おれは非情勤

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おれは非情勤の評価:

3.57/5点 レビュー 35件。 D ランク

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平均点3.57pt

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全21件 21〜21 2/2ページ
No.1
(4pt)

「おれ」という主人公

第1章「6×3」を読んで「あれっ」と思った。いくら小学校が舞台とはいえ、古典的な『ダイイングメッセージ』の謎。これだと犯人はばればれじゃないか。そしてこの作品の発表誌を確かめて半分納得。懐かしい学習研究社の『五年の学習』に連載されていたのだ。そうやって見れば、『おれ』が主人公のハードボイルドタッチ、しっかり「本格推理」している中身等、小学生の推理小説入門編としてはなかなかの1章ではあった。しかし東野圭吾という男はこんな雑誌にも手を広げるとは本当に恐ろしい。しかもぜんぜん手を抜いていない。二章からだんだんとトリックも独創的、手が込んで、しかも小学生らしさを忘れない。ただ、不思議なのはこの作品1章を四回に分けて連載していたみたいだ。(第四章から『六年の!学習』に移る)問題提示と解決の上下編に分けるのならまだしも四回に分けてどう読ませていくのか。加筆修正しているので詳しいところはわからない。当時の雑誌を読みたくなった。『「だから今の世の中は狂っているというんだよ」そういうとおはれは、じゃあな、と片手を上げて病室から出た。』きちんと作り上げたキャラはこうやって終りを告げている。小学生に狂っている世の中を少しだけ垣間見させ、その社会にはすに構えながらも結局人間らしさは忘れない『おれ』という主人公。このまま終らすには惜しいキャラではある。
おれは非情勤 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: おれは非情勤 (集英社文庫)より
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