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風塵 風の市兵衛
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風塵 風の市兵衛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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市兵衛の活躍迫力十分にあり読み応えがありました。シリーズもの毎回楽しみにしています。 | ||||
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当初は、これがこの小説の伏線として、どのような展開になるのかと期待しました。が、やはりルサンチマン(怨恨)を主体とした殺人事件の連発で、またか、の思いを噛みしめました。 人生にはルサンチマンは付き物なのでしょうが、このような難儀から殺人事件なしで、心ある人たちを救うという時代小説が、あってもいいのではないかと思うのですが、望むのは無理なのでしょうか。 私は風の市兵衛こそが、このような役割がぴったりの修行をしてきた人ではないか、と思えて仕方ないのです。市兵衛の素晴らしい算盤と剣と教養を、殺人事件の解決ではなく、人生の難問に呻吟する人々の苦悩の解決に活用できたら、と考えると心がはずみませんか。 また最近の時代小説は、殺人事件がらみの「同心もの」が多すぎると、皆さんは思いませんか。 | ||||
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今回は珍しくすっきりしない後味が残りました。 敵対する安宅猪史郎に、あまりにも感情移入してしまい、結局は”市兵衛の負け”みたいな形で決着したのが、その原因かもしれません。 それから、八王子千人同心のえぞ地入植というのが史実かどうか知りませんが、少なくとも、史実と思わせるような書き方がされています。 ところが、その”史実”が、ごつごつとした岩のように大きく、硬く、柔らかなストーリーのなかに溶け込んでいない印象を与えています。 悪いことばかりを書きましたが、上下巻をほとんどいっきに読ませる筆力は健在です。 市兵衛の、まっすぐに一本芯の通った生き様も魅力です。 「天下の約束も渡りの約束も同じ約束だ。どちらが大事か、それは戦う者が決める。だからみな戦うのだ。安宅さん、戦うことが生きる意味だ」(273ページ、10行め) うーん、やはり、こういうセリフを読むと、びびっときますね。 次巻を楽しみに待ちましょう。 | ||||
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これまでは得意の算盤や風の剣で弱きを助け悪を挫いてきた市兵衛ですが、今回の作品ではちょっと勝手が違う様です。 幕閣の失政の犠牲になり多くの仲間を失った蝦夷地開拓と守りを託された八王子千人同心達。 彼らの生き残りが仇と狙うはその当時の幕閣の一人です。 狙う方にも狙われる方にもそれなりの理があり正義があるため前編、後篇とも悪人は存在しません。 市兵衛はただひたすらに自分が雇われた元幕閣であった奥平家のために力を尽くします。 生き残った千人同心達を騙す等して裏で操る悪人がおれば、市兵衛の風の剣にも活躍の場が生まれ、作品的には盛り上がったと個人的には思います。 元幕閣とその側室や幼い若様、姫様を襲う千人同心達も潔い武士の魂を持っています。 その彼らを市兵衛がバッタバッタと風の剣で薙ぎ倒してしまえば読者の市兵衛への賛美は無かったかも知れません。 そういった意味では市兵衛の為人は十分生かされておりますが、剣と算盤での活躍は封じられた作品かも知れません。 | ||||
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本編の背景は幕末です。 虎視眈々と蝦夷地への進出を目論むロシアの動きを封じるため、幕府は八王子千人同心を開拓団として蝦夷地へ送り込みますが、 幕府のあまりにも杜撰な計画により厳しい冬に直面した千人同心達は次々に命を失い計画はとん挫します。 生き残った千人同心は江戸に舞い戻り杜撰な計画を立てた幕閣や蝦夷で同心たちを見殺しにした旗本への復讐を誓います。 いつもの様に算盤仕事を願っていたものの紹介された仕事は藩邸の庭の警備との触込み。 仕方なく、とある藩邸に赴いたところいきなり御前試合で剣の腕を試され、何か剣呑な雰囲気を感じる唐木市兵衛です。 採用されて紹介された大殿の側室は青い目の美女。更に市兵衛の不安が募ります。 市井では洋式短銃で旗本が暗殺され奉行所の定町廻り同心である渋井が事件解明に動き出しますがお手上げ状態。 いつもの風の剣は上巻のためかちょっと地味で、市兵衛を好きになる女性も現れずちょっと残念。 下巻に期待。 | ||||
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