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君と時計と塔の雨 第二幕



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【この小説が収録されている参考書籍】
君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)

君と時計と塔の雨 第二幕の評価: 4.57/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

えええええぇぇぇぇぇ!

だって主人公は何とかってお決まりの
約束はどうなってるんですかぁ?!
やはりこの作品はただのタイムリープもの
ではないし、この先が気になる気になる。
なかなか良い作品に出会えたのは
間違いないようです。次巻が楽しみ。
君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)より
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No.6:
(5pt)

よかった!

全4部作のタイムリープ本。読み応えあり!
2作目もグイグイ引き込まれます。
君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)より
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No.5:
(4pt)

衝撃のラスト

タイムリープシリーズ四部作の二作目です。
大切な人が死ぬことにより、過去に戻ってしまう。
死を回避する為に奮闘する高校生たちのお話です。
一作目は可もなく不可もなくのような感じでした。
今回も終盤まではそのような感じで進んでいきましたが、
最後に全て持っていかれました。
今回は良かったです。
果たしてこれ以上の展開を残りの二作で描けるのか。
期待したいと思います。
君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)より
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No.4:
(3pt)

情報や状況はかなり出揃うも…

ヘタな前置きなどを挟まず,シームレスに前巻からの流れを引き継いだ始まりでしたが,
序盤は少し説明や振り返りが目立ち,タイムリープゆえに繰り返される同じ文章や展開も,
もちろん理解はしつつも,250ページほどのボリュームでこれはという思いも拭えません.

物語は,全四巻と発表済みのため,ここでの『成功』はないと踏んで読んでいましたが,
外部からの影響による新たな問題の発生や,その人物の正体と主人公を巡る背景や全体像,
そこへ『やり直しに』から浮かぶ情報や事実も加わり,かなり出揃ってきた印象を受けます.

とはいえ,その出揃ったように映る状況も,実は解決は見えず,行き詰まった状態で,
それぞれの抱える嘘や隠し事が,信頼関係や想いだけでなく,事態をも難解にしており,
全てを救うという目的はおろか,このままでは『バッドエンド』の空気すらも漂う雰囲気.
果たして彼らはこの環から抜け出すことができるのか,その時の選択と決断が気になります.

このほか,四冊のタイトルが,しりとりのように一字ずつ次へ繋がる形になっており,
面白い仕掛けに思う反面,四巻のそれが一巻へ戻っていることを不安に感じる部分も.
また,カバー絵も一枚絵らしく,こちらは全てが揃って何が見えるのかが少し楽しみです.
君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)より
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No.3:
(5pt)

衝撃的な2巻

面白かったです。 とにかく最後まで本当に面白かったとしか言えません。 1巻以上に衝撃的なできごとの続く2巻でした。 1巻の時は見えなかった2人の女の子たちの気持ちも見えるようになってきます。 後半は予想外の展開が続き、ページをめくる手がふるえるほどでした。 一日でも早く続きを読みたいです。
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No.2:
(5pt)

新しいタイムリープものの傑作

読み終えたとき、放心して立ち上がれませんでした。 タイムリープものは人気があり、これまでたくさんの作品が作られてきました。 もはや「やり尽くされた」感のあるジャンルですが、この「君と時計」シリーズは、既存の作品群からさらに発展し、新たな領域に達していると思います。 終盤、運命の文化祭当日を迎え、散りばめられてきたピースが一つに嵌る瞬間は、「新しい面白さ」でありながら、このジャンルの「変わらぬ面白さ」が得られます。 残り2作、今作並みの面白さ、もしくはそれ以上の出来であれば、間違いなくタイムリープものの歴史に名を刻む作品になるはずです。
君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)より
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No.1:
(5pt)

要求される代償が重すぎる強制タイムリープ脱出に挑む少年少女の愛憎入り混じった奮闘劇。終始スピーディーでスリリングな構成が素晴らしい

タイムリープを取り扱った作品は多いし、この超常の能力を手に入れる為に代償を要求される設定を用いた作品も少なくない。しかし、タイムリープする度に
近しい人が一人消えてしまうというのは代償として余りに重すぎる。その重すぎるタイムリープが自分の意志では無く、絶望により発動するとなれば更に
その過酷さは増す。そんな過酷なループに巻き込まれてしまった少年少女たちの必死の脱出劇を描くシリーズ・第二弾。唯一の友人に続き母親までも失った
主人公・綜士がいかなる脱出への糸口に辿りつけるのか期待しつつ拝読

物語はもう一人のタイムリーパー・鈴鹿雛美と合わせれば五回目のループとなる世界で幼馴染・織原芹愛が目の前で回送列車に飛び込むのを防げず
絶望に陥った事で時震が発生、六回目のループに巻き込まれた主人公・綜士が前回のループで失った唯一の友人・一騎に続いて母親までも
失うという悲劇に直面した場面から始まる。五回目の世界で頼みの綱であった千歳先輩のアドバイスに従い、六回目の世界の千歳先輩に事情を話す綜士
五回目の世界に続き今回もまた綜士に協力してくれる千歳先輩だったが、雛美には事情を話すなと忠告してくる。調査を開始した二人は消失した人間が
五年前の時震の時点で消えた事になっている事を突きとめた上で雛美の身辺を洗うべく尾行を開始。地下のカフェで友人と話している雛美を置いて
一旦外に出るが、そこで待っていたのはカフェに居る筈の雛美だった。自分たちが尾行していたのが雛美の双子の姉であるという失策を突き付けられた
二人に対し、この世界では初対面である事から不信感丸出しで迫ってくる雛美。仕方なしにこの世界が六回目である事を明かす二人だったが、雛美が
五回目の世界でついた「古賀さんは私の恋人」という嘘の秘密を暴こうと千歳先輩と雛美のギリギリのやり取りの末、雛美はそれが嘘だったと認める
何とか雛美と協力関係を築いた事で綜士と雛美にとって大切な人間が死ぬ十月十日までやれる事をやり尽くそうと奔走する日々が始まるが

すっげー!綾崎隼、大・復・活!花鳥風月シリーズの頃から構成力においては天才的な物を感じさせてくれる作家さんだったけど、この第二巻、かつての
「構成の魔術師・綾崎隼」が全く錆び付いていない事を見事に証明する様な終始スピーディーでスリリングな展開を繰り広げ、張り巡らせた伏線が
終盤で一気に収束し、それまで伏せられていた一枚の絵が突如姿を現す様な見事なストーリー構成を見せてくれた素晴らしい!

物語の方は五回目の世界での失敗の代償として母親を奪われた綜士が、これ以上大切な人を失うまいと六回目の世界で芹愛の自殺を防ぎつつ
雛美が恋人と主張する古賀将成の死の回避と併せて、綜士と雛美、二人のタイムリーパーにとっての絶望のトリガーが引かれる二つの死が襲ってくる
十月十日、白稜祭の日に向けて奔走する姿が前半で描かれている。それじゃ、後半がどうなるか、というと七回目が描かれるのである
完璧と思われた作戦が、成功を確信したタイミングで何故覆され、誰の絶望によってタイムリープが発動したのか、その謎が解き明かされるのが後半

通常の作品であれば、主人公一人がタイムリープの能力者となっているものだが、本作においてはタイムリープ能力者が一人では無いと言う設定を
用いた事で複数の謎が同時に発生する点が大きな特徴となっている。「誰がタイムリーパーなのか?」、「タイムリーパーは全部で何人いるのか?」、
「タイムリープ発動のトリガーとなる『悲劇的な死』は誰の死なのか?」、「各ループの中で誰が嘘をついているのか?」と複数の謎が絡み合う中で
刻一刻と迫る十月十日というタイムリミットの日までに発言が信用できない協力者と共に絶望的なループ脱出に挑むというスリリングさが凄まじい
地雷原を慎重に一歩一歩進むような手探り感の演出も素晴らしいが、それだけに考え得る限り全ての条件をクリアして「よし、トリガーの回避成功!
これは行けたか?」と思った瞬間にタイムリープが発動する前半終了間際の場面では誰もが「嘘だろう???」と息を呑むかと

そして更に大切な人が失われる中、明かされる第三のタイムリーパーの正体と、その人物にとってタイムリープの発動要因となる「失いたくない人」の正体、
そしてその死の原因となるとある人物の存在、雛美がつき続けた嘘の秘密、そして物語の基盤となる世界その物に隠された驚愕の事実これらが
一気に明かされていく終盤の怒涛の如き展開には茫然とさせられ、全てを突き付けられた綜士が何もかも覚悟して取った行動で締め括られるラストシーンで
完全に「持って行かれる」事間違い無しと言って良いかと。最後のページを読んだあと、本当に頭の中が真っ白になるという体験は久しぶりであった
三巻に続くとはいえ、「これ一体どうなっちゃうの?」と先の展開が全く読めないのである

タイムリープの設定や複雑に絡み合った人間関係、消えてしまった人間の情報など、一巻の刊行から暫く間が空いた事で忘れがちになってしまう情報も
多いのだが、ストーリーの進行の妨げにならない形で一つ一つ読者に確認させてくれるような作者の配慮も気が利いている。年齢とともに複数の作品を
並行して読んでいていると忘れがちになってしまう「前巻までの展開」をきっちりと思い出しながら読む事が出来るのでストレスという物をほとんど感じずに
済むのはなんとも有難い

作者お得意の終盤に全てが覆る様な圧倒的構成力、複数の謎が絡みながらも停滞感を感じさせないスリリングかつスピーディーなストーリー展開、
親しみ易く、くどくならない程度にしっかりと各人の特徴が際立っているキャラクター造形、全てにおいて最高レベルの完成度を見せてくれた第二巻
講談社タイガという新レーベルで天才の帰還を見事に印象付けた一冊であった。三巻の刊行が今や遅しと感じられて仕方が無い!
君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)より
4062940167

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