軍神の血脈-楠木正成秘伝-
評判
軍神の血脈-楠木正成秘伝-の評価:
4.21/5点 レビュー 19件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1〜6 1/1ページ
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軍神の血脈-楠木正成秘伝-の評価:
4.21/5点 レビュー 19件。 A ランク
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日本版ダヴィンチ・コードとの触れ込みですが、内容はわりとありがちな通俗伝奇サスペンス。ついでに歴史の真相もありがちな通俗歴史解釈でして、本格的な考察モノを期待された向きにはがっかりかも。まあ歴史上の事件の一局面だけを切り出して、断片的な情報の中から都合のいいものばかりを選んでいたらどんな解釈でも作れるという見本のようなものであります。本書で描かれる楠木正成像には違和感と既視感の両方があったのでよく考えてみましたら、そう、現代人好みの価値観に改変された大河ドラマの主人公みたいなのですね。リアルな南北朝時代の武将という感じがとても希薄です。何にしろ、この程度の憶説くらいで命を狙われるのでは世の中の歴史小説家や時代小説家は皆殺しでしょう。
作者の主張は登場人物の言葉を借りてストレートに描かれており、よく分かるのですが、捻りのないストーリーに御都合主義が多々あり、見事に足を引っ張っております。毒物注射なんてことを試みないでも刺殺するか撲殺するかして通り魔を装った方が無難だろうとか、都心の真ん中でカーチェイスやっておいて警察はいつ来るんだとか、ツッコミどころが多過ぎて物語に入り込めず。喫茶店か居酒屋で歴史オタが議論する、軽めの歴史談義くらいの内容にしておくのがよろしかったのでは。ヒロインたちは祖父のメモを手がかりに都内の史跡をまわり、次第に楠木正成の謎にのめり込んでいくのですが、よくよく考えると、犯人たちが勝手にタイミングよく襲ってきただけで、歴史の謎の解決したからといって直接事件の解決に繋がったわけではないような。全体に薄めな歴史検証に、雑な展開がいろいろ残念な一冊。