情事 撮影所法務部 妻木悠人の事件簿
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主人公の真面目で先走るキャラもよく、映画制作スタッフの作品に対する感情と撮影中に起きる殺人事件に対する感情の温度差なども面白かった。 映画撮影の裏面、特に「夜の音」の録音などなど、一般人には新鮮で初めて知ることも多く、大変興味深かった。 映画のように場面が切り替わったり、映像を観ているような感覚にもさせられ、また、ところどころ、クスッと笑えるところもあり、肩が凝らずに読めました。 映画好きの方はもちろん、あまり映画を観ない方にも是非おすすめ! | ||||
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陰りが出始めた頃とはいえ、まだまだ映画全盛期であった昭和34年の映撮影所が舞台の小説。 助監督出身の著者だけあって、撮影所内の生き生きとした様子が活写されている。もう映画好きにはたまらない作品。 ただ、小説自体の展開となるとやや冗漫な印象だ。第一章はほとんど「昭和34年の撮影所の様子はこうだった」という描写に終始しているので、物語がどう進むのだろうか、という興味は次第に薄れていく。第二章の序盤からようやく死体があらわれ、物語が動き、ここからテンポがよくなる。 だが、結末はといえば、予想通りでやや落胆した。 この作品にエロシーンなどは必要だったのだろうか? タイトルも『情事」をメインにする必要は全くない。「撮影所法務部妻木悠人の事件簿」のほうがしっくりする。 背景と着想が素晴らしいだけに、惜しい作品だった。 著者の映画界の知識をもってすれば、たとえば、浅田次郎の「活動写真の女」ぐらいに仕上がった作品であろう。 とりあえず続編が出ることを期待する。 | ||||
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書き下ろしの小説にもかかわらず、解説が掲載されている。 筆者は『この世界の片隅に』の片渕須直監督で、安達瑶(2人の合作作家の片割れ)とは40年前に日本大学藝術学部の同期生で、大学3年時、安達の自主制作映画作りを手伝った仲だそうだ。 その後、片渕はアニメーション界へ、安達は映画の助監督へと進む。 『情事』は昭和34年の「大東映画」東京撮影所が舞台だ。司法浪人くずれの25歳男がなぜか撮影所の法務部に就職し、入社早々、殺人事件に巻き込まれる広義のミステリーなのだが、当時庶民最大の娯楽であった映画界の現場と、制作現場の熱い人間たちが緻密に描かれていて、ノンジャンルのエンタメになっている。 強いて言うなら「おとなのライトノベル」。 本文は350ページで、読むのに3時間半を要したのだが、2回の休憩を挟んで一気読みした。 安達瑶と言えば代表作は『悪漢刑事』で、シリーズはここまで18作続いている。酒飲みで女好きで仕事嫌いのどうしようもない刑事主役の「B級エンタメ」だ。 が、本作『情事』は違う! 大袈裟に言うと、これまでの読者本位から自分本位へ。書きたいものを書いていいんじゃないか、という心境が見て取れそう。書き手が楽しんでいると、読むほうだって楽しい。 エロなシーンもあれば、最後にはどんでん返しもあるし、後味もたいへんによろし。 起承転結がしっかりあるので、読みやすかった。 | ||||
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