正欲

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評判

正欲の評価:

3.85/5点 レビュー 459件。 D ランク

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平均点3.85pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全314件 21〜40 2/16ページ
No.294
(5pt)

この人の文章、心地がいい

今まで分かりやすく事件が解決されるサスペンスとか恋愛小説とかばかり読んでいましたが初めて朝井リョウさんの本を読みました。とても、心地がいいです。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.293
(5pt)

「理解したい」という善意が、どれほど暴力になりうるか。

正欲は、多様性を称揚する小説ではありません。むしろ、人がなぜ他人の人生に踏み込まずにはいられないのか、その不安と欲望を容赦なく描いた作品だと思いました。
作中で描かれるのは、性的嗜好そのもの以上に、「自分は正しい側に立っているのか」を確かめたい人間の心理です。その不安が「理解したい」「心配している」「善意だ」という形を取ったとき、どれほど簡単に相手の尊厳を侵してしまうのかが、非常に生々しく描かれています。特に印象に残ったのは、善意がしつこさに変わっていく場面です。誰かを明確に悪者にできないからこそ、「自分も同じことをしていないか」と問い返される読後感がありました。この小説は、答えも救いも与えてくれません。ただ、「分かろうとすることが、必ずしも相手のためになるとは限らない」という厄介な現実を突きつけてきます。しんどいですが、雑に読めない一冊です。多様性という言葉に違和感を覚えたことがある人ほど、刺さると思います。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.292
(4pt)

正しいってなに?

この本を読んで、思った事は正しいってなんだろうっていうこと。
世間の言う正しいって「多数」ということと置き換わることが多くて、本当に正しいかどうかは考えられていないことも多い気がする。

正しい欲ってなんだろう。

食欲は正しいのか。
睡眠欲が正しいのか。
物欲は正しいのか。
程度の問題なのかもしれないが、食欲がある事は良いこと、睡眠欲があるのも良いことだと言われる。
だが、物欲に関してはあまりプラスなイメージとしては言われない。なんでだろう。
物欲は正しい欲ではないのか?
偏愛ってダメなんだろうか?
偏った愛って何なんだろう?
誰にとって偏ってるって言ってるんだろう。

常々考えている考察のポイントを指摘されたような気分。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.291
(5pt)

多数派であるということに安住し自分という個体について考える機会に恵まれないのは、一つの不幸であるのかもしれない

もう止めようのないSNSの急速な広がりにより「世界はますます、自分はまともな側の岸にいると信じている人が、不適切だと定めたものを排除していく方向に進んでいく」状況にある
それがため人は「皆いつも、何かを確かめるように尋ねては、自分は正しいと、すなわち多数派だと確信させてくれる誰かと笑いあって」いたいと思う
もちろん、そんな状況は今になって始まったわけではないけれど、SNSの広がりにより、自ら正義と信じてやまない声の大きな者に追随し、異端と見なされる者への攻撃が、より顕在化しているように感じる昨今

そんな社会において「どこにいても、その場所にいなきゃいけない期間を無事に乗り切ることだけ考えてる。誰にも怪しまれないままここを通過しないとって、いつでもどこでも思ってる」人物の生きづらさが描かれています
そして、そんな生きづらさをかかえる人が「もう、卑屈になるのは飽きた、生きていきたい、この世界で生きていくしかないのだから」
そして逆説的に「多数派であるということに安住し自分という個体について考える機会に恵まれないのは、一つの不幸であるのかもしれない」と考えることで、自らを否定することをやめ、一歩前に行動を起こそうとするが・・・

多様な考え方を受け入れることを理解しえる成熟した社会を理想としながらも、そもそもあいまいな定義でしかない「常識」を持つと思いこんでいる多数派の想像や理解を超える多様性を受け入れられる時が果たして来るのだろうか
そんなことも考えさせられる、意欲的な作品です
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.290
(5pt)

ガン詰めを真摯に受け入れる過程

朝井リョウ「正欲」読了しました
ミニマリストの話だと勘違いして購入したのでびっくりしました

強烈なメロディとなるフェティシズム、でも通奏低音には深く大きな優しさのような抱擁の試行錯誤が流れています(何を言うてるのby藤井風)
ちょっと呆然としてしまいました
上っ面だけの偽善者をぶん殴るような詰め方がお見事でした
一年ぶりの読書がこの作品で良かったです
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.289
(4pt)

正とは・・・

正しいとは何か?
最近の誰にでも優しい、マイノリティに優しい風潮に一石を投じる感じ。趣味、嗜好は人それぞれだし、ほんとに好きなものは選べない。それが水だとしたら。。。
ラスト3割は一瞬でした。バッドエンドかハッピーエンドかよくわからない。この終わり方はやられました。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.288
(4pt)

常識を疑う視点を得られる本!

本にしては梱包が簡易的でしたが、発送はスムーズで早く受け取れました。 

本の内容からは、物を見る視点は人の数だけあり、それを網羅する事は出来ないことを感じました。視点を増やす意識を常に持ちたいと感じた。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.287
(5pt)

本当に言葉にできない読後感

読んでおくべき本。人間関係の視野の広がり、他人の心への配慮や想像力が開けた気がする。
人の数だけ「正しさ」があり、人の数だけ
「欲」がある。多数に拒絶されるような正しさや欲も、心でそう「感じた」こと自体は誰にも否定されないし、否定することもできない。そんな、個と個が連なって全体となり、その中で生きていかなくてはならない、なんとか折り合いをつけて生きていかなければならない。自分の感性を認めつつ、他者との繋がりを深めながら生きていこうと思えた本。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.286
(5pt)

正しさの傲慢に気づいた

朝井リョウさんの小説を初めて読んだが、面白くて一気に読み終えた。
視点がこれまでにないほど独特で、この後どうなるのか興味が止まらなかった。

多様性に寄り添うことこそ正義であり、社会貢献だと、
安易に信じることの傲慢さと浅はかさに気付かされた。

この本の登場人物ほど、社会から排除される痛みを味わったことはないが、
この世は、多数派が作ったものを正義としているという事実や、
正欲というものが存在すると認識することは、少しを生き方を楽にさせる。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.285
(5pt)

しんどい人たちのしんどい話

読み始めたら、止まらなくなり
ました。
たった一つ、人と違うということで
ここまで人生全否定になるものなのか…
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.284
(5pt)

男も女も人間のことも解像度が高い

昔、人から頂いた言葉に「あなたは人を分かることはできない。でも分かろうとすることはできる。」
があってまぁまぁ好きだったんですけど、「分かろうとする」理解の範疇を超えているものが世の中には存在すると思いましたし、そもそも浅はかな考えだと知りました。
想像し得るものから外れようとするならば許さず、排除して、これが常識だよねと、他者と確認し合ってマジョリティで作り上げてきた狂った普通に入ることに必死にならなければならない日本人は、特に苦しめられている気がしていたので、読んでいて色んな人物に感情移入できてあっという間の時間でした。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.283
(4pt)

多様性、マイノリティについて視野が広がった

多様性とか、ダイバーシティ、マイノリティなど考えるきっかけになった。

あのあと、寺井家はどうなったのだろう?
八重子はどんな思いで学祭に関わるの?
釈放後に3人は繋がれた?救われた?
など消化しきれなかった。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.282
(5pt)

思考の幅を広げさせてくれる作品

マイノリティな性欲を題材にした作品です。
登場人物たちは皆、独善的であったり、思い込みが激しかったり、鬱積した感情を抱えていたり、他者を蔑んだりと、負の部分をこれでもかと見せつけてきます。
そのため誰にも好感を持てず感情移入もできません。
でも、それと同時に共感できる部分も描かれています。
明らかに嫌な性格に描かれている人物でさえ、言動は乱暴でも一理あると思える部分がきちんと描かれているんです。
人間は千差万別で十人十色、完璧に生きられる人なんて存在せず、誰も彼も自分の基準で物事を捉えつつもその価値観に不安を抱き、手探りで生きているのだなと彼らを見て痛感しました。
そして彼らの強調されて描かれたそれらの部分は、多かれ少なかれ自分にも当てはまるところがあるので、読んでいて何とも言えない気持ちにさせられました。

他人に理解を求めたり、理解されることを諦めたり。
他人を理解しようと努めたり、理解するつもりなど毛頭なかったり。
そこに正解なんてないのに、多様性を受け入れて個々を尊重しよう、なんて考えは傲慢なのだということも思い知らされました。

他者を否定もせず肯定もしない、ただ黙ってありのままを受け入れるのが最善かと思いましたが、そもそも受け入れる、ということ自体が上から目線の傲慢な考えですし…うーん、難しい。
こんな感じで読後はすっきりしませんが、思考の幅を広げさせてくれる奥深い作品でした。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.281
(4pt)

結局どうなの?

言葉を操る能力は間違いなく優れているが
ストーリーが完成されているかどうかはちょっと考えちゃう内容でした。
登場人物ごとに章を進めていくという構成なので、序盤の叙述と終盤の結末が釣り合わないというか
結局この人最後どうなってるのかとか、明らかになってない人物が残っていたり、終わり方にモヤッとしました。
積読本だったので旅行中に読破して特に読んでよかった!とはなれませんでした。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.280
(4pt)

正しいとは何か

面白いというか、考えさせられる小説でした。
正欲という題名の通り、『正しい欲』とは何なのか。これから先多様性という言葉を見るたびこの小説を思い出すことでしょう。
自分が正しいと信じているものは、社会が決めた法律に反していない事である。全ての人々の正欲を理解する事は決して訪れない。この小説を読んでも思考が変わるだけで、正解はどれだけ時間が経っても分からないという虚しさを感じました。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.279
(5pt)

突き付けられました!

きっとこれ嫌な事件とかが起こるんだろうなぁって読み始めていた。
それどころじゃなかった。
じゃぁ、これからどうやって生きていけばいいんだ。という問いを突き付けてくる。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.278
(5pt)

良かった。

どこまでいっても自分自身の想像には限界があると思い知らされました。
とても言葉では表しきれないような気持ちにさせてくれる素晴らしい作品でした。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.277
(4pt)

自分以外の人間を理解なんてできない

ネタバレあり。正直な感想。

人は醜さを隠しながら生きている。
それを自覚していようと、いなかろうと。 
そしてそれぞれの「正しさ」を基準にしてしか生きられない。
だから「多様性」なんて言ったところで他人を理解なんてできない。
例えばわたしは性的マイノリティを強調する彼らがずっと悲劇のヒロインにしか見えなかった。
なぜ、そんなに世間を恨むのか。
あなたたちの言うマジョリティにだって辛いことはたくさんあるのに、と。
それだってわたしの「正欲」なのだろう。

終盤はそれぞれの「気づき」がきちんと描かれていて非常に良かった。  
一見バッドエンドのように思えるけれど、自分と深く向き合い「いなくならないから」「たくさん話そう」と言える相手を見つけた彼らはとても幸せなのではないかとすら思う。

読了の翌朝、ふと同じ会社の合わない同僚も自分とは違う一人の人間なのだと心の底から思うことができたことに驚いた。
わたしの中のドロドロした憑き物が落ちたような爽快な気分だった。
ただそれも持って1日だった。
結局わたしは「正欲」に支配されている。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.276
(5pt)

蓼食う虫も好き好き

好きというのは論理的ではなく情緒的なこと。
言葉で説明出来なくても、なぜか好きと思うことが言語化されていて良かった。
個人の中では平均的な意見は関係ないけど、平均的な世の中で生きていく必要があるのがわかりみ
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635
No.275
(4pt)

とても奥深い本です。

内容は難しいが、人との違いを理解できるようにしたい。
正欲 Amazon書評・レビュー: 正欲より
4103330635