■スポンサードリンク


プリオンの迷宮



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
プリオンの迷宮 (扶桑社ミステリー)

プリオンの迷宮の評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

タイトルに釣られて

珍しいスイス産のミステリー。新聞記者のファビオ・ロッシは頭を負傷し、負傷に至るまでの50日間の記憶を失う。その50日の間に、彼の人生を劇的に変える何かが起きたらしい。恋人との仲は破綻し、かわりに全く見知らぬ女が新しい恋人の座に居座っている。ファビオは空白の50日間の出来事を調べ始めるが、同僚記者で親友のルーカスに対する、恐ろしい疑いが頭をもたげてくる。

邦題が若干ネタバレだが、非常に今日的でホットなテーマを示唆する、この邦題に釣られたのも事実。記憶喪失をめぐるサスペンスというだけでは、ありきたりすぎて、わざわざ読む気にならなかっただろう。致し方ないところである。

いずれにせよ、読んで良かったと思う。ホットなネタもさることながら、人間心理の恐ろしい側面を、軽い筆致でシャープに描き出した、なかなかの傑作である。最後の最後でズバリ納得がいく構成もお見事。

なお原題は”Ein Perfekter Freund(非の打ちどころのない友人)”。このタイトルでは釣られなかっただろうが、読み終わった今、とても意味深なタイトルだと思う。
プリオンの迷宮 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:プリオンの迷宮 (扶桑社ミステリー)より
4594050328

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!