(短編集)

深川恋物語

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評判

深川恋物語の評価:

4.43/5点 レビュー 14件。 A ランク

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平均点4.43pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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未読の方はご注意ください

全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(5pt)

宇江佐さんの作品中でも特に素晴らしい!

宇江佐真理さんの新人賞受賞作ということで早く読みたかったのですが
比較的新しい作品ばかり読んでいて今になって初めて本書を読ませていただきました。

六作品からなる短編集で表題は深川恋物語というのですが
純粋に若い男女のハッピーな恋を書いているのは
一作目の『下駄屋おけい』だけでした。
大店のお嬢さんが自分より身分の低い幼馴染に恋をするお話しです。
身分違いなど意に介さない一途なおけいがかわいらしく
清々しい読後感に浸りました。

他作品は恋愛ものというより人と人の縁が中心になっています。
なんともやるせなさや切ない悲しい気持ちになる作品もありますが
人間てこんなふうにしか生きられないんだなぁ…、
江戸時代も今も同じじゃないかと考えさせられました。

さすがに新人賞受賞作だけあってどれもグイグイ読ませてくれる
感動の一冊です!
深川恋物語 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 深川恋物語 (集英社文庫)より
4087474631
No.7
(4pt)

縁の不思議さ

深川の恋物語が描かれていますが、その中でも「凧、凧、揚がれ」と「狐拳」が特にいいです。
「凧、凧、揚がれ」では、少女の儚い夢や面影が心に残ります。
「狐拳」では、人の縁の不思議さが主題になって、人情味豊かに描かれています。
作者は46歳で新人賞を取ってますが、諄さや凝るところが少なくて好感が持てます。
深川恋物語 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 深川恋物語 (集英社文庫)より
4087474631
No.6
(4pt)

人を想う気持ちにホロリとなる一冊です

「深川恋物語」のタイトルから、若い男女の様々な恋愛模様を書いた短編小説集かと思っていたのですが、その範囲に留まらない作品集でした。人を想う気持ちの切なさ、つらさ、喜びが男女、家族、隣人、親子の関係を通して書かれています。6つの作品がどれも異なる展開、結末ながら、どのお話にもホロリとさせられました。

私には「さびしい水音」が印象に残りました。相手を一途に想わずにはいられない女性のサガと、相手を大事に想いながらも自分の都合が先にたつ男の身勝手さが、上手く描かれていると思います。

宇江佐さんの初期の作品集で、小説としては話の運び方に少し素人くさい印象も感じますが、それを補ってあまりある人情味溢れる作品に仕上がっており、一読の価値ある一冊です。
深川恋物語 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 深川恋物語 (集英社文庫)より
4087474631
No.5
(5pt)

切ない

読んでいて切ない、日本人の心の根っこがこの時代にはあったんだ。
夜、寝る前に一編ずつ味わって読んでほしい。
深川恋物語 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 深川恋物語 (集英社文庫)より
4087474631
No.4
(4pt)

江戸時代にタイムスリップ

江戸時代の深川を舞台にした、6つの短編です。

ハッピーエンドあり、シビアな話ありで、でも、読後感が妙に爽やかで飽きません。

恋物語といっても、あまり生々しくなくて、

描写が丁寧なので、簡単に江戸時代にタイムスリップできます。

実際はどうかわからないけど、江戸時代ってこんなふうだったのかなーて思いましたよ。
深川恋物語 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 深川恋物語 (集英社文庫)より
4087474631
No.3
(4pt)

等身大の人間を描いた時代小説

6話からなる短編集だが、冒頭の「下駄屋おけい」が良かった。佐賀町の大店の娘が、向かいにある下駄屋の職人彦七の下駄を愛用している。履物問屋に嫁ぐことが決まって、最後に下駄を誂えるのだが……。ハッピーエンドの読後感が爽やかで、残りの5話も読みたくなる。書名に相応しい仕上がり。
 私が気に入ったのは、第5話の仙台堀。優柔不断で自分の思いをはっきりと口に出せない手代の姿が、実在する等身大の人の姿として力みなく描かれている。何やら切ないラストに哀愁を感じた。
 全体的にはストーリーの構成がしっかりしていて、人物や江戸風俗がきちんと描けている。時代小説として充分に堪能できる作品集だ。
深川恋物語 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 深川恋物語 (集英社文庫)より
4087474631
No.2
(4pt)

ストーリーにも味のある6編

江戸深川を舞台にした下町人情ものの短編集で、吉川英治文学新人賞受賞作。

いずれの作品にもヒロインが登場し、女の心を描く宇江佐さん独特の筆致である。

中には駄作かな?と思う作品も含まれているが、概してストーリー仕立てがうまく、読者を飽きさせない。

特に『凧、凧、揚がれ』は絶品。

また『狐拳』は、油断して読んでいると「あ、そういうことか」と意表をつかれる話の展開で、してやられた印象。
深川恋物語 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 深川恋物語 (集英社文庫)より
4087474631
No.1
(5pt)

まさに珠玉の短編集!

いずれもが江戸の深川を舞台とした、恋愛にまつわる6編からなる市井ものの短編集で吉川英治文学新人賞受賞作です。
とても、よくまとまった短編集と言えそうで、中には意外にもハッピーエンドじゃないものも含まれていて驚きましたが、却って印象深く心に残りました。当時の人々の葛藤して生きる様を見事活写しています。東京在住の方が読まれたら地理感もあってもっと実感が湧くかなあと思ったりもしました。
下記の2編が特に良かったです。
★「凧、凧、揚がれ」
凧師の末松は子供好きであり、子供を家に来させて凧作りを指南していた。当時、女の子が凧を造る風習はなかったが、次男の正次の奉公先の娘おゆいが凧造りをしたいと願ってきたので引き受ける。おゆいはなんと“西瓜”の絵の凧を揚げ!たがった・・・
宇江佐さんらしくない展開で、とっても印象的です。なんといっても、ラストで末松と正次が凧揚げをするところがとってもいいです。
★「孤拳」
おりんは、夫の連れ子である新助を実の子以上に可愛がっていた。というのも、自分自身に後悔すべき過去があるからだ。新助の為に、吉原・大黒屋の振袖新造である小扇を落籍して嫁に迎えようとするが、小扇は女中でいいと言ってると聞く。おりんは小扇に会いに行くが・・・
これは、今まで読んだ宇江佐さんの短編の中でベストかなあ。最後は本当に熱くなりました。
親子愛、本当にいいですねえ。
深川恋物語 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 深川恋物語 (集英社文庫)より
4087474631