終わらざる夏

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評判

終わらざる夏の評価:

3.92/5点 レビュー 172件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.92pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全220件 181〜200 10/11ページ
No.40
(5pt)

1945年を舞台に、現代を映し出す

この小説は終戦の年、1945年を舞台に描かれた物語ですが、私には1945年という舞台を通して、現代を描いた作品として読めました。
生に対する軽視、意志の放棄、思考停止、個人の孤立、誰もが望んでいない方向へと世界が動いていく不条理さ、といったものが、2010年の現代にもみられるもののように思えます。
改めて、浅田次郎氏の、普遍性を描き出す、文学の力に惚れました。

「終わらざる夏」
夏は未だ終わっていないのでしょうか。
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.39
(5pt)

1945年を舞台に、現代を映し出す

この小説は終戦の年、1945年を舞台に描かれた物語ですが、私には1945年という舞台を通して、現代を描いた作品として読めました。
生に対する軽視、意志の放棄、思考停止、個人の孤立、誰もが望んでいない方向へと世界が動いていく不条理さ、といったものが、2010年の現代にもみられるもののように思えます。
改めて、浅田次郎氏の、普遍性を描き出す、文学の力に惚れました。

「終わらざる夏」
夏は未だ終わっていないのでしょうか。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.38
(4pt)

多少のことは

登場人物が多いから把握しづらいところはある。
そんなわけで上巻はなかなか読み進めるのに時間がかかってしまった。
しかし、ここをきちんと読まないと下巻のそれぞれの生きざまに辿りつかない。
立場も過去もも未来も年齢もまったく違う人たちが、ひとからげで戦争という事象に巻き込まれてゆくのが戦争であるならば、こうした書き方も必要なのだろう。

ちゃんと読んでほしいと思う作品のネタばれはしたくないから、詳細には触れないが、鬼軍曹がよかった。
翻訳家も、少年兵も、赤紙を届け続ける男も、疎開先から東京を目指す子供も、先生も…。
彼らの誰ひとり、たとえ世の中においてどんな些細な役割を担う人間であっても、失ってもよい人生などではなかったのだ。
戦争をテーマにした作品は数多いが、登場人物の声が聞こえる作品は意外に少ない。
その点ではさすが浅田次郎、彼はやはり小説家なのだと認識させられた。
☆は5つでもよかったが、「蒼穹の昴」が5つならという意味です。
終わらざる夏 下 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 下より
4087713474
No.37
(4pt)

多少のことは

登場人物が多いから把握しづらいところはある。
そんなわけで上巻はなかなか読み進めるのに時間がかかってしまった。
しかし、ここをきちんと読まないと下巻のそれぞれの生きざまに辿りつかない。
立場も過去もも未来も年齢もまったく違う人たちが、ひとからげで戦争という事象に巻き込まれてゆくのが戦争であるならば、こうした書き方も必要なのだろう。

ちゃんと読んでほしいと思う作品のネタばれはしたくないから、詳細には触れないが、鬼軍曹がよかった。
翻訳家も、少年兵も、赤紙を届け続ける男も、疎開先から東京を目指す子供も、先生も…。
彼らの誰ひとり、たとえ世の中においてどんな些細な役割を担う人間であっても、失ってもよい人生などではなかったのだ。
戦争をテーマにした作品は数多いが、登場人物の声が聞こえる作品は意外に少ない。
その点ではさすが浅田次郎、彼はやはり小説家なのだと認識させられた。
☆は5つでもよかったが、「蒼穹の昴」が5つならという意味です。
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)より
4087450805
No.36
(4pt)

日本人の心

終戦をまじかに控え、すべてを失いつつある日本において、
人を思いやる心を失わない人達の姿が涙を誘いました。

ストーリー性はやや低いので、誰に感情移入してよいか難しい気もしました。
読み手側としては評価がわかれそうな一冊です。
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.35
(4pt)

日本人の心

終戦をまじかに控え、すべてを失いつつある日本において、
人を思いやる心を失わない人達の姿が涙を誘いました。

ストーリー性はやや低いので、誰に感情移入してよいか難しい気もしました。
読み手側としては評価がわかれそうな一冊です。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.34
(4pt)

終わらざる頁

長すぎたのではないだろうか。波に乗っては潮が引き、微妙に感情を逆撫でする箇所にいらつきつつも、登場人物の魅力に励まされての読了だった。最後はあのような終わり方で納得する読者がどれぐらいいるのだろうか。何を意図して書いたのか、も読み手を不安にさせる筋立てである。
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.33
(4pt)

終わらざる頁

長すぎたのではないだろうか。波に乗っては潮が引き、微妙に感情を逆撫でする箇所にいらつきつつも、登場人物の魅力に励まされての読了だった。最後はあのような終わり方で納得する読者がどれぐらいいるのだろうか。何を意図して書いたのか、も読み手を不安にさせる筋立てである。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.32
(4pt)

戦争とは何か、いのちを落とした多くの人びとが何を残したか

先の大戦において、千島列島の中でカムチャッカ半島にもっとも近い占守(シュムシュ)島でどういう戦争が展開されたかは、多分、余り多くの人の知るところでないと思われます。当時の大本営ですら、それを予測するところ少なかったと本書においても描かれます。確かに、そこはソ連と鼻をつき合わせる地ではあるものの、当時の最大の敵、アメリカへの最短コースに位置する地でもあり、実際にアメリカはアッツ島の奪還を果たしていましたから、千島でアメリカの来襲を防ぐことが主要な関心であったことは理由があります。ところが、実際には、終戦3日目になってカムチャツカの尖端からソ連軍が攻め込んできたのでした。作中ではスターリンの領土的野望の表れとほのめかされています。

最終盤で、舞台はシベリアのラーゲリに移ります。そして最終章は、凍土の土から顔を出した野花のごとく春の陽に輝くヘンリー・ミラーの「セクサス」の一場面なのです。

主要な登場人物が、戦争末期、大木に降った雨粒のごとくそれぞれの幹を伝い紆余曲折の後にたどり着いた根元には、戦争の不条理が待っていました。しかし、それがそのまま北国の土に染みこんで終わりなのではなく、不死身に蘇り花を咲かすこととなるのです。北の最果ての島を主な舞台に展開された戦を通して、あの大戦が何であったのか、そこで命を落とした多くの人びとが示していることは何であるのか、それらをじわりと心に沈潜させる物語、それが「終わらざる夏」なのだろうと思います。
終わらざる夏 下 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 下より
4087713474
No.31
(4pt)

戦争とは何か、いのちを落とした多くの人びとが何を残したか

先の大戦において、千島列島の中でカムチャッカ半島にもっとも近い占守(シュムシュ)島でどういう戦争が展開されたかは、多分、余り多くの人の知るところでないと思われます。当時の大本営ですら、それを予測するところ少なかったと本書においても描かれます。確かに、そこはソ連と鼻をつき合わせる地ではあるものの、当時の最大の敵、アメリカへの最短コースに位置する地でもあり、実際にアメリカはアッツ島の奪還を果たしていましたから、千島でアメリカの来襲を防ぐことが主要な関心であったことは理由があります。ところが、実際には、終戦3日目になってカムチャツカの尖端からソ連軍が攻め込んできたのでした。作中ではスターリンの領土的野望の表れとほのめかされています。

最終盤で、舞台はシベリアのラーゲリに移ります。そして最終章は、凍土の土から顔を出した野花のごとく春の陽に輝くヘンリー・ミラーの「セクサス」の一場面なのです。

主要な登場人物が、戦争末期、大木に降った雨粒のごとくそれぞれの幹を伝い紆余曲折の後にたどり着いた根元には、戦争の不条理が待っていました。しかし、それがそのまま北国の土に染みこんで終わりなのではなく、不死身に蘇り花を咲かすこととなるのです。北の最果ての島を主な舞台に展開された戦を通して、あの大戦が何であったのか、そこで命を落とした多くの人びとが示していることは何であるのか、それらをじわりと心に沈潜させる物語、それが「終わらざる夏」なのだろうと思います。
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)より
4087450805
No.30
(4pt)

大木に降る雨が、多くの幹を伝って根元に向かうがごとく

ストーリーで読ませる浅田次郎の作品ですから、具体的な筋書きには出来るだけ触れないようにします。

根元から何本にも枝分かれした大木にたとえられる物語です。枝は、云うまでもなく登場人物です。読者は、その木に降りかかる雨粒のように、いろいろな枝を伝っては根元に向け時間とともに流れ下ります。

時代は、先の大戦の末期、アッツ島の玉砕の余燼が残る頃から終戦後まで、とりわけ、ポツダム宣言受諾の8月15日を挟む比較的短い時期が描かれます。ところは、主に、千島列島の最北端、カムチャツカ半島に鼻付き合わせる占守(シュムシュ)島です。

物語は、占守島における思いがけない戦いに向け、終戦間近な盛岡、東京、信州などを舞台に何人もの人びとが登場し展開してゆきます。上巻は、それらの人たち(ソ連兵も登場します)が、戦争に巻き込まれ翻弄されながら、主要登場人物が占守島に舟で向かうところまでが描かれます。すなわち、何人もの登場人物が、互いにふれあい影響しあいながら、大木に降りかかった雨ツブとともに、それぞれの幹を伝って根元に向かって流れ下るように、千島の果てに向かって濃縮してゆく物語が展開するのです。

なお、上下巻を通じて顔を現す多くの登場人物はいずれも良い人たちです。悪い人間は一人も登場しません。懲役帰りのヤクザも、鬼熊と呼ばれる連戦の兵も優しいのです。それは、戦争という権力及び個人の暴力が大手を振る不条理の中で、いっそう際立っています。浅田文学のひとつの特徴だと思われます。
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.29
(4pt)

大木に降る雨が、多くの幹を伝って根元に向かうがごとく

ストーリーで読ませる浅田次郎の作品ですから、具体的な筋書きには出来るだけ触れないようにします。

根元から何本にも枝分かれした大木にたとえられる物語です。枝は、云うまでもなく登場人物です。読者は、その木に降りかかる雨粒のように、いろいろな枝を伝っては根元に向け時間とともに流れ下ります。

時代は、先の大戦の末期、アッツ島の玉砕の余燼が残る頃から終戦後まで、とりわけ、ポツダム宣言受諾の8月15日を挟む比較的短い時期が描かれます。ところは、主に、千島列島の最北端、カムチャツカ半島に鼻付き合わせる占守(シュムシュ)島です。

物語は、占守島における思いがけない戦いに向け、終戦間近な盛岡、東京、信州などを舞台に何人もの人びとが登場し展開してゆきます。上巻は、それらの人たち(ソ連兵も登場します)が、戦争に巻き込まれ翻弄されながら、主要登場人物が占守島に舟で向かうところまでが描かれます。すなわち、何人もの登場人物が、互いにふれあい影響しあいながら、大木に降りかかった雨ツブとともに、それぞれの幹を伝って根元に向かって流れ下るように、千島の果てに向かって濃縮してゆく物語が展開するのです。

なお、上下巻を通じて顔を現す多くの登場人物はいずれも良い人たちです。悪い人間は一人も登場しません。懲役帰りのヤクザも、鬼熊と呼ばれる連戦の兵も優しいのです。それは、戦争という権力及び個人の暴力が大手を振る不条理の中で、いっそう際立っています。浅田文学のひとつの特徴だと思われます。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.28
(4pt)

鳥肌が立った

あまり知られていない占守島の戦い。
たかが紙切れ一枚に人生を左右された人々を、浅田次郎が悲しくも雄雄しく描く。

普段の上手さは十二分に発揮出来てはいないものの
相変わらずこの著者の描写は素晴らしいと思う。

「空も海も風も、お天道さんだって嘘っぱちにちがいないが、おふくろだけは本物だと思った」
には鳥肌が立った。
下巻が楽しみだ。
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.27
(4pt)

鳥肌が立った

あまり知られていない占守島の戦い。
たかが紙切れ一枚に人生を左右された人々を、浅田次郎が悲しくも雄雄しく描く。

普段の上手さは十二分に発揮出来てはいないものの
相変わらずこの著者の描写は素晴らしいと思う。

「空も海も風も、お天道さんだって嘘っぱちにちがいないが、おふくろだけは本物だと思った」
には鳥肌が立った。
下巻が楽しみだ。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.26
(5pt)

一読するべきです。

あまり多く知られていない終戦後の占守島における日本とソ連の戦いを題材にしている小説である。
占守島に出兵した男たちや残された妻・母親・子供たちの戦争に翻弄される人生がパラレルに語られている。戦争という状況の中で、登場人物の考え方や価値観の変化が記されている。状況が人を変えていく様を詳細に語られている。空襲に遭って家が燃えてしまった人間は、家の燃えていない人間を妬み、息子や夫が徴兵に取られた母親・妻たちは、赤紙配達係の人間を恨む。戦争という抗いようのない状況の結果であるにも関わらず、人々の心がバラバラになっていく様子が書かれている。逆に、徴兵や学童疎開によって、バラバラにされた家族であるから生まれる絆や逞しく成長する子供たちの様子も詳細に描かれている。
また状況の変化によって、変わらない信念や思想を強くもっている人々の様子も描かれていた。そういった人々は、周囲の状況に流されかけた時には、自分の信念に一度立ち返ってから、行動をする。自分の行動に常に意識的であり、自分の中で変化を起こしかけている時には、変わらない自分自身の信念をを軸にそれを客観的に分析している。そういった人々は、高い教養を持ちながらも、その能力をひけらかさない品位を持っている。
戦争を語る時、何百何千人が犠牲になったといった表現が多用されるが、この小説では、その何百何千人の一人一人に人生がそれぞれあることを強調しているように思われる。そのため、登場人物が多数でてくる。その分物語が散漫になっている印象も受ける。特に後半。最後の締めくくりのヘンリー・ミラーは、必要だったのかかなり疑問に思った。
とは言え、占守島における日本最強の軍隊のことや終戦後のソ連の侵攻など、世間であまり知られていない大事な歴史を題材にしていることは高く評価できると思われる。ぜひ一読するべきであるが、小説としての内容に関しては、人にって様々な評価に分かれると思われる。
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.25
(5pt)

一読するべきです。

あまり多く知られていない終戦後の占守島における日本とソ連の戦いを題材にしている小説である。
占守島に出兵した男たちや残された妻・母親・子供たちの戦争に翻弄される人生がパラレルに語られている。戦争という状況の中で、登場人物の考え方や価値観の変化が記されている。状況が人を変えていく様を詳細に語られている。空襲に遭って家が燃えてしまった人間は、家の燃えていない人間を妬み、息子や夫が徴兵に取られた母親・妻たちは、赤紙配達係の人間を恨む。戦争という抗いようのない状況の結果であるにも関わらず、人々の心がバラバラになっていく様子が書かれている。逆に、徴兵や学童疎開によって、バラバラにされた家族であるから生まれる絆や逞しく成長する子供たちの様子も詳細に描かれている。
また状況の変化によって、変わらない信念や思想を強くもっている人々の様子も描かれていた。そういった人々は、周囲の状況に流されかけた時には、自分の信念に一度立ち返ってから、行動をする。自分の行動に常に意識的であり、自分の中で変化を起こしかけている時には、変わらない自分自身の信念をを軸にそれを客観的に分析している。そういった人々は、高い教養を持ちながらも、その能力をひけらかさない品位を持っている。
戦争を語る時、何百何千人が犠牲になったといった表現が多用されるが、この小説では、その何百何千人の一人一人に人生がそれぞれあることを強調しているように思われる。そのため、登場人物が多数でてくる。その分物語が散漫になっている印象も受ける。特に後半。最後の締めくくりのヘンリー・ミラーは、必要だったのかかなり疑問に思った。
とは言え、占守島における日本最強の軍隊のことや終戦後のソ連の侵攻など、世間であまり知られていない大事な歴史を題材にしていることは高く評価できると思われる。ぜひ一読するべきであるが、小説としての内容に関しては、人にって様々な評価に分かれると思われる。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.24
(4pt)

それぞれの人生

「戦争の犠牲者をひとからげにしてほしくない。百人の戦死者には百人の人生があり、千人の異なった勇気があった」(452頁)。そう、戦争は、一人ひとりの人間を単なる数に置き換える。登場人物が数多くいて、生き延びた人々のその後の人生を知りたくなってしまうが、それを想像するのが著者が読者に残した宿題かもしれない。
終わらざる夏 下 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 下より
4087713474
No.23
(4pt)

それぞれの人生

「戦争の犠牲者をひとからげにしてほしくない。百人の戦死者には百人の人生があり、千人の異なった勇気があった」(452頁)。そう、戦争は、一人ひとりの人間を単なる数に置き換える。登場人物が数多くいて、生き延びた人々のその後の人生を知りたくなってしまうが、それを想像するのが著者が読者に残した宿題かもしれない。
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)より
4087450805
No.22
(4pt)

それぞれの人生

歴史の教科書では、戦争の悲惨さが犠牲者の数で語られる。数だけで語るべきではない。一人一人のかけがえのない(代替性のない)人生が失われたのだ。召集令状を出す人、受け取る人、出征する人、見送る人、学童疎開させる親、学童疎開させられる子ども。それぞれ立場の人物を丁寧に描いている。(召集令状を受け取った男たちは)「それまで営々と築き上げてきた人生が、一瞬にして夢となってしまった顔である。」(167頁)
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.21
(4pt)

それぞれの人生

歴史の教科書では、戦争の悲惨さが犠牲者の数で語られる。数だけで語るべきではない。一人一人のかけがえのない(代替性のない)人生が失われたのだ。召集令状を出す人、受け取る人、出征する人、見送る人、学童疎開させる親、学童疎開させられる子ども。それぞれ立場の人物を丁寧に描いている。(召集令状を受け取った男たちは)「それまで営々と築き上げてきた人生が、一瞬にして夢となってしまった顔である。」(167頁)
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783