報いの街 新・悪漢刑事
- 悪漢刑事 (17)
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スラプスティック(ドタバタ)な喜劇、と受け取って読むひとには面白いエンタメだろう。刑事小説らしいから買ってみた、という読者であれば荒唐無稽な悪ふざけと受け取るかもしれない。 私はこのどちらでもなくて、主人公たる悪漢刑事の立ち回りを通して描くエスプリが効いたアナキズム小説、という立ち位置で読んだ。 簡単に言っちゃうと悪漢刑事シリーズに通底しているのは「くそくらえ!」。硬直した社会なんてくそくらえ、腐敗した警察と権力もくそくらえ。ついでに、常識がすべてだと信じ込んで自由をどんどん狭めているいまの風潮に対してくそくらえ。 ここまではちゃめちゃな悪漢刑事や昔ながらの仁義あるヤクザなんて、現実にはいない。しかし小説なんだから、非現実な話を愉しめばいいと思う。 蛇足ながら、著者は一日も欠かさず日記を書いている。それも毎日、最低でも1200字くらいの詳細なライフログだ。日記を読んでいくうち、著者に関心(感心)を持てたなら、この文庫か、『情事 撮影所法務部 妻木悠人の事件簿』(角川文庫)あたりを読むのがいいと思う。 | ||||
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ストーリーはここの概略に書かれているとおりですが、ああ、期待通りねという感じの単調な内容でした。 ヤクザ物が好きな人にとっても、そうで無い方にとってもあまり楽しめない作品だと思います。 中古で1円か図書館ならお勧めですが、定価で買うなら他を探すことをお勧めします。 | ||||
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足を洗ったヤクザに対する偏見や、カタギになっても暴排条例で住みづらくなっている社会の現状が身近に感じられ、なぜ犯行を企てるのか、なぜ子供までこんな目に合ってしまうのか、など、色々考えさせられる作品でした。 主人公の佐脇刑事のめちゃくちゃなんだけど、人情味溢れるところや、濡れ場もよかった。 子供を虐待する父親とのシーンなどは、迫力があって引き込まれ、子供達はどうなってしまうのかと、最後までドキドキしながら読みました。 このシリーズの他の作品も読んでみようと思います! | ||||
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昭和の映画全盛時の撮影所を舞台にした『情事』という作品で、安達瑶氏の作品に初めて出会った。ミステリ的要素はともかく、当時の映画界が活写されており、素晴らしかった。 そしてこの度、著者の人気シリーズとされる悪漢刑事の最新作を読んだ。 残念ながら、本作では肩透かしを食らった バイオレンスがない。また、現在の暴力団の真の姿も描けていない。 暴排条例施行当時から、よく暴力団の人権は議論されたものだ。 著者の訴えたいことはよく理解できる。 足を洗った組員たちのその後の行き場のなさから、更生の余地をなくしているのが現状だ。 それはそうなのだが、『悪漢刑事シリーズ』というからには、もっと破天荒なストーリーを期待していた。 本作は妙に社会派的であり、センチメンタルな印象が強く、残念ながら最後まで、カタルシスを得ることが出来ずじまいであった。 安達瑶氏とは、こういう作風の作家なのか? どうせなら、 主人公佐脇が、黒川博行氏の疫病神シリーズの桑原ぐらい振り切っていれば、この問題にも、より深くメスを入れられたのだとと思う。 もっとも、シリーズの立ち上がりの様子を知らないので、第一作目を読んでみることにする。 | ||||
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