■スポンサードリンク
烏は主を選ばない
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
烏は主を選ばないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まさか、こんなことになっていたとは。 前作『烏に単は似合わない』とあわせて一冊だったそうで、物語は表裏一体をなしている。 あの時はああだったこうだったというのが組み合わさっていくような構成も見事であるし、もともとそう組み立てられていただけあって、破綻することがない。 しかも、前作は姫君たちの華やかな足の引っ張りあいが招いた宮廷ミステリとなっていたが、本作は政治の駆け引きの渦中に巻き込まれた少年の成長物語となっている。 姫たちが人工的な人形のような仮面のような美しさを競い合っていたのに対して、少年は活き活きとした心の動きを見せてくれる。 その少年もただのぼんくら次男坊ではなかったという、ある種の正体がばれるところは両者共通であるが。 本当に面白かった。ぐいぐい引き込まれて、あっという間に読みおおせた。 それどころか、読み上げてからしばらく、前作と本作のどちらも振り返りたくなる。 ここまで隙がなく世界を築き上げた作者の筆巧者ぶりに脱帽である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1巻の話とほぼ同じ時間軸で進む2巻。 非常に元気でひねくれ気味の少年を主人公に据えて、姫君たちが若宮を巡ってバトルしている間若宮はこんなことをしてたんだよ~というのを描いています。 今作も権力争いを主軸に描いているため、誰が味方か誰が敵か、信頼に値するのは一体誰なのか――。 作者が次々と出してくる人物から敵と真の味方を見出すべく、読者は頭を必死にフル回転させて読む羽目になります。 そして、頭の悪い私はまたもやひっかけられました!1巻ほどの痛快さはなかったものの、してやられたーと叫びたいぐらいには面白い方向に話が転がります。 何より、少年の考え方が非常に魅力的。世間を斜めに見ることしか出来ない境遇の彼には、同情と親近感を覚えます。 ひねているけれど、故郷と家族を第一に思う芯の強さがあり頭の回転も速い。実に良いキャラです。今後も、末永く出演させて欲しい。 そしてやはり、これまた1巻のオチ同様に狂った性格の人物(2巻における黒幕)が面白い。 なるほど、確かにこんな人っていますよね。自分の信じた道を貫き過ぎた結果、どこか吹っ飛んだ思考回路で突っ走ってしまうタイプ。1巻よりも納得のいく黒幕像でした。 非常に面白かったし、1・2巻で表裏一体という構成が気に入ったので満点を付けましたが、今後改善して欲しい不満点を挙げさせてもらいます。 ・主人公の少年が、突っ込みうるさ過ぎ。元気で好ましいとは思いますが、一人だけラノベテンションで叫び続けるのもいかがなものかと…… ・またか……と思う、某キャラの性格の豹変。もう少し、唐突感が出ないように作れると違和感なく読めると思います 1巻に比べるとギャグチックな印象が増えた分(主人公のせいかな)、テンポよく読めて楽しかったです。酷評に負けず頑張ってください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
12国記が好きな人にはハマるんじゃないかな~ 世界観や登場人物がよくかけていると思うし、キャラに華もあると思う。 小説として終盤のどんでん返しを期待するなら1巻目のほうがインパクトあるんだけど、 主役はこの巻からメインになる雪哉くんの方が魅力的です。 3・4巻目を本屋に買いにいく時間が惜しくてkindleで買ってしまい、 一気に読んでしまいました。 夏刊行予定の5巻目が待ち遠しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一作目、二作目と読みました。 一作目で不可解だった若宮の言動が二作目で少し整理されます。元々一つの作品で構想を練っていたと後書きにありましたが、片方だけ読んでも不可解な部分が多いため、二作とも読まれた方がよいと思います。 その上での感想は、世界観や設定が非常に魅力的だということと、人物描写があまりに幼いということです。登場人部の中で、一人としてしっかり思い描ける人がいませんでした。表現、発言に違和感が残る。歴史や世界観の設定が細かいにも関わらず、登場人物はその設定を軽んじるような言動が多いのです。非常に勿体ないと思います。 正直なところ、書き方は十二国記を彷彿させる部分も多いように感じられました(謎解きの部分で「○○ではなかったか。」という書き方などは、あからさまでした)。 松本清長賞を受賞し、「この物語はホンモノだ」と帯が付き、本格派としてマーケティングされているからこその残念感です。筆者が若いことが後書きで何度も書かれていましたが、だからこそ、まだ受賞すべきではなかったのだと思います。ご本人にも酷です。ライトノベルならこんなに裏切られた感じはしなかったでしょう。 ただ、表紙のイラストが好きで、続きを買ってしまいそうです。出版社の方は良い描き手をお選びになったと思います。続編で筆者の人物描写が改善することを切に願います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このシリーズが楽しく面白くワクドキしながら読めるよう、修行します。 前作の「単」も酷いものでしたが、シリーズ二巻目ですから稚拙な文章もまともになったのかと期待しましたが、誰の台詞やら誰目線の情景やら餅を食い逃げしたのは誰なのやら、一読しただけでは頭に入ってきませんでした。本を投げつけたい衝動に駆られましたが図書館からの借本なので思い止まりました。 刊行されてるシリーズ全作を読めばハリー・ポッター並のハイ・ファンタジーが楽しめるらしいですがなぜ一巻から楽しめないのでしょうか。そんなに耐えねば得られぬ楽しみなら私は無理です。他の本を読みます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
単と主、2冊読みましたが、『ライトノベルを超えた』は褒め過ぎでしょう。 書評の人の絶賛は、その人の底の浅さが露呈したというべき? 世界観はまあいい出来と言えるかもしれませんが、ありがち。 登場人物の言動はしつけがなっていないと感じさせ、その原因は、作者の語彙の貧弱さからきているのでは?と思います。 また、若い人の書いたものらしく、理屈っぽ過ぎです。『論理的』なのと『説明する』のはちがうのでは? 最後のほうの謎解きが、説明文か論文みたい。 でも、ライトとしては楽しんで読みました。 単行本の値打ちはないので、文庫か、図書館で借りるべき。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
八咫烏シリーズ第二弾、今回は若宮側のお話です。 前回の女の園ミステリと違って、男衆の世界なのでアクションなども豊富です。 今回の主人公は若宮の側仕え『雪哉』。 ちょっと面白いキャラクターが可愛らしいぼんくら次男坊です。 作者の頭の中では、すでに金烏の世界観が出来上がっていると思うのですが、 まだまだ語られていない部分も多く、読んでいる途中で世界観から若干迷子に…。 若宮と主従の関係が『通常通りではないところ』に可笑しみがあると思うのですが、 その『通常通り』が描かれていない伝わりきらずにもったいなく感じます。 私は面白く読みましたので、続きも楽しみです。 ラノベ的に軽く読んで異世界を楽しみたい方に。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
4冊目まで読んで思うのは、この作者の物語はもっともっと深く広いのではないかということ。4冊目までいたっても、まだまだ人物を紹介している段階なのかも! 一冊だけをとると、ライトノベルふうでものたりなく思うかもしれませんが、いま出ている4冊を一気に読むと、ハリーポッターに夢中になったときのような、わくわ、ドキドキ、もっともっとこの世界の中にいたい気持ちがわいてきます。十二国記シリーズや守人シリーズのように、いつまでも終わってほしくないファンタジーの幕開けです。ファンタジー好きにぜひオススメしたい! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
つまらなくはない、です。が、面白いかと言われると…まだしも前作の方が良かった気がします。ラノベ風な会話が鼻につきだしてしまいました。「僕ぁ(ぼかぁ、と読むのでしょうか)」「てめえら」「あんた(絶対的な権力者に対して)」などは果たして世界観に合っているのか… また、庶民の暮らしなどが描かれず「権力者抗争」に重みがないです。短いので仕方ないかとも思いますが世界観がふわふわしてしまう原因でもあるかと思います。 まだ若い作者さんなのでこれからかとも思いますが、ラノベ風に早くも偏りはじめているのが残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の少年が、いろいろ奮闘して一生懸命走っている姿や、若宮との掛け合いがおもしろく、ほほえましく楽しめました。地方の出身と言うことで、前作の主人公と違い、鳥の姿になって飛ぶ場面が複数あり、この世界らしさをより味わえました。謎で冷たい印象を受けた若宮のことも、この本を読むと好感度がアップしました。『黄金の烏』も早く読みたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作で散々ないわれようだった若宮ですが、私はわりと好きです。前作のラストを思うと今回彼が使った偽名にきゅんとします。ただし話はつまらない。ですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「烏に単は似合わない」の同時間軸を若宮とその近習側から描いた本作。 こういった構造は複数の視点を持つことによって、 物語に広がりや膨らみが感じられ、カタルシスに繋がると思うのだが 残念ながらそれがない。 単体としては前作同様、魅力があり、するすると読み進められるのだが、 数カ所前作とクロスする場面があるくらいで、 重なりあうことによる魅力、というのが薄い。 また、政治的な駆け引きに関しても宮廷内の権力抗争といったところで、 国が揺るがせられるようには思えないのも残念。 そもそも「金烏」にどこまで、どんな能力があるのか・・・ 今後の作品で語られていくことを楽しみにします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作では1人の姫が正室に選ばれました(未読の方のため伏せます)。 その後のお話かと思って手に取りましたが… 物語は、前作と同じ時間軸。あの時宮廷で起きていた、もう1つのストーリーです。 そして、前作のレビューでさんざんな言われようだった若宮が出ずっぱりです。 表紙にばーんと居るのでちょっと嫌な予感はしましたが、本当ーに最初から最後まで 若宮(+少年1名)な物語です。 とにかく作者さんは、誰に何を言われようと彼がお気に入りキャラなんだという事は よーく分かりました(笑) 前作は、4人の姫の群像劇と平安絵巻のような宮廷の描写が魅力的で 一気に読んでしまいましたが、今回は姫達ははちらっと名前が登場する程度、 豪奢な着物も雅な宮廷生活も無く、何より登場人物の誰にも感情移入できなかったので 正直読むのが辛かったです。(あくまで私の個人的感想です。) と言う訳でからい点になってしまいましたが、この独特の世界観は好きなので 続きが出たらまた読みますよ。 前作では4人の姫のうち、1人だけ「その後」が描かれなかった姫がいるので 気になっています。 読者の想像に任せるという、作者さんの意図的なものかも知れませんが 次はできたら、彼女のその後が分かるお話だと嬉しいかな。 あと、表紙絵が好みです。あまりイラストレーターさんには詳しくないのですが 世界観に合っていると思います。 (前作の表紙を見た時は、一瞬一条ゆかりさんかと間違えたけど) 挿絵もあると良いのでは?長編小説にはたまに挿絵があると息抜きになるので… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少し厳しい評価かもしれませんが、期待して前作と合わせて2冊読んだ正直な評価は星3です。 話自体はつまらなくはありません。 世界観や小道具も凝っていることはまあそうですし、軽妙な会話も良いのですが…… なにぶん、物語の基本となる登場人物のヒエラルキーをぶち壊しにするような 登場人物の言動が多すぎです。 この世界の最高位の為政者である「金烏」に向かって近習たちが「この男」「あの男」呼ばわりしたり、 普段の会話がまるで少し上の同僚にはなしかけるみたいな話し言葉だったり、 殴りかかろうとしたり…… 萎えます。世界観大崩壊です。 金烏の親しみやすい人柄とかを演出しているのかもしれないですけれども それでもやりすぎです。 松本清張賞受賞作(前作)だからと私が期待しすぎた点もあるかもしれません。 しかし、はっきり言うなら、ライトノベルの類の小説でした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!