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(短編集)

まるまるの毬



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【この小説が収録されている参考書籍】
まるまるの毬 (講談社文庫)

まるまるの毬の評価: 4.59/5点 レビュー 41件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.59pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 1~20 1/3ページ
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No.41:
(4pt)

家斉の落胤

第一話「カスドース」を読み始めたらいつか読んだ記憶が蘇った。
大矢博子=編「時代小説アンソロジー 味比べ 」に収録されていた。
菓子職人治兵衛とその娘と孫娘が営む変わり種菓子。
全国を回って作り方を覚えて商っている。

孫の武家への嫁入り修行の際、治兵衛が家斉の落胤であることが発覚し破談に。
菓子を通じて親子の人情に感動した。

一般文学通算2827作品目の感想。通算3801冊目の作品。2024/07/05 09:15
まるまるの毬 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:まるまるの毬 (講談社文庫)より
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No.40:
(5pt)

【ネタバレ無し】第36回(2015年)吉川英治文学新人賞受賞作品

各章題の和菓子を象徴にして家族を描く連作小説。
著者さんは、本作品でタイトルの賞を受賞した後、2021年に第164回(2020年下期)直木賞を「心淋し川」で受賞しています。
さまざまな思いをひとつの風景に投影する表現の美しさに感動し、起伏ある展開に惹き付けられました。
なにより、現代のインフルエンサーが発する価値観についていけない私には、治兵衛の家族や商いのあり様にとても居心地好さを感じました。 ネットニュースに放たれる、いわゆるこたつ記事や獣じみた匿名コメントを読んで心に痛みを感じる弱い私を、別の価値観に連れ出してくれた・・・巻末の「講談社文庫刊行の辞」をまさに体現したような作品だと感じました。
そして、読後は甘味を求めて深く考えずに食べていたスーパーの和菓子についてもなんだか感慨を覚えるようになりました(笑)
解説も作品を端的に表現している部分があってとてもよかったです。
続編の 亥子ころころ (講談社文庫) も楽しみです。
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No.39:
(5pt)

スタバで号泣してしまう

ちょうど最後の篇のクライマックスをスタバで読んでいて、感動で号泣してしまいました〰恥ずかしかったけど感無量❣
めっちゃ良いです〰❢
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No.38:
(4pt)

菓子屋の幸せ

2014年に出た単行本の文庫化。
 「カスドース」「若みどり」「まるまるの毬」「大鶉」「梅枝」「松の風」「南天月」の7話から構成されている。
 菓子屋の一家をめぐる物語だ。菓子をめぐって引き起こされる禍福を通して、家族の幸せというものが描き出されていく。
 個々の菓子は、彩り程度。もう少し描写に工夫がほしい。
 江戸の封建的なイメージがあまりに定型的すぎるのでは?
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No.37:
(4pt)

菓子職人治兵衛と娘、孫娘の家族の思いやり。

江戸時代の家族の情緒と深い愛情に満ちた作品。麹町の小さな菓子屋の南星屋。行列ができる菓子屋で売り切れ御免の評判の菓子屋。菓子職人の治兵衛は62歳。娘のお永は、出戻り。夫の不貞に怒り離縁した。そして、その娘の16歳のお君。テキパキとこなす、愛嬌のいい看板娘。治兵衛には、人には言えぬ秘密があった。そして、お永も悩みを抱えていた。お君にも、500石の武士の河路金吾とからの求愛があった。それぞれの人生を生きている家族。その絆は、愛情に満ち溢れている。
 久しぶりに、いい家族の物語を味わった。
 菓子には、名前がある。カスドース、わかみどり、まるまるの毬(いが)、梅枝、松の風、南天月と。和菓子の持つ魅力を放つ。南星屋の菓子は、その日の限定で二から三品、季節ごと、仕入れ具合や天気で毎日のように変わるおまかせの菓子屋。治兵衛は日本の各地を巡って、名菓を味わってきた経験を思い出し、再現する。そして、最後の自分のオリジナリティの南天月を作る。和菓子の世界も奥行きがある。月見団子のいわれ、ザボンを使ったお菓子など興味を惹く。
 カスドースは、カステラのこと。平戸藩の秘伝の菓子。カスドースは、秘伝の菓子の技術を盗んだと言って、店の禁止を命じられる。平戸藩の菓子とは、レシピが違うといって治兵衛は申立する。その当時はタマゴも砂糖も高く、治兵衛は、タマゴは豆腐、砂糖は干し柿を使って作っていた。そこから、平戸藩の武士である河路金吾との縁談に発展していくのであるが、治兵衛の出自が江戸幕府は、二人の縁談を取りやめさせるのだった。平穏な江戸時代、武士は何をすべきなのか?手に職がある方がいい富樫職人になろうとする下級武士の息子。その息子は妹思いであり、父親思いだったのだ。治兵衛は、武士の身分を捨てて、菓子職人になった自分の人生を振り返る。家族三人が、自分の生き方を見つめ生きている姿が清々しい。忘れていた家族のあったか味がなんとも言えず、いい味を出している。
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No.36:
(5pt)

おもしろくて、少ししんみり

和菓子の蘊蓄が混ぜ込まれた人情噺です。人間の優しさだけでなく、じんわりと苦味が効いたストーリーが絶妙です。読了後に和菓子が食べたくなりますね。
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No.35:
(4pt)

自分よりも家族が大事な、温かい3世代3人の物語

家系を隠して各地を流浪する職人になった治兵衛、その娘でバツイチのお永、ちゃきちゃき孫娘のお君の、3世代3人が切り盛りする麹町のお菓子屋さんが舞台。刺激的な本や動画にうんざりなときに読むと癒される。

3人とも、自分よりも家族が大事。そしてお菓子をこよなく愛する。だからこそ、次々と降りかかる災難は、逆に3人の結束を強めるのである。

出てくるお菓子、全部試食したい!やはり和菓子はストーリーがあっていいなぁと思わせる。

続編があるらしく、読んでみよう。
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No.34:
(5pt)

美味しそう

ダイエット中なのに作中に登場するおかしがあまりにも美味しそうで和菓子が食べたくなってとても困った
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No.33:
(4pt)

心がほっこりする。

主人公の治兵衛は五百石の旗本の次男で、しかも、、、なのに、今は小さな菓子店の主人であるという、あまりにもあり得ない設定だと思いました。が、読み進むに連れて家族というややこしいけど、暖かい関係を描いた物語なのだと納得。家族経営の小店だが、それゆえにお互いを思いやる心が読み手の私の心もほっこりさせます。
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No.32:
(5pt)

宇江佐真理か西條奈加か

登場する人物、状況の設定がきわめてしっかりしています。ストーリーテラーとして一流だと感じました。読みながら宇江佐真理の髪結い伊三次シーリーズと比較していました。どちらも大好きですが、さすが直木賞受賞作家という力量を示しています。話に引き込む力は相当なものです。宇江佐真理が亡くなって、淋しい気持ちでしたが、それを補って余りある作家を知りました。南星屋の人々や治兵衛の弟五郎(石海)の今後がとても気になります。ぜひシリーズ化してもらいたいものです。
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No.31:
(5pt)

ほのぼのとしていいお話

西條さんの作品はこれが初めてでした。一話一話が独立していながら、全体として一つの作品になっており、とても面白いお話でした。お菓子の描写はとても詳細で、まるで池波正太郎の鬼平犯科帳や剣客商売に出てくる料理の描写のようでした。江戸時代の豊かな食文化が垣間見える描写でした。
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No.30:
(5pt)

ストレートな物語

初めての時代小説、ハマりました。人情や恋などベタと言えば終わりですが、安定感があって面白い。喋りすぎない時代だからこそ伝わる思いがある。ストレートな物語は時代小説ならではと思った。あとカステラ食べたくなった。寝る前に読むと甘いものが食べたくなる禁断の小説。
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No.29:
(4pt)

人情連作7編

2015年第36回吉川英治文学新人賞過去受賞作。江戸時代劇人情もの。
還暦の菓子職人治兵衛と出戻り娘お永、孫の看板娘で数え16のお君。麹町のささやかな菓子屋「南星屋」を舞台に家族の絆が美味そうな菓子とともに語られる、人情連作7編。

若い頃諸国を巡った治兵衛の供する「南星屋」の菓子は、日に二三品で、その品書きも、季節ごと、仕入れ具合や天気、気分次第で毎日のように変わる~など。もう甘み好きにはたまらん店で、小店ながら大繁盛。でも、主人には出自の秘密があって…
弟の坊主、五郎も良い味だしてます。
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No.28:
(5pt)

和菓子のような小説!

Kindle版を購入。1話30分程度なので、寝る前に布団の中で1話ずつ読みました。続きが気になって一気読みしたくなるような、刺激的な小説ではありません。和菓子のように、ちょっとずつ、大切に、味わいたい小説です。毎夜ほっこりした気持ちにさせてもらいました。
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No.27:
(4pt)

面白かった。

江戸時代の菓子について何の知識もなかったので、大変面白く読めた。時代の雰囲気もよく描けていた。なかなか面白い書き手が出てきたと思います。
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No.26:
(4pt)

肩肘張らずに読める良作

上品かつ美味しそうな表紙と、心地よい響きのタイトルに惹かれて、こちらを読んでみました。

普段はミステリーやSFを好んで読むためか、読みはじめの頃はただひたすらに退屈でした。
しかも、人情物は感動の押し売りだという偏見を持っていたため、この本を選んで失敗したなあ、とまで思っていました。

しかし登場人物たちの想いは、押し売りどころか慎み深く上品なテイストで、淡々としているけれど、とても温かく描かれているではないですか。
そして読みやすい文体と素晴らしい構成が相まって、気がつくと物語に入り込んでいました。

ただ、登場人物に共感はするけど、あまり感情移入は出来ませんでした。
そのためか、読後は「面白かった!感動した!最高!」とまではいきませんが、不思議と物足りなさは無く、「とても良い物を読んだ」と心地よい気持ちにさせてくれました。
感情移入できなかったからこそ、この静かな感動があるのかなと思います。

私がそうなのですが、時代小説には馴染みがなく少々身構えてしまうような方でも、肩肘張らずに読める良作ではないでしょうか。
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No.25:
(4pt)

一気読み!

人情味あふれるストーリー。
甘ったるいハッピーエンドじゃなく、希望がもてるラストは胸のあたりがあたたかくなります。
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No.24:
(5pt)

問題なし

問題なし
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No.23:
(5pt)

ほろり

あー面白かった、よかったあ。江戸のおじいちゃん、娘、孫娘三代で支える菓子屋の南星屋の話。お菓子を巡っていろいろな事件が起こる連作短編集。主人の治兵衛(おじいちゃん)の弟の和尚もいい味を出している。最後は、ほろりとする人情物、西條奈加さん最高!お菓子も美味しそう。
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No.22:
(3pt)

物足りない。菓子作りの話は脇なのね。

自分の先入観で、苦労しながら菓子作りをして世間で成功していく話だと思っていました。でももう最初から主人公は菓子作りの天才であっさりと作ってる。菓子はおまけのお話なのね。まあそれでも全部読んだけど。自分の期待と違った。
まるまるの毬 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:まるまるの毬 (講談社文庫)より
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