さすらいのキャンパー探偵 降らなきゃ晴れ
評判
さすらいのキャンパー探偵 降らなきゃ晴れの評価:
3.33/5点 レビュー 6件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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さすらいのキャンパー探偵 降らなきゃ晴れの評価:
3.33/5点 レビュー 6件。 C ランク
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さて香納諒一。日本で数少ない一人称ハードボイルドの書き手として,このジャンルが好きな私はデビュー当時から応援してきた。でも今一つパッとしない。この「一人称ハードボイルド」っていうジャンル自体自体もう徹底的にパッとしない。読書人口の中心が女子供と女になりたい男と子供のままでいたい男に移っちまった今の時代(これ,確か原りょうの言い回し,てへ),そりゃいないよ一人称ハードボイルドの,それも良作を読みたい人間なんて。で,必然的に,香納諒一は売れない。売れないから今一つ腕も上がらない(失礼!)。
と思っていたら,本屋で偶然この「さすらいのキャンパー探偵」シリーズを発見。チラ見したら主人公はお馴染みの辰巳氏ではないの。で,シリーズ3冊出ているうち,本屋にあった2冊を購入。
読んでみると,これは結構いい。いい意味で力が抜けて読みやすい。文章は相変わらず達者だけど,出くわす事件は,あっさりと書いているからでもあるけど,昔のような重みが抜けていて,私のような初老のじじいには読みやすい。
目の付け所も面白い。最近の車中泊ブーム?を取り入れて,辰巳氏,風景カメラマンとして観光地を巡りながらの車中泊探偵。これって,一人称ハードボイルド+車中泊しながらのトラベルミステリーっていう新ジャンル??
内容もほどよく軽くて,最近は時代小説に走りがちな私にはちょうどいい(50歳過ぎてから一人称ハードボイルドの分厚いやつを読み切る元気がない・・・)。1冊に3話という長さもちょうどいい。
辰巳氏には,この調子で日本中を回って歩けばいずれネタの付きかけてる二時間サスペンスからも原作にしたいっていうお呼びがかかりそう。そうすればもっと売れて注文が来る。個人的には,香納諒一がブレイクしなかった一番の理由は,売れなかったから。逆説的だけど,大沢在昌の鮫,池井戸潤の半沢的な「出会いがしらのホームラン」的な作品があれば香納諒一はもっと読まれた作家だと思う。そして書くことでもっともっと上手く面白くなった作家だともう。そういう意味で,香納諒一にはこのシリーズは大事にしてほしい。やっと香納諒一がブレイクするぞ,という期待も込めて星4つ。