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【月原渉】
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世界が終わる灯の評価:
4.00/5点 レビュー 2件。 D ランク
Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点4.00pt
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。 未読の方はご注意ください
正義とは何か
第20回鮎川賞受賞後、第1作。
ニュージーランドの観光寝台列車で発生する殺人事件の顛末。メインの登場人物はデビュー作『太陽が死んだ夜』に引き続き、バーニイとジュリアンの美少女コンビなのですが、彼女たちはワトソン役ではあっても、名探偵役はまわってこないのですね。ちょっと奇妙なシリーズ2作目。南半球のニュージーランドといえども冬になると雪が降るのね、と目からウロコ。
「オリエント急行」で「そして誰もいなくなった」といった感のクラシックなプロットに、背景として実話の「ムルロア環礁核実験」「レインボー・ウォーリア号事件」を取り込んだアプローチが秀逸。派手なパフォーマンスに走る環境保護団体の矛盾をえぐっているのも(刊行当時の)タイムリーな話題だったといえるでしょうか。
一方で事件の真相には実行の困難さが目立って残念。犯人はどれだけ働き者なのですか。
終盤は登場人物たちによる「正義とは何か」という問答が展開されて、読者はおいてけぼりなのであります。
とってもキュートなカバーイラストから心温まるお話を期待するとぎゃふんとなりますのでその点は御注意を。