正欲

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評判

正欲の評価:

3.85/5点 レビュー 459件。 D ランク

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平均点3.85pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全314件 141〜160 8/16ページ
No.174
(5pt)

多様性の弊害、怠慢な自分

市民権を得た多様性が、最近では無意識に人を傷つけることがある。
忙しいことを言い訳に気づかないでいた。
ほんとごめんなさい。

朝井さんは、現代社会の中に芽生えている違和感をスピーディーに分かりやすく解説される。
だから、読み終えると、スッキリした気持ちと同時に焦りと不快感を覚える。自分の視野の狭さに対して。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.173
(5pt)

"多様性"を【理解することはできない、と理解しよう】という話

登場人物たちの性的指向を理解することはできないながらも、その境遇には感情移入し、哀しくなります。特に、他人に話すと気持ち悪がられるフェチを少しでも持っている人は多少共感しやすいと思います。複数の主人公の視点を通して、「マイノリティ」「多様性」というものが、LGBTQという5種類程度のものでは留まらない、想像もつかないものである、と巧みに表現していると感じました。
(この点で、冒頭の作者からのメッセージのようなパートは無くてもいい気がしました。読んでいくうちに作品のテーマや主張は理解できるかと思います)

---以下はややネタバレ---

ストーリーについては、冒頭で最後が分かっているというのもあってかそれほど意外性はなく、淡々と悲劇に向かって進んでいきます。
実は"一見ノーマルな登場人物の誰かが密かに特殊な性的指向に悩んでいた"とか、そういうどんでん返しがあるかと期待をしたのですが、わりと静かに終わります(冒頭で紹介された「小児性愛者の逮捕」というニュースが、実際は普通に聞いてイメージするものと違う動機だった、ことは明らかになりますが)。

一方で気になったのが、夏生や佳道の周囲にいる「無神経でガラの悪い人たち("特権階級"であることに無自覚な人たち)」の描写です。作品内にすべて描かれていたわけではありませんが、私は「できちゃった婚」「東京なら足◯区在住」「バーベキュー好き」「残価クレジットローンでア◯ファードを購入」「EXI◯Eが好き」のような、"ヤンチャ系"の方々を想像しましたが・・・行動や言動など、だいぶステレオタイプな描かれ方ではないかと感じました。ちょっと作者の嫌悪感が反映されすぎな印象です(自分も共感はしてしまったのですが)。
彼らが主人公視点になるパートは存在せず、ただただ自分勝手で悪役的に描かれている印象だったのですが、これをあまりに一方的に描いてしまうと、作品のテーマ的に少し説得力が落ちるように自分は感じました。
「多様性を"理解しよう"」という話ではないことは分かっているんですけどね。「多様性を"理解することはできない、と理解しよう"」の話だと受け取りました。

2023年11月に映画が公開されるようですが、原作に忠実なのか、少し展開を派手にするか気になります。
(稲垣吾郎はマイノリティ側のイメージがあるので、検事役なのが微妙に違和感がありますが・・・)
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.172
(5pt)

欲に対する哲学的問

食欲は食べ物を食べれば満たされる、睡眠欲は眠れば満たされると、三大欲求の内でもこの2つは、欲を満たす対象は唯一無二だ。
しかし色欲の対象は、人によっては異性でない場合がある。ある人は動物であったり、またある人は機械などに性的興奮を抱いている。
自分の正の欲は何なのかに着目し、決して理解されない正欲を持っている人達が、自分や世の中に対してやるせなさを感じながらも、向き合っていく姿が描かれている。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.171
(5pt)

なるほど

自分は正しいと思い込んでいた。正解はない。苦しいけど、けど、人間って良いなと思う。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.170
(5pt)

生欲か

画一的でない、多様性だ。それも何かの枠に当てはめているだけなのかもしれないな。
ウチとソト
そんなことを考えさせられ、唸りながら読みました。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.169
(4pt)

朝井リョウらしく

テーマやメッセージ性は強いのですが、いかんせん物語が弱くて残念でした。やはり私は何者が好きです。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.168
(4pt)

個人の尊重

法律に触れないことは何が正しいとか悪いとか、誰が基準で決められないことだと思う。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.167
(5pt)

苦しい読書体験と救われる解説?

読んでる間ずーっと「おまえの共感なんて欺瞞だよ♪」って、銃口を向けられてる感覚で
こんな苦しい読書したくないよー、もっと楽しい本読みたいなーと思ってしまった。
思ってしまったけれど、自分の心がどうスイングしていくかを確かめたくて
休憩しながら最後まで読み切りました。

勤めてる会社がやる「LGBTQに理解を!」みたいな研修に違和感を感じておりましたが
マジョリティが一方的な理解を推し進めることのグロテスクさみたいなのが
物語として描いてあって、腑に落ちた分、自分にもそういう一面あるよ、と苦しくなって終わりました。きつかった。
あと、マイノリティ側がみんな思い詰めていると決めつけてる描写の正確性にはちょっと首をもたげたくはなる。
ここは朝井リョウさんのイジワルが全開だなと。
まあ物語を綴る上での必要悪かもしれませんが。

疲れたーと思ってさらにページを捲ると
解説に東畑開人さんの文字が!
大ファンなので鳥肌が立ちました。
あんたなら、この読後感を救ってくれるだろ?と思って読み進めると
東畑さんも見事にサジを投げていたので
あー、こうやってモヤモヤするしかないんだな、とむしろ納得させられたのでした。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.166
(5pt)

なんとなく

日頃自分が感じていた「多様性」という言葉への違和感が、少し鮮明になった気がする。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.165
(5pt)

マイノリティとマジョリティの境目はどこ?

正しい性欲って何?多くの人が興奮するならそれは正しい性欲なの?

多様性を受け入れるって本当はどういうことだろう?

色々と考えさせられる名作だと思う。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.164
(4pt)

多様性を謳いながらも同類と繋がりたがる社会とは?

世の中には自分の理解の及ばない嗜好を持っている人がいる。
それに気付こうともせず、多様性を美化する社会。
著者の鋭い切り口に圧倒された。
人と繋がりたい、と言いながら
1人になりたくない、理解し合いたい、と言いながらも
受容できない類の人間は知らず知らず悪と位置付ける。
例えば巷のツイッターを見ていても、その状況がよく理解できる。
○○と繋がりたい、というハッシュタグがゴロゴロ転がっている。
かたや、他人を一方的に数の力で中傷批判する。
毎日がその繰り返し。
著者は最後にどんな結論を呈示したのだろうか?
おそらく、呈示はせず、読者に疑問を投げかけた形で終わっている。
人と繋がれる人が「善」でも、孤独な人が「悪」でもない。
無理に同類と繋がり、安心感を得ながら他を敵対視する方が
悪に思えてならない。
果たして、再び「多様性」を美化しようとする学校祭は
成功するのだろうか?
子供は学校に行けるのだろうか?
そんな思いと疑問が読後にずっと残っている。
いい作品だった。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.163
(5pt)

巧妙と思える展開………

素晴らしい作品でした。人望はあっても、多様性を認めようとしない人間が貶められる部分もあり、現実的な部分もある作品でした。結末もいろいろと考えさせられましたが、冷静に見ると、2人は、嵌められたにすぎないというオチであった気がします。この世は理不尽だらけという、作品としては、最高の出来具合に仕上がっていました。夏月さんと佳道さんの再会と再起に心から期待したいです。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.162
(5pt)

当事者不在の政治の道具=多様性、に対する違和感を上手く象った作品

巻末には「正しくあろうとする欲」として解説が書かれていましたが、私は賛同できませんでした。本文を読んでスッキリした後にこの解説を読んで、逆にモヤッとしました。
白黒付けるのが商売の心理士らしいなと思います。私にとってこの小説は少なくとも「欲」がテーマなのではなく、「正しい」とジャッジしているのが、誰か、ということが最も重要に思えました。

もっと素直に、この本が読者にとって自分も知り得ない世界に対する想像力を少しでも働かせる切欠になればよいと思います。

自分が普段感じている政治主導の多様性に対する違和感を上手く表現してくれた素晴らしい作品です。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.161
(5pt)

つまらない話と一級品のテーマ

学生時代の読書感想文以来の久々の文学小説として評価の高いこの小説を手に取りました。
そして初めて群像劇モノを読んだので話の流れをこういう風に繋げ、展開していくのだと勉強にもなりました。

自分語りはこれぐらいにして小説の話しをしましょう。
まずはレビューを覗いての読者への印象を。
この小説の謳い文句は「読む前の自分には戻れない」でしたっけ?
確かに普段から物事を深く考えない人々。
今回においては“多様性”という「言葉のみを覚えてそれ以上を考え、踏み込まない」ような人にとっては「新しい視点」として衝撃的に視野が深まる様な読書体験だったのかなと推察します。あくまで“推察”ですが。

次に小説自体の感想。
話自体はつまらなさの連続でした。
よくもまぁこんなにも無駄な文章をつらつらと並び立てられるのか。とすこし嫌悪できるぐらいに文字数を稼ぐ為の表現、蛇足な文章が多くスマートじゃないと感じます。逆にこれが文章の稼ぎ方なんだなとも思ってしまいます。

でもテーマ自体はとてもよく、読み手にこれでもかと突きつけられ、嫌でもそんなテーマをボコボコに殴りつけるような構成になっていると感じる。

それは多様性という言葉への更なる深掘りや、多数派が決めた正しさを作る事で起きる反作用など様々な例が書かれていますが、
総じて多くの人間が「当たり前」に振りかざしている理論が「きっと相手にとっても正しい」と思う無意識が、他人にも適応できるだろうという疑いすらもしない前提。
話し合えば理解し合えない事なんてないんだという押し付けがましい幻想。

それらを疑わない人々にとっての当たり前、正によって疑ってこなかった認識がこの一冊を読んだことによって吹っ飛んで崩れていきます。

そして、
「相手を想って言っているはずの言葉が実は受けて手を傷つけているかもしれないという」
フィルターを無意識に読者の深層心理に生成する結果、安易な言葉では何も言えないという感想や問題作というレビューが書かれているのだと思います。

結局この作品は、普段からしていた発言に対する正しさや安易な言葉への責任感を意識させ、再びその言葉を放つ際に緊張感を植え付ける結果、ある種の恐怖を生み出します。
自分を構成している当たり前を、当たり前の中に含まれている暴力性に気づかせ、見つめ直す為のトリガーとしては強力すぎる問題作。

総じて
自分の当たり前を疑わない人。
一つの物事を深く考える癖がない人。
ほど「刺さってしまう」そんな小説だと思います。

そんな鼻につく締めを⭐︎5で残して
みます。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.160
(5pt)

最高(ネタバレなし)

平成生まれです。普段amazonのレビューなんて書かないんですけど、本当に面白かったです。色んなレビューがありますね。(お、なるほど)と思う意見もあれば、(えぇ…)と感じる意見もあったり。これが多様性でしょうか?個人的な感想としては、『何者』を初めて読んだ時ほどダメージは少なかったです。歳を重ねるとは、こういう事なんでしょうか。
amazonのレビューをしない人達、だけど、本当は誰かに見つけて欲しい人達、自分含めそういう人達に是非オススメしたい傑作。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.159
(5pt)

気づき

同性愛者である自分は今の時代むしろ力を持つことを忘れてはいけないと自戒できた。加えて個人的にだがこの本を通して自分は「ジェットコースター」に性的に興奮する、という事実に気づいた(受け入れた)。平日の昼間の遊園地に行くと同じような人たちがいるのは、ただのマニアなのか。それとも?。わからないけど、見え方が変わった。でも「水」って、比較的色んな方法で欲を解決できるであろうにそこまで悲観的な展開になるのが不愉快だった。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.158
(4pt)

正欲と性欲

社会の中で自分がマジョリティなのかマイノリティなのかでこんなにも世界の見え方が変わってくるものなのかと考えさせられた。
自分が理解できないものを排除する風潮、多様性という言葉が随分、浸透してきたように感じていたが、中には人知れず苦しんでいる人も大勢いるということ、
佳道と夏月のように手を組んで生きていくという生き方。
う〜ん。うまくまとめられないが色々なこと考えさせられる作品。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.157
(5pt)

マンスプレイニングではない

他のレビュー見てると、登場人物の振る舞いが読み手に当てはまり、自覚的にならざるを得ずに食らってる人多い印象だけども、これはマンスプレイニングではない。
朝井リョウは最終的にどの立場も肯定しているはず。
個人的にモヤモヤする感情はなく、普段意識の外で感じていたようなことが言語化された爽快さがあり、背中を押された気がした。
めちゃくちゃ優しい作品。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.156
(4pt)

多様性が叫ばれる時代にその多様性を叫ぶ人たちにも理解されないマイノリティがある

久しぶりに衝撃を受けた。多様性が叫ばれる時代にその多様性を叫ぶ人たちにも理解されないマイノリティがある。それを描きたかったんだろな。
それでも明日を生きるためのうまい生き方を見いだせなかったものか、と思ってしまう大衆派の私でした。
最後の方の展開の早さ、もう少しじっくり描いて欲しかったかも
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.155
(5pt)

テクニックが凄いし読みやすい

「賞を取ってる小説は難しそう!」と身構えていましたが、とても読みやすく書かれていてサラサラ最後まで読めました。難しい言葉やそれっぽい言い回しをしてあるのが小説と思っていましたが、「多くの人に伝わる文で書く」事が1番凄いんだと、考えが変わりました。

この本のテーマの一つである「繋がり」が色んなところに散りばめられていて、まさかこことここ繋がるとは…と衝撃の連続でした。

という感じでしょうか。
完全な正のない不安定な世界で
生きるためには性欲も正欲もバランスを見失わないように。

誰かの正義が誰かを傷付ける。
そんな言葉で言われてもよく分からないことも実際の物語で読むと深く理解できました。

正しさや欲では無く
愛を持って人と関わっていきたいです。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635