正欲

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評判

正欲の評価:

3.85/5点 レビュー 459件。 D ランク

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平均点3.85pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全314件 41〜60 3/16ページ
No.274
(4pt)

欲望と、人との繋がりを考えさせてくれます。

他者には理解されにくい性的嗜好を持つ人達を中心に展開し、彼らが「普通」から逸脱した存在として社会から孤立しながらも、自分の「欲望」と向き合い、時に繋がりを求めて葛藤する姿が描かれます。

登場人物たちの視点が切り替わる構成や、複雑に絡み合う人間関係が読み応えがあり、社会の「正しさ」や「多様性」への安易な賛美ではなく、加害と被害、理解と排除の曖昧な境界線を問いかける点が印象的でした。また、作中では「マイノリティの中のマイノリティ」というテーマが掘り下げられ、LGBTQなど既存の多様性の枠組みでは語りきれない孤独や生きづらさがリアルに描かれているのが印象的でした。

一方で、物語の冒頭や一部の章では難解さや重さを感じる場面もあり、登場人物に共感しにくい部分がありました。
ただ、読み進めるうちに「自分の考える多様性の狭さ」に気づかされました。また、作中で描かれる「繋がり」や「正しさ」の線引き問題は、読後にもやもやとした余韻を残してくれました。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.273
(5pt)

帯の煽りが悪質

読む前の自分には戻れない。
そんなことはないです。視野が狭かった人はそういった体験が出来るかもしれませんが、この手の本を読み漁った人には衝撃的な内容にはなり得ない、そのくらいの展開です。
帯広告は小説の見方を画一的にしようとする意図が見えて好きじゃないです。

それはさておき、嫌なひねくれ者の朝井リョウの嫌な書きっぷりが詰まった傑作であることは間違いないです。
それぞれの主人公の視点で描かれる物語は、あくまでも三人称視点(たとえば「八重子は」という主語であり、「私は」ではない)で進み、読み手としてはどこか俯瞰して展開を追うことになり、私は「マイノリティからも外れた人間がもつ苦しみ」に正当性を得ようとする三人の主人公に違和感を覚えました。
読んでいると八重子(≒我々読み手の中にあるマジョリティ思考の具現化)に苛立ちを覚えるのですが、ふと「この三人は何に苦しんでいるんだ?」という素朴な疑問を抱きます。ロードキルされた動物を回収し骨格標本にする人、ヒルを飼う人、気味悪がられる趣味をもつ人はいくらでもいます。「性」と結びつくから人に言えないというのであれば三人の主人公の方が浅はかなのではないか、とさえ。
とまあこんな感じで、三人称での語りであることで、絶妙に感情移入がしづらくなっていて、それがそれぞれの立場での価値観を考察する余地を与えているように感じました。
そして、作中で水フェチは誰から見たって気持ち悪くて言っても分かってもらえない趣味だと諦観する一方、小児性愛は問答無用、それも一言も語られる余地もなく、悪い性欲であると斬っているところからも、「多様性ってそんな簡単に使っていいもんじゃないんだぜ」という短絡的なメッセージを伝えようとしている小説には感じられません。主犯の一人の視点が全くないのも意識的にカットしているでしょうし、巧みに読み手の着地点を操作されているかのようでモヤモヤします。

朝井氏からの挑戦状とも思えるような不可解な展開に頭をひねりつつ何回も読み返すような、そんな小説です。
「多様性って言葉は安易に使えないな」という読後感で終えるには非常に惜しい作品かと思います。
ぜひ、何度も読んでモヤモヤを少しずつ解消したいものです。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.272
(5pt)

ハッピーエンド

凄い作品だった。多様性を認めようとか、そんな綺麗事で済まされないことはある。
それでもきっとこれはハッピーエンドなんだろうと思う。
本筋には関係ないが、焼香のシーンに大変共感。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.271
(5pt)

さすが

みんな自分の基準でしか世界を見ることはできないんだなと痛感させられました。朝井さんは何故こんなに多様な他者を投影できるのか、、、全部本人なんじゃないかと思います。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.270
(4pt)

社会学論文

プロットの設計が良い本だなという印象。読者の一定数が作中に登場する「枠から外れた人たち」に完全に共感できてしまうと成り立たないので、あえてマイナーなフェチズムと社会通念とのギャップに苦しむ人を選ぶとか、社会正義の代表者に近い職業の登場人物を差し込むとか、そういう基本構造がしっかりしていて、全体の文脈と作品である物語を切り分けて、同時に読むことができる点がとても好きだ。小説という形をとった、構造のしっかりとした論文。

★4つにした理由は、どちらかというと論文として良くできている反面、フィクション/物語の方は少し感度が荒い気がする。これはトレードオフなので仕方ない部分もあるけれど、個人的にはフィクションの方でも目が離せなくなるような過激な場面等が少しあっても良いなと思った。そっちに傾倒しすぎると論旨はぼやけるので、やっぱり両者はトレードオフ、故に仕方ないという点は分かるけれど。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.269
(5pt)

熟考

人が人を完全に理解することはできない。それが多様性という言葉で濁されてる。それに漬け込み、この本を理解した気でレビューを書き込む。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.268
(5pt)

現代人には必ず読んでほしい一冊

今までは理解できるようでできない多様性と言われる言葉の輪郭がすこし掴めた気がした。同時にその言葉に対してのモヤモヤのような納得できない気持ちが言語化された気もした。
正欲とは正しくありたいという気持ちだと解釈した。皆正欲があり、それによって他者を排斥したりすることもある。今の多様性を重視する時代では、それを否定する人を否定するという現象が起こっていることは否めない。それこそ正欲なのだが、それは多様性自体を否定してることになる。
そもそも現代の多くの人が主張している多様性とは、その本来の言葉の意味と少しずれているようにも感じる。

この本はいくつかの登場人物の視点で描かれている。読んでるうちに自分の視点とは本当に狭かったことに気付かされる。

本当に面白い一冊。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.267
(5pt)

傲慢さだ

この本を読んだ感想としては八重子を1番嫌悪したのに、おそらく現実の俺は八重子の思想に1番近いんだろう。つまり無自覚に誰かを傷つけたり理解者のふりをして気持ち悪いと思っていたり。そういう事に気付けたというだけ、この本には価値がある。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.266
(5pt)

一冊丸ごとブラックジョークのような本

私自身、性癖は登場人物である夏月・佳道・大也に近いものがあり、かつ作者の朝井リョウとは同い年です。
その上で感想を書きますが、これは間違いなく良い本です。
良い本なんですけど……『そこまで肩肘張って読まなくていいんじゃないの?』って思うようなレビューをよく見る気がします。
多分ですけど、この小説は敢えて極端な書き方をしているといいますか、とにかく“刺す”ことに特化したつくりになってるように思います。
ちゃんと細かく読めば分かりますが、ユーモア溢れるシーンも、色っぽいエチチなシーンも満載です。
あとは“特殊性癖あるある”のネタも結構盛り込まれてて、内心では割りとケラケラ笑いながら読みました。
いわば、一冊丸ごとブラックジョークのような本です。
普通に『直木賞作家が書いた話題のおもしろ小説』として読んでいいと思います。
その上で、読み終わって「なんか考えさせられたなぁ」とか「ちょっと勉強してみたくなったから、とりあえず中盤に列挙されてた特殊性壁についてググってみるか」とか、思えたならそれがその人にとっての収穫なんじゃないでしょうか。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.265
(4pt)

多様性とは

多様性について考えさせられる作品でした。
ストーリーとしては面白い作品でしがた、出てくる性癖が特殊すぎて少ししっくりこないところもありました。多様性と言っても千差万別で、普通の人からみて極端すぎる人もいいる。
理解できないけれども少ないくてもそういう人たちもいるんだと理解しようとすることが大切なのかなと思いました。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.264
(4pt)

受け入れ

普通とは何か考えさせられました。他人を理解することってかなり難しい
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.263
(5pt)

最高、読んで良かった

1日100ページくらいしか読めない人間なんで読み終えるのに1週間かかったけど、朝井リョウさんは初めてです。表紙の鳥の写真が嫌で書店で見かけるは見かけるけど手に取らずに過ごしてた。
やっぱり他の読書家さんがSNSで勧めてるの見て買って読み始めたけどそれまで読まずにいたことを激しく悔やむことに。私自身は普段は原田マハさんや千早茜さんに尾崎世界観さんをよく読んでいます。
生欲最高でした。期待値がマックスの状態で読んでそれを超えてくる笑
今小学生の子育て中ですが正欲を読んだおかげでこれから子供との会話に深みが出そうです。
ただ読んでいてめちゃくちゃ面白いと言うだけで、楽しかったりはないです、イヤミス寄りなので気分がいいものでもないです。読み終わると色々と考え込むことにもなります。
私自身は恋愛対象は男性ですがもし世界が同性婚が一般的で私のような異性に魅力を感じる人間がマイノリティだったと仮定して… と考えてみたりしちゃいます。

大也を追う八重子、私八重子みたいな人間がやっぱりめっちゃ苦手って思いました。過去にフェードアウトした相手を思い浮かべたら全員八重子みたいなやつ。

骨太で重厚で最高の読書体験
読んでて朝井リョウさんの正欲が同じ言語で読めたことに感謝したほど。

最後の解説も良かった。解説を任された方は本当に苦労しただろうなと思います。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.262
(5pt)

レビューも面白い

書籍のレビューにも各々の正欲が溢れていて面白い。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.261
(5pt)

頭を叩かれたような気分

自分はどちらかというと、マイノリティ的な立場の人間であり、また多様性に理解がある、理解したいと思っている、LGBTQ的な活動、いいよね、多様性認められて昔よりは生きやすくなったよね、と思っていたので読み始めていきなり頭を叩かれたような気分でした。

考えないように蓋をしていた物を突きつけられたような。それでいて、どの立場も自分にも当てはまるような。

以下、好きな場面抜粋

p188 修について『班長で、いつも先頭歩いてて、バス酔いもしないし全然疲れないし飯だっていつもお代わりして…‥精神的にも肉体的にも、適応力が半端ない。で、周りの人間も自分と同じようなもんだと思っている』

p294 田吉とマジョリティ側の人間について『特に信念がない人ほど“自分が正しいと思う形に他人を正そうとする行為”に行き着く』

でも豊橋のような優しい人こそ追い詰める事があるということ。

またp416からの二人の擬似体験を読んでいると、世間で言う自分が思う正常な性欲というものが本当はなんなのかわからなくなる体験ができた。

この場面では佳道の気づいたマジョリティ側が持っている自分と同じ怖さ、
擬似体験の終わりに二人が気づいた何かなど、、とてもよかったです。

おもしろかったでは片付かない、すごい小説でした。ふと、これはマジョリティ側が感じる恐怖では?と思い返すこともあり。

小説で付箋貼るって初めてです。朝井リョウさんすごい。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.260
(4pt)

若い世代の孤独感を描いた小説

この小説では、水の動きに性欲を感じる人が出てきますが、それは個人の性格とか好みの架空の例を挙げたのだと思います。そして自分の性格や好みを他人に理解されないために孤独感を持ち続ける人たちを描いたと解釈しました。
社会で生きていくために、自分の性格や好みを他人の前ではできるだけ抑えざるを得ないものの、たまには自分をさらけだしてみたい気持ちは理解できます。
この小説には出てきませんでしたが、たとえばスポーツとか楽器の演奏とかが好きなら、かなり気分転換できると思います。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.259
(5pt)

配慮という違和感とさらにその奥

ひねくれている。さめている。陽キャ隠キャ。全ては常識とされる基準があるから。そしてその基準は、大多数の人が決めたもの。大多数だけども全員ではない可能性がある。でも全員の基準を認めると基準でなくなるし、秩序も無くなる。許される欲と許されない欲があり、胸を張る人と息を潜める人。様々な価値観に驚かされる思いでした。面白いですよ。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.258
(5pt)

面白かった

自分の考えが及ばない世界を知り、生きやすい世界にいる自分の存在を恵まれているんだなとさえ思いました。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.257
(5pt)

双子

好きなアイテム
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.256
(5pt)

面白かった

欲って何?
正しい欲って何?
あなたは考えていますか?

理解しているなんて思わないでください
と問いかけられているようでした

ダイバーシティの課題を
一段掘り下げた感じでしょうか?

面白かったです
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.255
(5pt)

深く暗い

私たちには想像もできない共感もできないマイノリティの苦悩がよく描かれているのではと思う
何が普通 何が変
人と違う事はそんなに悪い事
身近にもいるかもしれない
誰にも知られないように秘密を隠してすり減らしている人
共感できる者同士の深く強い結びつき
いろんな建前言ったって人間みんな共生してなんの障壁もないなんて事は実現しないんだよ
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635