ。 本書もそんな感じでした。 | ||||
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