野望女刑事
評判
野望女刑事の評価:
3.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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野望女刑事の評価:
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著者の自己解説的な「あとがき」がついていた。「中間官能小説の復権をめざして」とあった。なるほどこれがこの作家の狙いであったのかと膝を叩いた。
中間官能とは、昭和後期まで一般文芸とほぼ同等に評価されていた物語性の強い官能小説群と記憶している。
梶山季之、豊田行二、阿部牧郎などのスター作家がこの分野に入るはずである
だが平成に入ってから、官能小説のAV化が進んだせいで、いつの間にかなくなっていた。
三十年後のいま、「官能エンターテインメント」なる惹句を多く見かけるようになった。沢里裕二が、その第一人者であることは間違いない。人気の秘密もわかる。時代認識とと国家観が実にしっかりした作家なのだ。
たとえば「闇社会を乗っ取られるのは、この国が乗っ取っれるのに等しい」(処女刑事・横浜セクシーゾーン)
などの一文は、まさに正鵠を得ている。日本のヤクザがすべて中国やロシアに乗っ取られたら? ぞっとする。
あくまで娯楽小説であって、政治的な意図はないのは承知のうえである。