カレンダーボーイ
- タイムトラベル (143)
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何度も何度も読み返した思い入れのある本です。思い出補正もあるのかもしれませんが、今でも鮮明に内容を思い出せる素晴らしいストーリーでした。 ラストは切なく、自分の親と主人公を重ね合わせなんとも言えない気持ちになりました。もしこれが自分の父親だったら、私は父親がしたことを肯定できるんだろうか… ぜひとも多くの人に読んでいただきたいです。 | ||||
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2006年と1968年を行ったりきたりするふたりの男性(大学教授と同じ大学の事務局長)が、人生を二度生きなおすような感じで、いろいろな思い出の細部を味わう。そして幾つかの出来事を変えようとする。 中でも大きいのは、一家心中してしまった同級生の少女を救うため、三億円事件に介入し、しかもそのお金を、現代の事件の収拾のために使おうとする試みです。 少しでも過去を変えると、現代の状況が変わっていて、そのたびに哀しい思いをします。あのことは、もうないんだ。あの思い出も。 過去の何かが埋められると、現在の何かがなくなり、どちらも同じように大切なことだったのだ、とわかります。 通常のタイムファンタジーでは過去がせつなくいとおしいのですが、ここでは、消えてしまった現実もまた同量のいとおしさをもって描かれ、時間というものの意味づけがもっと透明になっています。 ラストは意外なところに着地します。いわば、ふたりが記憶を共有した時間がなくなってしまうのです。 ふたりとも無事に生きてゆくのですが、それぞれにかけがえのない「時」を失う。どこにもなくなった記憶のゆらぎを、ひとりで抱いてゆきます。 この手の結末は、タイムファンタジーでは多分他になく、作者の真骨頂が発揮されたところでは。 過去であれ、現在であれ、生きられなかったもうひとつの時間が発光して見える、そんな美しさと、人生の些事すべてへのいとおしさをたたえた名品です。 | ||||
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表紙の筋書きを見て一発で買いました。1日ごとに過去と現在を行き来するなんて設定素敵すぎます。過去の世界で何かをするたびに刻々と現在が変わっていくなんて。ワクワク と思っていたら、普通に話が進み大したイレギュラーもなく目的達成。クライマックスは個人の想像に任されて消化不良。キャラも弱くて僕には二人の主人公の区別が付きません。まず、話が盛り上がりを見せないので読み進めるのがつらいです。 なんというか演出の点で大きく欠ける気がします。伏線などはもうゼロと言ってもいいでしょう。 小路幸也さんのモーニングも読ませていただいたのですが、そちらも設定の魅力と盛り上がりの無さは健在でした。東京公園もすごい面白そうですが、「面白そうだった」で終わる気がして購入がためらわれます(笑) | ||||
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「毎日朝目覚めるたびに過去と現代を往復」「精神と経験は現代のまま」「過去でねじ曲げた出来事が現代に微妙なひずみとなって現れる」というのは面白かった。中盤まではこの世界観の説明が十分されていて、単純に楽しいです。 3億円事件を全面的にフィーチャーし、とある目的のために1968年のふたりは東京に出て現金奪取を企てるわけですが、クライマックスとなるその部分の描写がどうにもラフすぎ。「逃げている」と言われても仕方の無い処理です。 他のレビューでも指摘されていますが、ふたりの描き分けがしっかりしていなくて、過去・現代ともに、どちらが語り手かが分からなくなっています。せっかくの結末の切なさも、伝わりにくくしているような気がします。 | ||||
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やはり過去は変えてはいけないものなんだろうか? でもその時代に行って、その先が分かっていれば、どうしても何とかしたいと考えるのは自然なのでしょう。 まして不幸な出来事を知っているなら、過去を変えてしまうリスクを理解していても何とかしようとするでしょう。 そのあたりが、切なくなってしまう理由でした。 | ||||
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