洪水はわが魂に及び

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洪水はわが魂に及びの評価:

4.00/5点 レビュー 11件。 A ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(5pt)

物悲しく疾走する物語 ですよ

知恵遅れの幼児ジンとともに核避難所跡に籠った狂人勇魚と、自由航海団を名乗り猛進する若者たちの交流の物語。自らの力で暴れ飛び出したい自由航海団の若者たちであるが、その怒りや危機意識は妄想の範囲内であり、エポックメーキングを予測したり自ら創出しようかと考えてみるにとどまっている。樹木の魂、鯨の魂の想念において航海団のリーダー喬木と通じ合った勇魚は、ジンとともに籠りきりの生活を脱し航海団と行動してゆく。明らかな閉塞感は漂いつつも打破すべき目標が明確ではなく、航海団は迷走しながらも前へ前へ進もうとする。知恵遅れジンの「…ですよ」という静かな口調、粘り付くような性描写に象徴される航海団の伊奈子の伸びやかな性格、それらが物悲しい物語を美しく薄明るくしている。内部闘争を経ながら、航海団が外部(社会)と接触するべく下巻へと続く。
洪水はわが魂に及び 上巻 Amazon書評・レビュー: 洪水はわが魂に及び 上巻より
4106006235
No.3
(5pt)

物悲しく疾走する物語 ですよ

知恵遅れの幼児ジンとともに核避難所跡に籠った狂人勇魚と、自由航海団を名乗り猛進する若者たちの交流の物語。自らの力で暴れ飛び出したい自由航海団の若者たちであるが、その怒りや危機意識は妄想の範囲内であり、エポックメーキングを予測したり自ら創出しようかと考えてみるにとどまっている。樹木の魂、鯨の魂の想念において航海団のリーダー喬木と通じ合った勇魚は、ジンとともに籠りきりの生活を脱し航海団と行動してゆく。明らかな閉塞感は漂いつつも打破すべき目標が明確ではなく、航海団は迷走しながらも前へ前へ進もうとする。知恵遅れジンの「…ですよ」という静かな口調、粘り付くような性描写に象徴される航海団の伊奈子の伸びやかな性格、それらが物悲しい物語を美しく薄明るくしている。内部闘争を経ながら、航海団が外部(社会)と接触するべく下巻へと続く。
洪水はわが魂に及び (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 洪水はわが魂に及び (上) (新潮文庫)より
4101126127
No.2
(4pt)

独特な世界を構築しているのに・・・

著者の筆力は語るまでもないが、その世界の構築力に凄まじい才能を感じる。
近年の作品は四国の山奥を舞台にした壮大なストーリーのものが多いが、この作品は「われらの時代」や「性的人間」からの流れで読める長編だと思う。著者の「そっち系」が好きな人は是非読んだほうがいいと思う。
グロテスクともいえる物語が進む中で、子供の言葉がとても優しくて読んでいて嬉しかった。
大江さん、こういうのもっと書いて!
洪水はわが魂に及び(下)(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 洪水はわが魂に及び(下)(新潮文庫)より
B00IP4BZ1G
No.1
(4pt)

独特な世界を構築しているのに・・・

著者の筆力は語るまでもないが、その世界の構築力に凄まじい才能を感じる。
近年の作品は四国の山奥を舞台にした壮大なストーリーのものが多いが、この作品は「われらの時代」や「性的人間」からの流れで読める長編だと思う。著者の「そっち系」が好きな人は是非読んだほうがいいと思う。
グロテスクともいえる物語が進む中で、子供の言葉がとても優しくて読んでいて嬉しかった。
大江さん、こういうのもっと書いて!
洪水はわが魂に及び (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 洪水はわが魂に及び (下) (新潮文庫)より
4101126135