キミとは致命的なズレがある
評判
キミとは致命的なズレがあるの評価:
4.17/5点 レビュー 18件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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キミとは致命的なズレがあるの評価:
4.17/5点 レビュー 18件。 B ランク
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著者の次作、"俺が生きる意味"からこちらに辿り着きました。
内容としては、暗いサスペンス物で、叙述ミステリを含んでいます。視点が"信用できない語り部"に置かれた、高い技術力を感じる作品でした。
最後まで読まないと腑に落ちないと言う点において、この小説を見つけ出した編集者のファインプレーが光る作品です。
また、現実の心理学(集合的無意識)に絡めて空想の心理学(アインズヴァッハの門)を織り交ぜているため、妙に現実感があり生々しさを感じさせます。
星-2について
惜しむらくは、登場人物の会話内容が現実に則しているように感じられない部分が多い点です。
キャラの会話がお芝居のように感じられ、会話分の語尾のくせが強い(感嘆符や促音の多用)ため、冷める読者もいるかもしれません。
このくせは次作でも同様なので、著者が意識して多用しているのでしょうが、会話の臨場感よりも"そう言わせている"わざとらしさが目立ってしまっています。著者の技術力が悪い方向に働いている部分だと感じられました。
評価点である空想の心理学においては見識の深さとともに、くどさ(意図しない知識のひけらかし)も感じられるため、読者を選ぶ作品でもあります。
また、地の文でも表現の粗が目立ちますが、この点は処女作と知っているかで評価が分かれるでしょう。
作品そのものにはシリーズ化できるポテンシャルがあったと思いますが、売れ行きが伸びなかったのか、作者がキャラをリアルに感じられなかったのか、単巻完結です。
"たられば"になってしまいますが、編集と協議して、より洗練された作品に仕上げていれば神作になっていた魅力があります。
ライトノベルというよりは文芸寄りな作風であり、見るものを選ぶ一方、努力と才能を感じる力強い作品でした。