グラスホッパー

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評判

グラスホッパーの評価:

3.71/5点 レビュー 432件。 B ランク

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平均点3.71pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全142件 81〜100 5/8ページ
No.62
(3pt)

小技は相変わらず面白いのだけど、物語にはいまいち入り込めず。

漫画のような『チルドレン』や(実際映画化されたけど)映画のような『ゴールデンスランバー』に負けじと、本作でも作り話感満載の設定と筋書きが炸裂。これらではその非現実感が織りなす伊坂ワールドにハマることができたが、本作品ではいまいち入り込めなかった。

ユニークな殺し屋達がバトルを繰り広げるという週刊少年漫画誌にありそうな設定。これ自体が悪いわけではない。ただ、漫画として描かれれば面白く感じるかもしれない設定も、小説で料理されると紙面上に幼稚な香りだけが残ってしまうようで。あと、組長や最後の殺し屋のやられ方などが味気ないというか、中途半端な展開もちょっと残念だったかな。

ユーモア溢れる台詞や言い回しは健在で、そういう小技は相変わらず面白いのだけど。
グラスホッパー Amazon書評・レビュー: グラスホッパーより
4048735470
No.61
(3pt)

小技は相変わらず面白いのだけど、物語にはいまいち入り込めず。

漫画のような『チルドレン』や(実際映画化されたけど)映画のような『ゴールデンスランバー』に負けじと、本作でも作り話感満載の設定と筋書きが炸裂。これらではその非現実感が織りなす伊坂ワールドにハマることができたが、本作品ではいまいち入り込めなかった。

ユニークな殺し屋達がバトルを繰り広げるという週刊少年漫画誌にありそうな設定。これ自体が悪いわけではない。ただ、漫画として描かれれば面白く感じるかもしれない設定も、小説で料理されると紙面上に幼稚な香りだけが残ってしまうようで。あと、組長や最後の殺し屋のやられ方などが味気ないというか、中途半端な展開もちょっと残念だったかな。

ユーモア溢れる台詞や言い回しは健在で、そういう小技は相変わらず面白いのだけど。
グラスホッパー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: グラスホッパー (角川文庫)より
404384901X
No.60
(3pt)

ハズレでもアタリでもない

基本的に伊坂幸太郎は大好きな作家です。今まで読んでいて面白くないと思った作品は
ありません。私にとってハズレの無い作家さんです。

それで『グラスホッパー』。
ハズレではないですね。でもアタリでも無かった。
数多く読んで慣れちゃったのかもしれないけれど、そういうのとも違うような気がする。
伊坂幸太郎の代表作にはなりえないだろうな。
グラスホッパー Amazon書評・レビュー: グラスホッパーより
4048735470
No.59
(3pt)

ハズレでもアタリでもない

基本的に伊坂幸太郎は大好きな作家です。今まで読んでいて面白くないと思った作品は
ありません。私にとってハズレの無い作家さんです。

それで『グラスホッパー』。
ハズレではないですね。でもアタリでも無かった。
数多く読んで慣れちゃったのかもしれないけれど、そういうのとも違うような気がする。
伊坂幸太郎の代表作にはなりえないだろうな。
グラスホッパー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: グラスホッパー (角川文庫)より
404384901X
No.58
(3pt)

内容が薄い気がする

おそらく読む人によって印象が大分違う小説だと思います。
正直、僕の中では響くものが少なかった小説でした。

話が退屈かというとそうではないのですが、主人公の一人である「鈴木」は
なんだか事件に巻き込まれた”だけ”になっている気がしてスッキリしませんでしたし、
他の2人との視点の入れ替わりが激しく、結果的に内容が薄く感じました。
また、「鈴木」の妻が亡くなった事柄がストーリーや「鈴木」心情に大きく影響し
物語の中で重要なポイントになるのかと思いきや、単なる切っ掛けに過ぎないのも疑問を感じました。


ただ、「魔王」が「モダンタイムス」を読んだ後に自分の中で大きく変化が起こったように、
この作品も「マリアビートル」を読んだあとに改めて評価したい。
グラスホッパー Amazon書評・レビュー: グラスホッパーより
4048735470
No.57
(3pt)

内容が薄い気がする

おそらく読む人によって印象が大分違う小説だと思います。
正直、僕の中では響くものが少なかった小説でした。

話が退屈かというとそうではないのですが、主人公の一人である「鈴木」は
なんだか事件に巻き込まれた”だけ”になっている気がしてスッキリしませんでしたし、
他の2人との視点の入れ替わりが激しく、結果的に内容が薄く感じました。
また、「鈴木」の妻が亡くなった事柄がストーリーや「鈴木」心情に大きく影響し
物語の中で重要なポイントになるのかと思いきや、単なる切っ掛けに過ぎないのも疑問を感じました。


ただ、「魔王」が「モダンタイムス」を読んだ後に自分の中で大きく変化が起こったように、
この作品も「マリアビートル」を読んだあとに改めて評価したい。
グラスホッパー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: グラスホッパー (角川文庫)より
404384901X
No.56
(3pt)

伊坂ワールド?

読み始め、そして一気に読み終わりました。
淡々と人を殺していく雇われの殺し屋たち。
そして、妻を亡くし復讐に燃えるも、燃えきらない普通の人、
鈴木さん。
押し屋を要にして、物語がだんたんと焦点に近づき、絡んでいきます。
そこには、感傷的な物語もなく、それぞれの苦悩らしきものが垣間見えますが
それほど重苦しくもなく。
そして最後は物語も見事にまとまります。
「オーデュポンの祈り」しか読んだことがない、伊坂小説2作目ですが、
これが伊坂ワールドの独自性、他にはあまりみない独特の味なのだと理解しました。
血が飛び散るドロドロの世界のはずなのだけど、乾いた感じ。
グラスホッパー Amazon書評・レビュー: グラスホッパーより
4048735470
No.55
(3pt)

伊坂ワールド?

読み始め、そして一気に読み終わりました。
淡々と人を殺していく雇われの殺し屋たち。
そして、妻を亡くし復讐に燃えるも、燃えきらない普通の人、
鈴木さん。
押し屋を要にして、物語がだんたんと焦点に近づき、絡んでいきます。
そこには、感傷的な物語もなく、それぞれの苦悩らしきものが垣間見えますが
それほど重苦しくもなく。
そして最後は物語も見事にまとまります。
「オーデュポンの祈り」しか読んだことがない、伊坂小説2作目ですが、
これが伊坂ワールドの独自性、他にはあまりみない独特の味なのだと理解しました。
血が飛び散るドロドロの世界のはずなのだけど、乾いた感じ。
グラスホッパー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: グラスホッパー (角川文庫)より
404384901X
No.54
(3pt)

全員悪人!

殺し屋の話ということは、事前に知った上で読みはじめました。 それでも、何の罪も無い人達が殺されて行く時の、凄惨な描写は不快です。 これが無いことには始まらないのかもしれませんが。押し屋を、皆が追う動機付けもイマイチ。ラストシーンは、読み手それぞれで解釈が異なると思います。 僕が受けた暗喩が、作者が伝えたかったモノと同じなら好きなラストです。北野たけしのアウトレイジ、全員悪人ですかね? 他人を陥れてまで為そうとした、復讐のプロセスの顛末の様でした。
グラスホッパー Amazon書評・レビュー: グラスホッパーより
4048735470
No.53
(3pt)

全員悪人!

殺し屋の話ということは、事前に知った上で読みはじめました。 それでも、何の罪も無い人達が殺されて行く時の、凄惨な描写は不快です。 これが無いことには始まらないのかもしれませんが。押し屋を、皆が追う動機付けもイマイチ。ラストシーンは、読み手それぞれで解釈が異なると思います。 僕が受けた暗喩が、作者が伝えたかったモノと同じなら好きなラストです。北野たけしのアウトレイジ、全員悪人ですかね? 他人を陥れてまで為そうとした、復讐のプロセスの顛末の様でした。
グラスホッパー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: グラスホッパー (角川文庫)より
404384901X
No.52
(3pt)

伊坂幸太郎の技巧に走った作品

伊坂幸太郎の作品は結構読んでいます。力量のある作家ですから、プロットの組み立ては巧妙ですし、登場人物の風変わりな風貌や性格は興味を持つわけですが、本作は最後まで納得せずに読み終わりました。この作品もあの多彩な作品を生み出している伊坂幸太郎の生みだした世界観だと理解しながらも最後まで違和感に包まれていました。普通は登場人物のいずれかに心情移入しながら読むことが多いのですが、本作のキャラクターはどれも理解しがたい設定でしたので、小説は現実とは違うと理解しながらも入り込めないもどかしさが残りました。鯨も蝉もそして鈴木も心情移入できないことから、読者はその立ち位置を固定できないまま、浮遊感を持ちながら小説のテーマを探ることになるのです。「やるしかないじゃない」という鈴木の妻の言葉が最後まで鈴木を引っ張り回すことで、小説は展開し、ご都合主義的な人の交わりもまた一応納得した上で、最後の結末を迎えるのでした。ハードボイルドタッチの小説にありがちな展開でしょうが、多くの読者はこれだけ人が死ぬ小説を読みたくて伊坂幸太郎を読んでいるわけではないでしょうから。鮮やかな終結でもなく、時間を費やしたのに感銘も感動もなく、ただ好きな伊坂幸太郎もこんな小説を書きたかったのだという発見をした作品でした。
グラスホッパー Amazon書評・レビュー: グラスホッパーより
4048735470
No.51
(3pt)

伊坂幸太郎の技巧に走った作品

伊坂幸太郎の作品は結構読んでいます。力量のある作家ですから、プロットの組み立ては巧妙ですし、登場人物の風変わりな風貌や性格は興味を持つわけですが、本作は最後まで納得せずに読み終わりました。この作品もあの多彩な作品を生み出している伊坂幸太郎の生みだした世界観だと理解しながらも最後まで違和感に包まれていました。普通は登場人物のいずれかに心情移入しながら読むことが多いのですが、本作のキャラクターはどれも理解しがたい設定でしたので、小説は現実とは違うと理解しながらも入り込めないもどかしさが残りました。鯨も蝉もそして鈴木も心情移入できないことから、読者はその立ち位置を固定できないまま、浮遊感を持ちながら小説のテーマを探ることになるのです。「やるしかないじゃない」という鈴木の妻の言葉が最後まで鈴木を引っ張り回すことで、小説は展開し、ご都合主義的な人の交わりもまた一応納得した上で、最後の結末を迎えるのでした。ハードボイルドタッチの小説にありがちな展開でしょうが、多くの読者はこれだけ人が死ぬ小説を読みたくて伊坂幸太郎を読んでいるわけではないでしょうから。鮮やかな終結でもなく、時間を費やしたのに感銘も感動もなく、ただ好きな伊坂幸太郎もこんな小説を書きたかったのだという発見をした作品でした。
グラスホッパー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: グラスホッパー (角川文庫)より
404384901X
No.50
(3pt)

軽快さ・テンポは期待通り

個人的に作者の作風だと思っている軽快な展開・テンポがとても好きです。この作品もその点で期待通りの展開・テンポを感じられます。一方で、読後感に「砂漠」で感じたような、爽快感を期待していましたが、本作では、少し違った読後感でしたね。でも、次の展開を知りたくなる気持ちが加速していく面白い作品でした。
グラスホッパー Amazon書評・レビュー: グラスホッパーより
4048735470
No.49
(3pt)

軽快さ・テンポは期待通り

個人的に作者の作風だと思っている軽快な展開・テンポがとても好きです。この作品もその点で期待通りの展開・テンポを感じられます。一方で、読後感に「砂漠」で感じたような、爽快感を期待していましたが、本作では、少し違った読後感でしたね。でも、次の展開を知りたくなる気持ちが加速していく面白い作品でした。
グラスホッパー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: グラスホッパー (角川文庫)より
404384901X
No.48
(3pt)

相変わらずの伊坂ワールドだが

『マリアビートル』の評判が良いので読んでみた。スピード感がある中でしっかりと中身も作り込んでいる、相変わらずの伊坂ワールド。たいしたもんだ。ただもうちょい登場人物に感情移入出来る作風にして欲しかった。キャラは立っているものの、あと一歩何かスパイスが欲しかった。一気読み出来て物語も良かった分、少々残念。
グラスホッパー Amazon書評・レビュー: グラスホッパーより
4048735470
No.47
(3pt)

相変わらずの伊坂ワールドだが

『マリアビートル』の評判が良いので読んでみた。スピード感がある中でしっかりと中身も作り込んでいる、相変わらずの伊坂ワールド。たいしたもんだ。ただもうちょい登場人物に感情移入出来る作風にして欲しかった。キャラは立っているものの、あと一歩何かスパイスが欲しかった。一気読み出来て物語も良かった分、少々残念。
グラスホッパー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: グラスホッパー (角川文庫)より
404384901X
No.46
(3pt)

淡々と進んで、そして終わる。

『マリアビートル』が面白いらしい。この本の続編との事なので、まずこちらを読んでみた。話はサクサク進んで読みやすいけど、登場人物に生気がないというか、感情移入できない。主人公鈴木の「殺された妻の復讐のため」裏社会へ身を投じるという動機は分かるけど、彼の行動や回想からその思いの深さ・執着心があまり感じられない。殺し屋・蝉の行動も「なんでそうなるの?」と思ってしまうくらい動機が浅い、というかその動機に至るまでの彼の思考プロセスが読みきれないし、自殺屋・鯨に至ってはまるで呪術師か魔法使いのような印象を受け、浮いてしまっている。ひとえに、人物の背景描写が圧倒的に足りない気がする。ゆえに登場人物の存在自体が薄く、死んでも生き残ってもその重みが感じられない。ストーリーは淡々と進むが最後まで一本調子な印象で、乾いたセリフ回しの人形劇を見ている気分になった。嫌いではないけど、絶賛しようとも思わない。伊坂ファンの人が、何度も読んで伊坂ワールドを自分なりに展開して楽しむための原材料って感じでしょうか。一見さんにはちょっと物足らなかったです。
グラスホッパー Amazon書評・レビュー: グラスホッパーより
4048735470
No.45
(3pt)

淡々と進んで、そして終わる。

『マリアビートル』が面白いらしい。この本の続編との事なので、まずこちらを読んでみた。話はサクサク進んで読みやすいけど、登場人物に生気がないというか、感情移入できない。主人公鈴木の「殺された妻の復讐のため」裏社会へ身を投じるという動機は分かるけど、彼の行動や回想からその思いの深さ・執着心があまり感じられない。殺し屋・蝉の行動も「なんでそうなるの?」と思ってしまうくらい動機が浅い、というかその動機に至るまでの彼の思考プロセスが読みきれないし、自殺屋・鯨に至ってはまるで呪術師か魔法使いのような印象を受け、浮いてしまっている。ひとえに、人物の背景描写が圧倒的に足りない気がする。ゆえに登場人物の存在自体が薄く、死んでも生き残ってもその重みが感じられない。ストーリーは淡々と進むが最後まで一本調子な印象で、乾いたセリフ回しの人形劇を見ている気分になった。嫌いではないけど、絶賛しようとも思わない。伊坂ファンの人が、何度も読んで伊坂ワールドを自分なりに展開して楽しむための原材料って感じでしょうか。一見さんにはちょっと物足らなかったです。
グラスホッパー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: グラスホッパー (角川文庫)より
404384901X
No.44
(3pt)

魅力的な殺し屋が三人

ある復讐を遂げるために実態の怪しい組織≪令嬢≫に潜り込むことに成功した鈴木だが、ただの一般人であった彼の企みなどとっくに感づかれていた。追い込まれた鈴木だったが、その目の前で思いもよらぬ凄惨な光景が展開される。そのころ彼の頭上にそびえ立つホテルでは、「鯨」と名乗る男が粛々と「仕事」をこなしていた・・・。人気作家、伊坂幸太郎の代表作。『重力ピエロ』で初めて伊坂作品を読み失望にくれていた評者であったが、多くの伊坂読者から勧められたので読んだのが本作、『グラスホッパー』。それぞれが特徴的な仕留め方をする凄腕の殺し屋三人が暗躍するクライムサスペンス小説だ。『重力ピエロ』にも若干通じ、さらに徹底されていると感じたのは、登場人物の「キャラ」が立っているということだ。主人公鈴木の苗字さながらの凡庸さもなかなかのものだが、彼の周りにいえる三人の殺し屋はみな魅力的だ。マンガのようにキャラが立っていると思いながらページをめくっていると、広告がはさまれていて、どうやら本当にマンガになっているようだ。こちらも気になる。ハードボイルドに挑戦したということで、肉体の激しく壊れる描写も旺盛に盛り込まれている。しかし、これも先に読んだ作品と通じていて、相変わらず煩わしいのは「引用」である。作品内にも心酔しているミュージシャンの言葉を会話中につぎつぎに織り交ぜるため、相手にいいかげん鬱陶しがられているという人物が出てくるのだが、まんまそれ、この人の小説そのものにもあてはまる。ドストがどうだとか、ゴダールがどうだとかははっきりいってファッションでしかなくて、本筋とあまりに関係ないとさすがにイラついてくる。ほとんど中だるみすることなく、次々と緊迫シーンが訪れるので、ページのめくりも早くなり飽きがこない。ただ、“あの結末”は付けてよかったのか付けなくてもよかったんじゃないかという、疑問は残る。
グラスホッパー Amazon書評・レビュー: グラスホッパーより
4048735470
No.43
(3pt)

魅力的な殺し屋が三人

ある復讐を遂げるために実態の怪しい組織≪令嬢≫に潜り込むことに成功した鈴木だが、ただの一般人であった彼の企みなどとっくに感づかれていた。追い込まれた鈴木だったが、その目の前で思いもよらぬ凄惨な光景が展開される。そのころ彼の頭上にそびえ立つホテルでは、「鯨」と名乗る男が粛々と「仕事」をこなしていた・・・。人気作家、伊坂幸太郎の代表作。『重力ピエロ』で初めて伊坂作品を読み失望にくれていた評者であったが、多くの伊坂読者から勧められたので読んだのが本作、『グラスホッパー』。それぞれが特徴的な仕留め方をする凄腕の殺し屋三人が暗躍するクライムサスペンス小説だ。『重力ピエロ』にも若干通じ、さらに徹底されていると感じたのは、登場人物の「キャラ」が立っているということだ。主人公鈴木の苗字さながらの凡庸さもなかなかのものだが、彼の周りにいえる三人の殺し屋はみな魅力的だ。マンガのようにキャラが立っていると思いながらページをめくっていると、広告がはさまれていて、どうやら本当にマンガになっているようだ。こちらも気になる。ハードボイルドに挑戦したということで、肉体の激しく壊れる描写も旺盛に盛り込まれている。しかし、これも先に読んだ作品と通じていて、相変わらず煩わしいのは「引用」である。作品内にも心酔しているミュージシャンの言葉を会話中につぎつぎに織り交ぜるため、相手にいいかげん鬱陶しがられているという人物が出てくるのだが、まんまそれ、この人の小説そのものにもあてはまる。ドストがどうだとか、ゴダールがどうだとかははっきりいってファッションでしかなくて、本筋とあまりに関係ないとさすがにイラついてくる。ほとんど中だるみすることなく、次々と緊迫シーンが訪れるので、ページのめくりも早くなり飽きがこない。ただ、“あの結末”は付けてよかったのか付けなくてもよかったんじゃないかという、疑問は残る。
グラスホッパー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: グラスホッパー (角川文庫)より
404384901X