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東京公園



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【この小説が収録されている参考書籍】
東京公園
東京公園 (新潮文庫)
東京公園

東京公園の評価: 4.07/5点 レビュー 15件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(2pt)

文章がいろいろ残念だし、中身も少女漫画のように大甘・・

読み始めていきなり、文章に何度か躓いてしまった。
「大学の学食で、火曜日の午前十時過ぎに閑散としている学食に入っていって~」(p.18)
「その頃の僕のアパートの近所の小さな居酒屋で二人で飲んでいた」(p.38)

上の文は、学食の中に別の学食が入っているみたいだし、下の文は「の」のオンパレード。
文庫にまでなっているのに、これほどひどい悪文に編集者チェックが入っていないのは、
ちょっとあんまりだという気がする。

人物描写にしても、「俳優にしてもいいぐらいの甘いマスクの持ち主のヒロ」(p.16)
「良質の家庭に育ったんだろうなという薫り」(p.75)等々、具体的な描写を欠いた
単なる説明に終わっている箇所が多いのはいただけないし、ヒロが過去に怪我をさせて
足が少し不自由になってしまった被害者のことを、「何の特徴もない、おもしろくも
なんともない男」(p.42)と呼ぶのも、その後に一応のフォローがあるとはいっても、
こいつは本当に反省しているのかと思わせるものがあった。

中身にしても、最初のほうこそ主人公がソフトな監視を続ける人妻と、その夫との
関係性の謎で引っ張っていくものの、それだけでは間が持たなくなったということか、
血の繋がらない義理の姉や、尖ったキャラの元同級生などを出しながら、彼女らとの
つかず離れずの関係に最後まで結論は出さず、「こんな天使みたいにキラキラした
日々を、いつかきっと思い出すだろうという気がするんだ・・」みたいな大甘な感じで
終わってしまうので、さすがにちょっと勘弁してほしいと思わずにはいられなかった。

まあ、世の中にはこの程度で十分という人が多いのだろうし、そういう層の要求に
応えるべく、かなり計算して書かれた作品のようでもあって、そのあたりが余計に
鼻につくといったら厳し過ぎるだろうか。
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No.14:
(5pt)

大満足です。

擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
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No.13:
(4pt)

空気のキラキラ感が見える小説

じんわり滲んでしまう涙と、爽やかな読後感。
小路さんの小説は素晴らしいです。
この作品に出てくる人物はみんな善人だけれど、
いずれも生まれつきの善人ではない。
それぞれ色んなトラウマやコンプレックス、
人には言えない、言いたくない過去なんかを
多かれ少なかれ抱えていて、だからこそ
他人に優しくできる、そんな人たちのおはなしです。
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No.12:
(5pt)

いいですね。

こういうの好きです。
なんか、懐かしい。
ただ、終わり方が少し残念。
好みの問題かもしれませんが、すべての疑問に対する決着をつけてほしかったですね。
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No.11:
(3pt)

適度な癒し

主要登場人物が語り手(圭司)、同居人、昔の彼女、圭司の姉、依頼主、その若い妻、その子供で、軽いが上手く絡まっていて面白かった。特に昔の彼女と姉の関係が種々縦走していて、これが小説なのだなと思った。
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No.10:
(5pt)

なんとも言えない清々しさ

『東京公園』が映画化されると知って読みました。
読みやすい文章、想像しやすい描写で一気に読み終えた後、なんとも言えない
清々しい余韻を残してくれる作品でした。

読み易いといっても、決してうすっぺらい内容ではありません。
登場人物一人一人がとても魅力的です。
主役はもちろん、義理の姉、幼馴染、同居人、バーのマスター、大学の知人、
そして物語の要になる被写体家族、それぞれ長い描写ではないですが、
サイドストーリーを思わず想像してみたくなるような魅力的な人物描写が最高です!

大きな物語の起伏はありませんが、この作品の空気に一気に引き込まれます。
思わず、小路さんの代表作『東京バンドワゴン』も買ってしまいました。
映画目当てだったはずなのに‥
何度も読みたくなる作品でオススメです。
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No.9:
(1pt)

残念ながら

私には、この物語に感情移入することはできませんでした。

何も、起こらない…、どきどきわくわくするところもない。
登場人物にも魅力を感じない。
最後まで引っ張った、百合香の謎のように思えた行動も
結局の理由はそれだけですか…?のような感じで、がっかりしました。

皆さんのレビューがよいので、
単に私にはよさが理解できなかったと言う事かもしれません。
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No.8:
(4pt)

青春版・お伽噺(おとぎばなし)。

主人公(男子大学生)の一人称で語りすすめられる、瑞々しい青春小説です。
 すこし謎めいた展開、それを取り囲む魅力的な友達や大人たち。悪人の登場も無ければ人を傷つける場面も無い。だけど登場人物はみな、心に葛藤や咀嚼しきれない感情を内に秘めていていて、それが「生きている感」として作品全体を彩り、読む者に共感を覚えさせます。
 僕も年甲斐(40+α歳)なく、読んで胸を締め付けられました。

 さしづめ青春版のお伽噺とでもいったところでしょうか。

 読みやすい文章で、一気に読み終えることができます。読書初心者にもオススメ。
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No.7:
(5pt)

三浦春馬主演で映画で実写化されます。

6月18日(土)に映画が公開されますが、どの映画情報誌でも、凄く評価が高いのは、ある意味、三浦春馬君演じる「光司」と、青山真治監督の出逢いの賜物だと思います。 実際に、主人公の「光司」に春馬君が「等身大」で演じていることだと思うのですが、本人も対談で話しているのを聞くと、「光司」は今の春馬君に限りなく近いという事だそうです。「素」の春馬君を観ることが出来るのは、この映画が最初で最後に為るのではないかと思います。生憎、「東北地方大震災」で、映画館も放映が限られているようなんですが、皆さん、頑張って鑑賞しに行きましょう! 因みに、この映画は、昨年の『君に届け』の後に撮影されたものです。この映画を撮った後に、フジテレビの月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』の順番だそうです。春馬君は、全く違う「役柄」を若干、二十歳でこなせているのは、ホントに凄い!としか、言い様がありません!これから、ます増す「楽しみな役者」さんだと、私は思います。
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No.6:
(5pt)

なんと清々しい作品なのでしょうか。

正直、あまり期待してなかったのです。小路さんごめんなさい。
映画化されるという事で気になって読みました。
もう素敵です。素敵過ぎます。感激しました。
時間のある時に外で読んでたら泣きそうになり、家でゆっくり読みました。

主人公の圭司、幼馴染みの富永ちゃん、年上のルームメイト、ヒロ。
みんなが優しいんです。まだ若い彼らは生き方を探してる。
いい加減で、曖昧に生きてるようにも思えるのですが、
でも大事な事だけはちゃんと分かってる。
無意識なのかもしれない、でもその大事な事を失くさないように
毎日、曖昧なようでしっかり考えて生きてる。
その姿がなんとも愛おしくて、涙がでました。
昔、昔に忘れてしまった感情を呼び起こされる気がしました。

圭司と義姉との関係も優しさと温かさの塊です。
あくまで関係性をハッキリさせない事がこんなにもイライラしないで
そのままでいて欲しいと思えるなんて不思議です。

小路さん本当に素敵な作品を有難うございました。

素敵な映画になってる事を望みます。
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No.5:
(3pt)

北海道出身者の温かさ

はじめて小路幸也の本を手にしました。
 登場人物はみな幸せな人たち。特に主人公は、幼い頃母の死と父の再婚という経験をしながら、葛藤や屈折を抱えずに中途半端な今を満足そうに生きている。彼の周囲は彼に好意を寄せる人たちばかりで、彼を傷つける人はいない。
 彼に妻の写真を依頼するサラリ−マンと女友だちだけは、自分の現状に不安や葛藤を抱いているが、やっぱり幸せな環境に生きていて最後には何となく収まるという筋書き。
 確かにイメージできるのはどしゃ降りで誰もいない公園ではなく、ポカポカと温かいぬくぬくとした公園の芝生である。
 作者も主人公もいかにも北海道出身という印象の物語。かくいう私も北海道在住です。
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No.4:
(5pt)

途中の日々を描いた物語

完璧な物語。
優しくあたたかく、読み手の心の中にすっとはいってくるような、そのような小説を久し振り
に読んだ気がする。
青春の一時期、途上にある若者達の姿をノスタルジー豊かに描いた小路幸也のこの作品は、間
違いなく極私的ベスト本の上位にくるだろう。
こんな感じ方をするのは私の学生時代の体験や現在のポジションに類似するところが多いこと
も影響しているのだろうが、この短い200ページあまりの作品が最近になく稀な深い感動を
与えてくれた。

「まだ、僕達は途中にいる。
それは常に歩いていないと、どこかへ向かっていかないと使えない表現だ。」

カメラマン志望の圭司は、ひょんなことから頼まれて、写真を隠し撮りすることになった人妻
の百合香さんに淡い恋心を抱く。一言も言葉をかわさない淡い関係を中心に、圭司をめぐる友
人や家族のエピソードが描かれる。
映画好きの幼なじみ富永、イラストレーター、ミュージシャンなど多彩な才能を持つヒロ、血
の繋がっていない姉、咲実。
圭司の生活に登場する人たちは皆やさしく、あたたかい。
人生の苦味、葛藤、衝突などはあえて書かれず、事件は起きない。
なにげない日常のなか、唯一百合香さんを、隠し撮りすることだけが普通とは違うことだ。
その百合香さんがでかける公園がとてもいい。
天気の良い日、2歳の娘といっしょに手をつなぎながら歩く。その後を追いかけて写真に収め
る圭司。
公園は家族連れや、昼休みのサラリーマンで賑わっている。明るい光のなかを黙って歩く百合
香さんはとても孤独に見える。

途中の日々。
若い時代に通過する何ものでもない、何になるかも決めていない、でも、何かに向かって歩き
続けているという確信はある、そんな時期。
その奇跡のような一時期を、きちんと切り取って、手のひらに乗せてくれた。
作家という仕事の魅力ってこんな感動をあたえちゃうことが出来る、そこなんだろうな、と思
う。

最後に、すべてがピタリとはまるパズルのような、心憎い一文がありました。
ちょっと歳のいった映画ファンなら、わかると思います。
そんな洒落た楽しみ方もできる作品です。
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No.3:
(5pt)

散歩に行きたくなります。

美しい5月にぴったりの本です。

なにげなく、表紙に惹かれて買ったのですが、中身も本当にいい。

家族写真を撮影するために、公園めぐりをする大学生の圭司、同居人のヒロ、

義理の姉など登場人物がみんなちょっと心に傷を持ちながらも優しく、相手を大事にしている

感じがとても素敵です。

登場してくる公園に行ったら圭司が撮影してそうな気がしてしまう、そんな小説です。
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No.2:
(4pt)

いい!!

すごく透明感のある作品でした。

圭司とその周りにいる人たちがいい人ばかりで

『昔ワルかった』と言うヒロという青年も出てきますが、

気持ちはとてもピュアな人ばかりで

読んでて清々しい気分になりました。

悪人が出てこない分、ちょっと物足りない気もしましたけど。

東京には年に何回か行きますが、

人の多いところに行きがちで

この本を読んで、

今度はこの作品に出てくる公園めぐりをしてみるのも

いいんじゃないかと、思えてきました。

結局恋愛物と言うより

家族との繋がりを思い起こさせる作品でした。

そこが良かったのかもしれません。

自分のために生きつつ

誰かのために生きられたら

幸せなのかもしれないな〜。
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No.1:
(5pt)

心がぽかぽかする一冊

なんだか読んでると自分が陽だまりにいるような気持ちになれる小説です。

大きな事件は何もおきないけれど、登場人物が日々の生活の中でそれぞれ

悩んだり恋したり失恋したりする様子が、よんでいて本当に心地よかった。

主人公は写真を趣味している大学生の圭司。彼が頼まれた奇妙なアルバイトが

メインのストーリーになっていますが、なんといっても最高だったのが、

圭司の友達の富永なる女の子の存在。この女の子、なんだかめちゃくちゃ変わってるんだけど

ものすごくキュート。今度は彼女が主人公の小説が読みたい!って思うくらいに

気に入りました。
東京公園 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:東京公園 (新潮文庫)より
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