模倣犯

評判

模倣犯の評価:

4.01/5点 レビュー 412件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.01pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全338件 221〜240 12/17ページ
No.118
(5pt)

模倣犯。

少し前に模倣犯を全て読みきりました。
元々本は好きで、なんの躊躇もなく、読み出しました。
読んでみると厚さは気にならず、あっというまに読めました。
上巻同様、登場人物の心情も細かく描かれていました。
皆さんは無駄に長い、と仰られてますが、私的には確かに長い気もしましたが、
その部分をなくしても、あまり頁は変わらないのでは、と思いました。
最後の終わり方も圧巻です。
長かった割にはあっさりしていて、反対にそこが良かったと思いました。
ピースも完璧ではなかったのだな、なんて思えて。
「火車」の方が面白い、と言う方もいますが、
私は、宮部みゆき作品の中で模倣犯が1番面白いと思います。
紛れも無い最高傑作です。
模倣犯〈下〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈下〉より
4093792658
No.117
(5pt)

心の空洞を書く下巻

上巻での栗橋の心の闇と破滅を書いたのに対し、下巻ではピースの空虚さを徹底的に書いている。ルポライター、犯罪サバイバーの少年、犯罪被害者の豆腐屋の主人、物語を取り巻く人物像は上巻と変わっていないが、時間経過は犯罪の後のものになり、上巻では名前のでてくる程度だったピースがにわかに前面に出てきて、その行動と中身の空虚さが書かれていく。ピースには栗橋のように分かりやすい「何が欲しい」という欲望がなく、見えやすい心の闇がない。宮部氏の抱える永遠の課題「空虚な人物」が書かれる。
栗橋とピース、どちらも犯罪者なのだが、どちらの力動がより理解できるかを考えると、世代の格差が分かるかもしれない。
模倣犯〈下〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈下〉より
4093792658
No.116
(5pt)

映画=原作ではありません!

 映画を観て「なーんだ、見かけ倒しじゃない!」と感じた方、是非ぜひ原作をお読み下さい。あっという間の全五巻です。
 殺された鞠子さん、映画では伊藤美咲さんが、家族に言えないヒミツを持った女性として描かれていましたが、原作の中の鞠子さんは家族思いの優しい女性です。これは物語の重要なポイントだと思います。
 ミステリアスでショッキング、スキャンダラスな連続殺人事件、一体どのような結末になるの?もちろん最大の関心事です。でも、犯人、被害者の家族、刑事etcそれぞれの人物像にも注目して下さい。きっとこの物語の奥深さを感じられるでしょう。
 さあ、上質のミステリーの開幕です。 
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.115
(5pt)

ひとつの答え・・・のいとぐち

少々昔の話になるので曖昧だが、某有名誌で「なぜ人を殺してはいけないかと子どもに聞かれたらどう答えるか」という趣旨の特集が組まれていた。このテーマで各界の著名人から1〜2ページ程度の原稿を書いてもらい、掲載したものだったと記憶している。それを読んで違和感を覚えたかたは少なからずいらっしゃったのではと思う。わずか数百字という枠を規定し回答を求めてしまっていい問いかけなのかと・・・・・
『模倣犯』を読んでいる時、この特集を思い出していた。本書に描かれた、殺される者の恐怖、残された者の地獄、「この人だけは死なせないで!」と叫び出したくなる人の死の無念・・・それらを味わってこそ、「なぜ人を殺してはいけないか」への答えに近づけると感じたからだ。さらに言うと、この長い長い胸をえぐられるような物語でさえも、ひとつの答えの、そのまたいとぐちに過ぎない。人の命を考えるとはそれぐらいのことだと思う。だから、数百字ではとてもとても・・・・・ 
とは言え、本書が「長い」ということに関しては、「もっと短くてもいい」「読者が考える余地を残した方が」という意見があるのも頷ける。だが一方で、この物語に百万言を費やしたいと思った著者の志を想像し、わたしはこれはこれでいいと思ったのだった。
「いとぐちに過ぎない」と書いたけれど、本書は確実に命について考える際の養分になる。問う側、問われる側、両方のかたに一度は読んでいただきたい物語だ。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.114
(5pt)

「純粋な悪意」に対し人はあまりにも無力である

本の分厚さと上下巻にびっくりしますが(文庫版では全5冊!だし)、読み始めるととまりません。すんなりと世界に入れます。一連の暴露的殺人事件をめぐってさまざまな人間が織り成す模様が、宮部氏の見事な筆力で肉付けされています。しかし、どうしても自分は、宮部氏のもつ「クールな都会人間嫌い」と「下町好き」が毎回気になってしょうがないのです。本作でも下町に住みながら上昇志向ばかり強い「ヒロミ」、下町の蕎麦屋で一生懸命家族とともに働く「カズ」それに正体不明の同級生「ピース」を主役として、一連の殺人事件の主役となります。主にカズとヒロミの関係を書く上巻。登場人物には実直な豆腐屋のおじいちゃん、新鋭ジャーナリスト、犯罪被害者の少年等が登場し、みなそれぞれに背景と事情を抱えています。社会アピール犯罪(愉快犯)の存在と対をなして、犯罪による容赦のない攻撃にさらされてしまった被害者の立場を深く掘り下げています。
模倣犯〈上〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉より
409379264X
No.113
(5pt)

常に次の展開が気になる

文庫本五冊という分量ながら、読み始めると常に次の展開が気になって、一気に最後まで読んでしまう。中だるみの部分はない。読んでいる最中、「模倣犯」と言うタイトルが頭の中から完全に飛んでいたが、最後になってその意味するところがわかる。このひねりを加えたタイトル自体、なかなかのものである。読後の余韻が去った後、いくつかの腑に落ちない箇所も気になってきたが、最高のエンタテインメント作品であることは間違いない。
(これは全巻を通してのレビューです。)
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.112
(5pt)

終わるのが惜しいと思いながら夢中で読みました

とても厚い本なのに,厚さを感じません,夢中で読みました。最初の中に張り巡らされた伏線が後半に意味を持ってきます。犯人がわかっているのに結末まで一気に読ませる,さすが宮部さんです。
松本清張,高木彬光の推理小説が巨悪に立ち向かう社会派であるのに対して,宮部みゆきは誰もが巻き込まれそうな日常的な社会派です。この小説は同じ場面を加害者,被害者,刑事などの違った立場から描いているのが特徴です。犯人の立場からは犯罪にも正当性があり,自分は時代のヒーローです。また,援助交際をする女子高生も社会的地位のある男に君臨する女王です。しかし,一皮むけば,大人になりきれないピエロであったり,性病に冒されているかも知れない汚ならしい少女にすぎません。宮部みゆきの冷徹な視線で書かれたこの小説は本当に「怖い」です。
模倣犯〈上〉 Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉より
409379264X
No.111
(5pt)

事件に巻き込まれた登場人物1人1人の姿が強く心に残る完結編

長編小説では一般的に途中経過の描写に力が込められ、結末が中途半端になることが多いのですが、本書の結末は本当に優れています。結末で初めて明かされる「模倣犯」の意味に思わず感嘆したことも含め、本巻は全巻の中で私が最も好きな巻です。
結末の描写は、推理小説が好きな方には不満が残る内容のようです。しかし本書のテーマは、殺人劇の完成度や、犯罪心理の解明ではありません。日本の推理小説では、手口が残虐かつ巧妙な殺人がやたら美化されますが、本来人殺しはそのように美化すべき物ではない。本書の主犯のように、肥大化した自尊心故に、褒め称えられて次々にボロを出す人物は、現実には吐いて捨てるほどいます。姉や高井和明のために最期に僅かながら涙を流した栗橋浩美と違い、ピースには人間としての救いが一切ないので、歪んだ自尊心を汚され、被害者たちを踏み躙る行動に出ても、少しも不思議ではない。それに、本書で宮部さんが本当に描きたい人物は、ピースのような人でなしではありません。
同級生を殺され、自身も犯人に遭遇して心に傷を負う女子高生や、高井和明が殺人犯にされて思い悩む中年女性まで、事件に巻き込まれた人物の内面の描写には、本書では一切無駄がない。真一の前で泣き崩れる有馬義男の姿、被害者を犠牲になる前に救出したいという警察官たちの決意、名も知れぬ母と娘の姿。1つ1つの描写が、私の心に強く焼き付いています。「面白い」と言うには本書は余りに重い内容ですが、被害者の痛みや人間同士の絆の尊さを、これだけ見事に描き切る宮部さんの力は凄いと思います。
犯罪被害者の癒されない悲しみには目も向けられない一方で、凶悪な殺人犯がメディアで注目を集めて褒め称えられ、英雄視される。そうした昨今の風潮に違和感を持つ私のような人間には、本書は間違いなく、一生忘れられない1冊になると思います。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.110
(5pt)

虐げられ続けた人間が持つ強さや優しさがいつまでも心に残る1冊

第1巻の巻末でわずかに描かれた、犯人と思われる若者2人の事故死。2人のうち高井和明が無実であることは、第2巻の前半で既に分かっています。ではなぜ彼が栗橋とあのような形で、一緒に死ぬことになったのか、本巻ではそれらが全て明かされます。
第2巻では、事件の従犯である栗橋が、殺人に手を染める過程が描かれました。第3巻では、主犯のピースとともに快楽殺人を演出し、被害者遺族やマスコミにゲームを仕掛ける彼の内面が描かれます。被害者や遺族の気持ちを弄んで人殺しに耽る2人組の卑劣なやり口は勿論、第2巻同様延々と描かれる殺人鬼の病的な内面も、宮部さんの文章が巧い分尚更気持ちが悪い。無実の人間が巧妙な罠に嵌められる過程にも吐き気を覚えますし、本巻も第2巻同様、本書の中で私が嫌いな巻の1つ。しかし第2巻と違い、高井和明の内面の描写が盛り込まれた分、本巻には心に強く残る場面が数多くあります。
表面的には鈍重でひ弱に見える和明が、巻末で見せる意志の強さ。彼の必死の訴えは、連続殺人に耽るピースや栗橋の傲慢さを、木端微塵に粉砕する力を持っています。巻末では和明の生い立ちも描かれますが、虐げられ、苦しめられ続けた人間が、その過程で優しさや強さを培う描写は、外見では判断できない人間の本質を見事に捉えており、それを活き活きと描き切る宮部さんの文章の真髄が感じられます。犯行を止めさせようと、和明が涙を流しながら栗橋に懇願する場面、炎上しながら車が転落する場面、死ぬ前に2人の頭を駆け巡る無数の思い出。抑えた筆致で描かれる些細な1つ1つの描写が、今も私の心に焼き付いています。恐らく一生忘れられない描写だと思います。
巻末までの経緯が非常に気分の悪い1冊ですが、最期まで虐げられながらも懸命に生き続けた和明の哀しい姿が印象的だったので、前巻より評価を上げたいと思います。
模倣犯3 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯3 (新潮文庫)より
4101369267
No.109
(4pt)

全巻の中で最も気持ちの悪い1冊

第1巻では、巻き込まれた人々の視点から殺人事件が描かれましたが、第2、3巻では同じ事件が殺人犯の視点から描いています。第1巻は文句なしに素晴らしいものでしたが、第2、3巻は私の好きな前巻の登場人物が一切登場せず、延々いかれた連中の異常心理が描かれるので、途中で何度も投げ出したくなるほどに気持ち悪い。後から考えれば、事件の全体像や結末への流れは分かり易くなり、被害者たちへの理解にもつながるので、第2、3巻にも十分意味はあります。同じ事件を2度描くことへの批判もありますが、事件に巻き込まれ、人生を破壊される人たちと、凶悪事件を引き起こし、他人の人生を破壊する人でなしは、同じ土俵で描くべきではないでしょう。しかし、それらを差し引いても、第2、3巻はできる限り思い出したくない、本書の中で非常に嫌いな巻です。
第2、3巻では、2人組の犯人のうち、従犯の男の内面を描いています。この男が殺人に手を染めるのは本巻の後半からですが、前半の歪み切った内面を見る限り、彼なら殺人にいつ手を染めてもおかしくはありません。優しさや思いやりなどかけらもなく、平然と人を騙し、傷つけ、利用する。少年時代のトラウマ等、確かに人格を歪ませる要素はありますが、それでもなぜこれほど心のない人間になったのか、理解できません。彼に理解など示すべきではないですし、宮部さんの文章も突き放すように冷淡なものです。ただ一つ理解できるのは、彼がとことん見下げた人間であることだけです。人間なら誰でも備えているはずの根本的な何かが、どうやらこの男には欠落しているようです。
こういう最低の人間に限って、自尊心だけは強いものですが、彼の歪んだ自尊心を満たすように、パニックに陥った人々を描いた巻末も、平凡な語彙で見事に描かれてはいますが、その分後味が悪い。いずれにせよ第2巻は、本書の中で最も嫌いな一冊です。
模倣犯2 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯2 (新潮文庫)より
4101369259
No.108
(5pt)

犯罪被害者の苦悩を描き切った渾身の導入部

私は普段小説を殆ど読みませんが、宮部さんの小説は比較的よく読みます。とは言え、宮部さんの小説の中で私が読んでいるのは時代物や超能力者物が多く、サスペンスは全く読んでいません。もともと推理小説の類が嫌いなこともあり、いくら宮部さんの著書でも、連続殺人が絡んだ陰惨な話を読むつもりは、当初は全くありませんでした。しかし、ページ数がやたら多い割には評判が良く、単行本の発売当初から、友人達に盛んに勧められたこともあり、とりあえず読んでみようとは思っていました。しかしとにかくページ数が多い上、単行本なので持ち歩きにくい。単行本を購入することを躊躇する内に5年ほど過ぎてしまったので、今回の文庫化は非常に有難いことでした。
とは言え、推理小説が嫌いなこともあり期待はしていませんでしたが、本書の内容には正直驚きました。当初の私の予想とは違い、本書は決して推理小説ではありません。事件に関わるあらゆる立場の人々の内面を描き切った、社会派サスペンスだと言えます。第1巻では、被害者とその周囲の人々、ルポライター、警察官など、事件に巻き込まれる人々の心が見事に描かれています。しかし本書で一番丁寧に描かれているのは、犯罪被害者の心でしょう。大切な人が殺されたことで、終わりのない悪夢や孤独に襲われる。本来なら責任など何もないのに、自分のせいで大切な人が死んだように思い詰め、自分で自分を苦しめ続ける。家族を皆殺しにされた高校生や、孫娘を殺された老人の、決して癒える事のない傷を背負い込んだ内面が、抑えた筆致で見事に描かれています。
凶悪な殺人者の動機にばかり焦点が向きがちなサスペンスが多い中で、犯罪被害者の苦悩を描いた本書は心に強く残ります。本書は第5巻まである超長編ですが、被害者の苦悩を導入部で読者に強く印象付けた第1巻は、本当に素晴らしい1冊だと思います。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.107
(5pt)

事件に巻き込まれた人々の関わりをもとに、人殺しの残酷な本質を見事に描いた1冊

第2、3巻では、いかれた連中の異常心理が延々と描かれました。ですから、本巻から私の好きな登場人物が再度登場してくれたことを有難く思います。一生癒されない傷を負った犯罪被害者の内面は確かに重い描写ですが、連続殺人犯の異常心理の描写に比べると、私のようにサイコ物が嫌いな読者には気分的に大分助かります。
第4巻は、前巻まで接点がなかった事件関係者たちが、互いに関わり始める過程を描いています。塚田真一と有馬義男の出会いのように、登場人物同士が強い絆を育む場面は非常に印象的でしたが、私の心には、むしろ登場人物同士が、対立し、傷つけ合う場面の方が強く焼き付いています。心に残る場面の1つは、被害者の父親が高井由美子を殴り付ける場面。兄の無実を晴らそうとする妹の気持ちも、娘の仇を討とうとする父親の気持ちも、痛いほど理解できます。罪のない人間同士が憎しみをぶつけ、傷つけ合う。人殺しという犯罪がもたらす最も残酷な本質が、この場面では見事に描かれています。もう1つは、前畑滋子が有馬義男に問い詰められる場面。私自身はこの滋子を余り好きにはなれないのですが、ルポを書く彼女の立場は、作家の宮部さんに非常に近いかもしれません。犯罪被害者の気持ちとどう向き合い、どのようにルポを書くべきか。滋子の苦闘振りを通して、宮部さん自身の心の葛藤が読者に伝わるようにも感じられます。
逆に嫌いな場面は、凶悪な主犯であるピースと、事件に巻きこまれた人たちが接触する場面。ここで初めてピースの実名が明かされる訳ですが、彼の陰湿極まりない行動は、彼の内面が本巻で全く描かれない分、非常に気持ち悪い。多くの人が傷つく中で、本当に悪い奴は何の罪悪感も覚えず、逆に皆から慕われ、尊敬すら集める。事件に巻き込まれた人々の心の描写を元に、殺人の不条理な側面が本巻では見事に描かれています。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.106
(5pt)

退屈しないほうが大切という指向性

 真犯人が思わぬ行動にでて、
犯人であることを知られないまま有名人になっていきます。
 そして、それにひきずられ、孤独になっていく高井由美子。
 貶められる前畑滋子。
 警察側は、じわじわと犯人に近づいていく気配があります。
 ラストは見事でした。
 全てが終わったあとの有馬義男の嘆きが、胸にせまりました。 
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.105
(4pt)

だけど、あんたどうしてルポなんか書けるのかね,

 今まで、犯人 被害者の家族 ルポライター 容疑者の家族 第一発見者として別々に登場していた人々が、それぞれ出会い、会話が生まれます。
 被害者の家族である、有馬と、ルポライターの前畑。
 容疑者の家族である高井由美子と真犯人。
 第一発見者の真一と有馬
 真犯人と墨東署の刑事篠崎
などが交差していく巻でした。
 とくにルポについて、有馬義男が前畑滋子に確認をする会話が、興味深かったです。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.104
(4pt)

最後は・・

模倣犯を圧倒されながらここまで読んできて、やっとここまできたという感じだった。最後をどんな展開で終わらせるのか・・やはり宮部みゆきはうまい・・。読み終わって一息ついたときにはもう5時間たっている・・そんな日が続いた。これでやっとゆっくり寝れる!!。怖くて部屋をなんど見回したことか・・圧巻でした。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.103
(5pt)

社会が求めてるのは真実だの真心だのなんて安っぽいものじゃなくて、極上のストーリーなん

友人の栗橋浩美に疑いをかける高井和明。
妹の高井由美子は、兄の不審な行動に疑問を持ち始め、探りを入れ始めますが…。
 2巻から続きになっています。
 犯人達の行動と被害を受けた女性達のこと、そして与えた被害なども詳しく描かれています。
 この巻の最後
 高井和明が犯人達に対して言う言葉が、圧巻でした。
模倣犯3 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯3 (新潮文庫)より
4101369267
No.102
(5pt)

読み応え度「大」の超大作

単行本の発表から5年を経て、ようやく文庫化された宮部みゆきの代表作。
全5巻の長編ながら読み応えは充分で、時間の経過を忘れるくらいのめり込める。
連続誘拐殺人事件を通して、被害者の遺族と加害者、マスコミや警察など事件に係るものを部分として捕らえ、すべてを組み上げていきひとつの作品に仕上げようとする気概を感じる。
なかでも登場人物の造形に力が注がれており、加害者にあっては、環境が及ぼす影響や事件に走った経緯というところまで掘り下げて描こうとしている。
また、中盤で一端物語が終焉を迎えたかのように見せかけて、新たな局面へ展開させるあたりにも、技巧的なものを感じる。
よどみない筆致と、厳格なる作者の意思が感じられる意欲作で、この作品の『現代ミステリの金字塔』という触れ込みもあながち誇大広告ではないように感じられる。
読み終わらないと真意がわからない、タイトルの付け方もうまい。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.101
(4pt)

これもまた本能の放つ警告だった

 一巻の最後に遺体で登場した人物達の生い立ち。
 そして、連続殺人が起きるまでの経緯
がえがかれています。
 じわじわと危険な人物に変貌していく、この巻の主人公
 その主人公の、ガールフレンドや家族達の姿。
 殺された女の子や、女性達の様子などが主人公の視点で描写されている巻です。
 さらわれた女性が心理的にいたぶられる様子が、恐ろしいものでした。
模倣犯2 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯2 (新潮文庫)より
4101369259
No.100
(5pt)

一気に読んでしまいました

文庫本で分厚く2冊、単行本だと5冊と読むのに非常に気後れしてしまいます。
単行本版を読みましたが、1巻だけ買ってその後読まないということはないです。買って損はないです。
はらはらどきどきの連続で、一見若い女性を狙った無秩序な殺人に見えるのがより一層怖さを増します。
ですがそれが全くの正反対で、狡猾な犯人とそれを暴き出す女性ライターとの駆け引きは見所です。
それとこの作品は、主人公があまり明確でないと思うので、様々な人の立場から事件を見ることができ、そういうことからもボリュームがあるのかなと思います。
宮部さんの代表作に相応しいです。
模倣犯1 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.99
(5pt)

初めて

宮部作品をちゃんと見ましたが、思ったよりも読みやすく長さがしんどくは感じませんでした。ただ、同じような場面、人物の心情を何回も書き連ねてる面が見られて少し煩わしかったです。1巻と5巻は読み応え十分にありです。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283