槐(エンジュ)

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

槐(エンジュ)の評価:

4.24/5点 レビュー 34件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 41〜42 3/3ページ
No.2
(5pt)

なんとロマンティックな

機龍警察最新作と表裏一対
ともいえる槐。底流には同じ
感覚が流れるが登場人物が
中学生と言うこともあり、
妙に甘口。でも、それも善哉
槐 Amazon書評・レビュー: より
4334929958
No.1
(5pt)

この朝を知っていた者は誰もいなかった

夏休みの朝、中学生達と顧問の先生が、キャンプ場へと出発する。このわずか一昼夜の後にどんな感懐を抱くことになるか、彼らの誰も想像できなかった。読者の僕も想像できなかった。知っていたのは著者だけだ(それはそうだが)。

イタリアオペラの矛盾点として、巨大な肺活量を有する巨躯の歌手が病人の役で寝台に寝て大音声で歌う、というような指摘がある。でもこれはイタリアオペラの本質とは関係ないから、これを言ってもイタリアオペラの問題点をついたことにはならない。
本書においても、そこらの詐欺集団がこのような犯罪をやるだろうかというのは、的外れである。
というより、それどころではないのである。序盤から、こんなことになっちゃって後の展開はどうなるんだ? というようなどんでん返しが幾つもある。虚構ならではの「ありえない」設定の中にこそ旨味たっぷりの展開が待っている。
駆け引きと裏切り。それに地雷のような謎解き。 推理小説を読むようでもある。途中でこんなことが起こったら物語の先はどこへ向かうのだろうと、目眩を感じるほどであるが、勿論著者の筆には何でもないらしく、話は濃密なまま進展し、そして夜は明ける。

教頭先生の構えたところとか、茜の構えたところとか、意図的に書かれたと感じるコミカルなおかしさに愛着のわく描写もある。

中学生の性格の描き分けも面白かった。
森の中で先生に追いすがっていろんな台詞を言う進太郎君は純朴なのかアホなのか。両方かもしれないが、進太郎君、おじさんは君のことも誉めてあげるぞ。
槐 Amazon書評・レビュー: より
4334929958