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暗号名ブルー



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【この小説が収録されている参考書籍】
暗号名ブルー (光文社文庫)

暗号名ブルーの評価: 3.33/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(1pt)

いつものごとくひどい

ひどい話です。
非公式とはいえ政府機関に雇われているのに、記憶喪失の(しかも)中国人の女に自分の素性を
ベラベラ話すし(自分の元恋人(日本人)には自分のことは何も話していない)
銃撃戦がある可能性があるのに一般人の漁師を巻きこむし(漁師は口が堅い(と自分は思っている)という理由で)
めちゃくちゃです。
釣りと料理のシーンだけイキイキしています。
暗号名ブルー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:暗号名ブルー (光文社文庫)より
4334767370
No.1:
(2pt)

ジグ・ソーサーの衝撃

読み始めて3ページ目(p.8)で思わず噴き出した。「9ミリ口径のジグ・ソーサー!?」
アメリカの沿岸警備隊や海兵隊や特殊部隊で使われているのはSIG SAUERのP229やP226だ。
アメリカ人はSIG SAUERをスィグサゥアみたいな呼び方をする。日本ではシグ・ザウエルとかシグ・サウアー等と書かれることが多い。日米どちらでもジグ・ソーサーとは呼ばないだろう。
そもそも「SAUER」のどこからソーサーの「サ」を持ってきたのか不思議でならない。架空名にしたいのかとも思ったがM16A4やベレッタは実名を出しているのでその線は無い。
当然誤植でもない。その後何度もジグ・ソーサーは連呼されるのだから。

そしてジグ・ソーサーの衝撃も覚めやらぬわずか5ページ後のp.14で著者は次の攻撃を繰り出す。
「親指で安全装置(サムセフティ)をはずしていた」…ハァ!? SIG P229のサムセフティ!?
SIG P226/P229系統の基本モデルはダブルアクション/シングルアクション。沿岸警備隊に採用されているのはダブルアクションオンリーのP229 DAK 40S&Wらしい。
どちらにしてもサムセフティは無い。DA/SAモデルにはディコッカーのみが装備されており、DAKはDAリボルバーと同じでセフティは無し。
DA/SAモデルの基本操作は、マガジンを入れ→スライドを引いて初弾装填→ディコッカーでハンマーダウン→その状態で携行→DAで初弾を発砲・次弾からSA→状況が終了したらディコッカーでハンマーダウン、だ。DAKはDAリボルバーと同じで単純に毎回ダブルアクションで発砲→自然にハンマーダウン、の繰り返し。
初弾を撃つ前に余計な操作をしなくて済むのがP226/P229系の最大の特徴なのに、わざわざ有りもしない安全装置を外す描写を入れるなど正気の沙汰とは思えない。

読み始めてたったの8ページで理解させられてしまった。この著者はやっぱり何も調べず何も考えずに書いている、と。

他にも酷い描写はまだまだ矢継ぎ早に登場する。
その道のプロの諜報員が何故か嵩張るSIGをショルダーホルスターでコンシールキャリーしていたり(わきの下が膨らむと目立つので腰でインサイドパンツホルスターにしてシャツや上着の裾で隠す)
その道のプロの諜報員が何故かサプレッサー付きの9ミリベレッタをわきの下のショルダーホルスターから抜いたり(全長40cm以上あるぞ。凄く邪魔で動けないし抜けないしあんたのわきの下長いな!)
その道のプロの諜報員が何故かスライドがホールドオープンしていないベレッタの引き金を引いて「弾切れか……」とうそぶいたり(「弾切れ」だとホールドオープンしたのを手動で戻してわざわざ空撃ちしているのが即バレる。どうしてもその状態でやるなら「不発か」でチャンバークリアするふり→次弾装填したふり)
歴戦の凄腕のスナイパーが何故か棒立ちで敵前に身を晒していたり(「男は、ゆっくりと後ろに倒れた。」)
歴戦の凄腕のスナイパーの操るスナイパーライフルに対して小口径アサルトライフルのM16だけで狙撃戦で勝てちゃうのは安っぽい映画にもよくあるしもういいや面倒くさい。
他にも挙げ始めたら切りがないがプロットも含めて全体的に笑いどころ・突っ込みどころだらけ。
ストーリーも結局いつもの半端なラブロマンスで終了。

神は細部に宿るとはよく言ったものだが、この作品のお粗末な細部では苦笑い神しか宿れなかったようだ。
暗号名ブルー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:暗号名ブルー (光文社文庫)より
4334767370

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